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グレートリセットのためのコロナ・パンデミックとウクライナ紛争:しかし世界的な金融崩壊は不可避——元ブラックロック、エドワード・ダウド氏【インタビュー】

エドワード・ダウド氏(Screenshot via Jerm Warfare)

【この記事の短縮URL】 https://bonafidr.com/ckbiW (『https://』は省略可能です)

■ 政治によるウォール街(金融)の支配

ダウド氏:ウォール街は、「政府」として知られるところの「リバイアサン」を黙って取り込んでいったのです。その後の6年間で、これら金融機関は膨大な額の罰金を(政府に)支払っています。これら罰金は、カギカッコ付きの「消費者保護基金」へ流れました。そしてそれら基金は、最終的にNGOが手にしています。それらNGOは、オバマたちが支配している、基本的に極左の政治に関係した組織です。当時はオバマ政権でした。

これこそが、私が目にした政治権力の統合の始まりです。

私にとってまた別の啓示となったのは・・・これが起きた直後にラリー・フィンク(ブラックロックの会長兼CEO)がこう言ったのを覚えています。彼はただ起きている現実を認めていただけなのですが、「ワシントンDCがより重要視されるようになる。我々はワシントンDCに広報部門を設置しなければいけない」と。そのため、マーケティング部門トップのバーバラ・ノーバックをワシントンDCに派遣し、ロビー活動のトップにしました。なぜなら、彼らは権力が移行してしまったことを知っていたからです。規制当局の人間たちが、これら投資銀行のオフィスに座るようにまでなっています。

私は確たる事実を持ち合わせているわけではありませんが、ウォール街は緩やかに政府を、そして中央銀行をその中に取り込んでいます

2009年にこうしたことが起きてから、経済に何が起きたでしょうか?世界中の中央銀行が通貨を刷り続けました。そして起きたのはゾンビ経済です。さらに経済が崩壊しないように、世界中の政府は巨額の赤字財政を進めました。つまり何が起きたかというと、世界中の政府と中央銀行が巨大な経済の一部となったということです。金融システム的な観点から見てみると、権力は統合されつつあります。

さて、「どんちゃん騒ぎ」は永遠には続かないということを私たちは知っています。2020年まで事態は一見、平穏に見えていましたが、金融システムに亀裂が生じました。世界的な債務危機が迫っています。私たちは2019年(**)にそれを目撃しました。(**2019年末、ニューヨークのレポ取引市場で流動性が枯渇しかかるという危機が頻発。本サイトでも連続してこのニュースを報じた。 ダウド氏はインタビュー後半でこのレポ取引市場で発生した流動性枯渇危機について説明している。)

■ 金融システムには、必然的な大惨事が起きることが組み込まれている

金融システムの仕組みを知っている私たちウォール街の人間は、「彼らはこれ(世界的な債務危機)をどのように隠蔽するつもりだ?」と推測しました。私たちは戦争が利用されるだろうと思いました。伝統的に、デフォルト(債務不履行)は戦争を通じて行われ、人々の注意を逸らします。なぜなら、負債に基づく貨幣制度(debt-based monetary sysytem)から生じる必然的な大惨事の責任を、政治家そして中央銀行の人間たちに負わせることはできないからです。それ(必然的な金融危機)は金融システムに組み込まれています。そういう仕組みになっているのです。「好景気と不景気(boom-and-bust)」の繰り返しです。

Jerm氏:そもそも金融システムとは実際どういう仕組みなのですか?

ダウド氏:米国(米ドル)は世界の基軸通貨です。そして1970年代に私たちは金本位制を廃止し、オイルダラー(petrodollar)に移行しました。その時、中央銀行と政府は金本位制から解放されました。それ以来、彼らはいろいろなことに資金を供給するために負債を増やすことができるようになりました。

Jerm氏:ニクソンの時ですね。

ダウド氏:その通り、ニクソン時代です。それ以来、一連の「好景気と不景気(boom-and-bust)」が繰り返されてきています。ご存知の通り、1980年代には株式市場が暴落し、1990年代初頭には不動産の暴落が起き、そして2007年、2008年には大規模な暴落が起きました。

基本的に、金融システムの仕組みはというと、ドルを刷る場合、負債に応じて行われるということです。単にお金を刷っているだけではありません。負債と関連づけられたドルを刷っているのです。つまり、『負債に基づく不換紙幣制度(debt-based fiat sysytem)』ということです。

本論からはそれますが、面白いのは、これを採用していない中央銀行がいくつかあります。その名前を言うと、シリア、旧イラク、旧リビア、イランです。

Jerm氏:まさか信じられない!

ダウド氏:彼らは単に通貨だけを刷り、負債と紐付いた通貨を刷らなかった。

Jerm氏:これらの国々は一つ残らず(米国に)侵略された。

ダウド氏:その通り。私は(その事実を)ただ指摘しているだけです。(笑)

Jerm氏:(爆笑しながら)Wow!

ダウド氏:(笑いながら)奇妙な偶然だなと私は言っているだけです。

Jerm氏:世界には中央銀行がない方が良いのでしょうか?

ダウド氏:・・・もし私が悪魔だった場合、混沌や戦争、飢饉、破壊を引き起こしたいのであれば現在の貨幣制度を構築するでしょう。なのでおっしゃる通り、世界は『負債に基づく不換紙幣制度(debt-based fiat sysytem)』がない方がより良いものとなるだろう、というのが私見です。

Jerm氏:ということは、金(ゴールド)やビットコインなど希少性があるものを基にした取引に戻るということですか?

ダウド氏:代替となるそれが何なのかはわかりません。国は貨幣を刷り、それを負債に紐づけることなく通貨供給量をコントロールすることができます。しかし問題は、それは銀行にとって利益にならないということです。銀行はそんなものは嫌がるでしょう。なぜなら、負債(=債券)を発行すれば金利を回収することができ、利益を獲得することができるからです。

■ 問題の真犯人から目を逸らすための「グレートリセット」

もう一つ、興味深い話をしましょう。自然界にあるものは全て、それは人間のライフサイクルや自然のサイクルですら、フィボナッチ数列や黄金比のルールに基づいています。これを「自然の法則」、「神の法則」と呼ぶことにしましょう。この法則に従わずに増大するものの一つが、利子にさらに利子がつく複利です。それは不自然な比率で増大します。これはただただ興味深い現象です。

そして利子が複利計算される場合、あなたが抱えている負債は、必ず、多世代循環型デフォルトに陥ることが目に見えています。(その負債を)完済することは絶対に不可能です。複数の世代に渡っても、です。

Jerm氏:なんてこった。あなたがここで描こうとしているものは何でしょうか?世界的な巨額の負債という像でしょうか?

ダウド氏:その通り。

Jerm氏:そしてそれはもはや修正することは不可能なのですね。

ダウド氏:故に、私たちは今「グレートリセット」について耳にしているのです。(笑)もちろん、グレートリセットは、コロナ・パンデミック、気候変動、そして本当の問題とは何ら関係のないその他の問題という形で現れています。

本当の問題とは、こうした債務は決して返済できないということ、そしてその原因が自分(政府、および中央銀行)にあると責めることはできないということです。なので、他の何かのせいにしないといけません。だからグレートリセットや、こうしたバカバカしいことが話題となっているのです。それは、真犯人に目が行かないための大きな「逸らし」です。この真犯人とは、中央銀行の人間や政治家たちです。

私たちが関与している抵抗運動、レジスタンスは、「再生(ルネサンス)」に貢献しています。それは来ます。今からその時がやってくるまでの間に、多くの痛みがあるでしょう。巨悪が現れた後にはいつも、大きな善が現れると私は信じています。そして今まで悪の時代が長く続き過ぎています。そして悪はすでに暴かれ、ますます多くの人々がそれ(巨悪)に気がつくようになっています。

視聴者の方々の中で米国市民の人たちは、自分たちのライフスタイルや生活水準が、常に起きる戦争や資源獲得、つまり石油の獲得によって支えられていることに気がついていないでしょう。米国での生活は、哲学的に言って、邪悪によって支えられてきたというのが私の意見です。

■ 2019年の世界債務危機を「救った」コロナ・パンデミック

ダウド氏:直接的な用語は知りませんが、2019年に何が起こったかは知っています。世界の経済成長が転がり落ちていました。それは、グローバルに人々がデフォルト(債務不履行)しようとしていたことに起因するものでした。それが連鎖し、システミックな債務危機を引き起こしていました。その証拠は、2019年9月、10月、11月です・・・連銀(FRB)で「レポ取引危機」と呼ばれているものです。オーバーナイトの(超短期)金利が急上昇していました。金融システムの「肝(きも)」がバラバラに崩壊しかかっていました。

それから、不思議なことに・・・奇妙なことに、数ヶ月経った頃、世界的な大混乱を引き起こすウイルスが出現しました。そして一時的に経済をシャットダウンし、そして世界中の中央銀行と政府が、今までに経験したことのない規模で貨幣を刷りまくる口実を与えたのです。米連銀(FRB)が新たに刷った通貨量は、前年のマネーサプライ比で65%もアップしていました。連銀の歴史上、1年間で増えた通貨供給量として過去最大です

Jerm氏:それは膨大ですね。65%と言いましたか?

ダウド氏:その通りです。対前年比(YoY)のマネーサプライ(通貨供給量)が65%増です。それによって何が起こったかというと、私見になりますが、それは穴に一時的に栓をすることになりました。

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