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すばる望遠鏡がハワイ上空で緑色のレーザー光を撮影 「中国の衛星から照射された可能性が最も高い」=専門家

すばる望遠鏡が捉えた緑色のレーザー光線(Photo via @SubaruTel_Eng/Twitter)

米国現地時間の1月28日(土曜)、ハワイ諸島最高峰であるマウナケア山の山頂で、謎の緑色のレーザー光線が撮影された。当初、専門家たちはレーザー光線はNASAの宇宙船から照射されたものと語っていたが、先週、それは正しくないことが証明された――そして見つかった証拠は、このレーザー光線が中国の衛星から照射されたことを示している。

国立天文台(NAOJ)の宇宙専門家たちは、1月30日、次のようにツイートした。

【訳】2023年1月28日、すばる望遠鏡-朝日の星空カメラが、ハワイ・マウナケア上空の曇った空に緑色のレーザー光線を捉えました。この光は、リモートセンシング高度計衛星ICESAT-2/43613からの光と考えられています。

動画を見る:https://t.co/xqoJvSa24s#SubaruTelescope pic.twitter.com/5hhIsewuNp

#すばる望遠鏡

しかしそれから1週間以上が過ぎた2月6日(月曜)、国立天文台(NAOJ)はYouTubeに投稿した動画で訂正を行い、レーザー光線は米国の宇宙船からではなく、「最も可能性の高い候補」として「中国のDaqi-1/AEMS衛星」であると明記した。

ICESat-2のATLASに携わるNASAの科学者であるアンソニー・J・マルティノ(Martino, Anthony J.)博士によると、彼らの機器によるものではなく、他の機器によるものである。

彼の同僚たちであるアルバロ・イヴァノフ博士他は、同様の機器を持つ複数衛星の軌道のシミュレーションを行い、中国のDaqi-1/AEMS 衛星による ACDL測定器が最も可能性が高い候補であることを発見した。

「この光の識別に彼らがご尽力してくださったことに、私たちは心から感謝いたします。この事象に関する私たちの混乱と、それがICESat-2チームへもたらしてしまった影響の可能性について、私たちは申し訳なく思っています」。

中国のものと思われる衛星が地球に向かってレーザーを照射している映像はここで見ることができる。

 

Daqi-1衛星は大気環境を観測するための宇宙船とされているが、「スパイ気球事件」以降、宇宙基地や高高度監視装置までもが米国やその同盟国を監視していることに多くの懸念が持たれている。

 

2月4日(土曜)に米国東海岸沖で「スパイ気球」が撃墜された後、今度は2月10日(金曜)にアラスカ上空で「銀色がかった灰色の円筒形」の物体を米軍のF-22戦闘機が撃墜している。

 

さらにその翌日となる2月11日(土曜)、カナダ北部で別の未確認飛行物体が米軍のF-22戦闘機によって撃墜された。外国からのものと思われる未確認飛行物体を無力化するために米軍の戦闘機が発進したのはこの1週間で3回目。

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