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ニュー・ワールド・オーダーへ移行するために「衝撃的な出来事が必要」//クラウス・シュワブも「ブラックスワン」は必ず起きると「予言」——『世界政府サミット2023』で世界秩序を変えたいグローバリストたちが次々と本音を語る

アルトゥロ・ブリス教授(Screenshot via Twitter)

中東ドバイで開催された『世界政府サミット2023』(開催期間:2月13日~15日)で、国際経営開発研究所(IMDWorld Competitiveness Centerのアルトゥロ・ブリス教授が行なった発言が、今週バイラル動画となってネット上で拡散されている。

今週、口コミで広がったこの動画の中で、ブリス教授は、現在の世界秩序から「新しい」世界秩序(ニュー・ワールド・オーダー)への移行がどのように行われるかを聴衆に問いかけ、そして次のように語った:

今日の世界秩序、それが構築されている考え方というのは、全く意味をなさないということに、私は全く同意します。それは、インド、ブラジル、ドイツのような経済大国に合っていません。こうした国々は、(現在の)国際秩序の中で大きな役割を担っていません。しかし、私にとって大きな疑問は、この変革を私たちはどのように進めていくのだろうか?ということです。徐々にというわけにはいきません。それは、ある部分は、ある種の衝撃的な出来事によって引き起こされなければいけません。そうして、私たちはこの(世界秩序)全体を考え直すことになるのです

【訳】New ― 世界政府サミットのパネリストが、世界秩序の変革に「衝撃的な出来事」が必要と議論

 

私にとって大きな疑問は、この変革を私たちはどのように進めていくのだろうか、ということです徐々にというわけにはいきません。それはある種の衝撃的な出来事によって引き起こされなければいけません」。

 

また、このサミットの別のセッションで、世界経済フォーラム(WEF)の創設者であるクラウス・シュワブは、(人工知能などの)新興技術を使いこなすことができれば、「世界の主人になれる」と語った。

【訳】「今から10年後の私たちの生活は全く違うものになり、(新興技術に)非常に大きな影響を受け、(第4次産業革命:#4IR)技術をマスターした者が、ある意味、世界のマスター(主人)になる」:クラウス・シュワブ、世界政府サミット2023 #WorldGovSummit #WGS @WorldGovSummit

 

人類の「レジリエンス(回復力/復元力)」についてコメントしたクラウス・シュワブは、ブラックスワンと呼ばれるような(予期しない驚くべき)出来事」は必ず起こる、と不穏なことを口にしている。

 

ブラックスワン現象とは、一般的に金融の世界で市場の予期せぬ暴落を意味する言葉として使われている。

ブラック・スワン(Black swan)は、マーケット(市場)において、事前にほとんど予測できず、起きた時の衝撃(混乱)があまりに大きい事象をいいます。

また、認識論学者で元ヘッジファンド運用者としての経験を持つナシーム・ニコラス・タレブ(Nassim NicholasTaleb)が、2006年に刊行した著書「ブラック・スワン(The Black Swan)」で説明している考え方を「ブラック・スワン理論」と言います。(出典:iFinance

 

【訳】🚨速報:世界経済フォーラムのクラウス・シュワブは、様々起こる歴史的な世界的変遷の最中に「(ブラックスワンの)出来事が必ず起こる」と発言。

 

▪️シュワブは、2023世界政府サミットで世界の展望を語りながら、 市民にレジリエンスと適応力を持つよう促す

 

そしてそうした予期せぬ衝撃的な出来事は、さらなる権力の集中にとって便利な利用価値があるもの、と本音を認める発言を行ったのが、グローバルな政治リスク分析が専門のイアン・ブレマーである。彼にとって、新型コロナ・パンデミックでさえも利用価値がある災害の一つである。

【訳】ユーラシア・グループ代表兼創設者のイアン・ブレマーは、ドバイで開催された世界政府サミット2023で、グローバル化と「新秩序」の実現を阻むものの一つが「ナショナリズム」だと主張した

 

トランプ大統領の「アメリカ・ファースト(アメリカ第一主義)」政策をそんな障害の一つとして挙げている

 

彼はまた、「パンデミック」がグローバリズムを強くしたと主張している

 

しかしこのサミット中、グローバリストたちが「衝撃的な出来事」や、「ブラックスワン」を起こしてでも実現させたいニュー・ワールド・オーダーに「No」をつきつけた人物がいる。それがイーロン・マスクだ。

2月15日(水曜)にリモートから参加したイーロン・マスクは、「文明的(崩壊)リスク」を避けるために、地球は「過度な単一世界政府」を避けるべきだと語った:

歴史上、文明の興亡を見てみると、文明はこれまで栄え、そして滅んできた。しかし、それは人類全体の破滅を意味するものではありません。なぜなら、人類には、遠く隔たり別々だった、こうしたあらゆる文明が与えられてきたのですから。

イーロン・マスクはこのように語り、イスラム教が台頭する一方でローマが滅んだことを例に、異なる文明が存在することで、知識や科学の進歩が保たれた状況を説明した。

さらにイーロン・マスクは、ほぼグローバリストたちで埋め尽くされた聴衆に向かって次のように語っている:

私は戦争などを提案しているわけではありません私たちは、実際に協力しすぎることに少し注意する必要があります。奇妙に聞こえるかもしれませんが、たとえ文明の一部に何か問題が発生しても全体が崩壊しないように、文明の多様性を持ったほうがいいと言っているだけです。人類は前に進み続けるものです。

【訳】速報: イーロン・マスクが「世界政府サミット」で「世界政府」の構想に反対意見を語り、それは文明崩壊を招くと警告。

このツイートに対して、イーロン・マスク本人が「(それを言うのに)適した場所だと思った」と返信ツイートしている。

 

果たして、イーロン・マスクは真に正義の味方なのか、それとも悪をやっつける「ヒーロー警官役」を演じるよう用意されたキャラなのか?

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