“ダイバーシティ”を優先する全米の航空業界では不適格なパイロットの雇用が進み墜落事故が発生——FOXニュースのタッカー・カールソンが警鐘を鳴らす【動画】
「航空業界は、安全性よりも見た目の公平性を優先している」と、FOXニュースの人気ホスト、タッカー・カールソン氏が自身の番組内で批判し、空の安全が脅かされていると警鐘を鳴らした(以下の動画)。
【訳】航空業界はイデオロギー(理念・思想)を優先して安全性を脇に追いやっている。その結果、人が死にます。
▼▼以下はカールソン氏のモノローグを訳したもの▼▼
カールソン氏:コンラッド・アスカは、カリブ海の小国アンティグワに1974年に生まれ、誰もが彼は素晴らしい人物だったと語っています。コンラッドは、彼の家族の中のリーダーだった、全員が彼を尊敬していたと、彼の兄弟は言っています。アスカは信仰心が深かったのは確かです。私たちがそれを知る理由は、彼が亡くなる数秒前に、彼の最後の言葉となったのが「神よ、今、私の魂はあなたの元にある」だったからです。あなたが人生最後の言葉としてそれを言うことを想像してみてください。
しかし、彼の死はスキャンダルとなっています。彼が死亡した理由が、スキャンダルとなっています。航空業界にいる多くの人たちがそのことを知っています。しかし、彼らはそのことを公には絶対に口にしません。なので、私たちがみなさんにそのことをお伝えしようと思いました。なぜなら、商用機に乗って移動する私たち全員にとって、彼の死から学ぶべき教訓があるからです。
2019年2月、アスカはAmazonプライムの貨物機の最初の機長になりました。その下請け業者(実際に貨物機を運行している業者は)アトラス航空と呼ばれるところで、ボーイング767機を運航しています。
ヒューストン空港に近づいている時、アスカは機体を完全にコントロールできていると思っていました。しかし着陸するためにスピード・ブレーキを作動させようとしたその直後、アスカは誤って「周回モード」のボタンを押してしまいました。それにより、機体に思わぬ衝撃を与え、推進力がグッと高まることになりました。
この予期せぬ衝撃に対して、アスカはパニックを起こしてしまいました。そのため、彼は何が起きているのかを調べるために器具を確認し始めました。そして彼は操縦かんを強く押し込みました。彼は可能な限りそれを強く押し込みました。すると、機体は垂直降下して雲を突き抜け、そのまま水面に真っ逆さまに墜落しました。
墜落の衝撃により機体は完全に破壊され、彼と彼の副操縦士、そしてたまたま便乗していたもう1人のパイロットが亡くなりました。
これらの事実からだけでも明らかなことは、コンラッド・アスカは確かに素晴らしい人物だったかもしれませんが、航空機を操縦すべき人物ではなかったということです。彼の個人記録も、そのことを強く証明しています。
Amazonと(その下請け業者)アトラス航空でボーイング767を操縦し始める前、彼は7つの異なる航空会社でパイロットとして働いていました。その中にはメサ航空も含まれます。
メサ航空の数人のインストラクターたちは、「アスカは頻繁にコックピット内で対処不能になる(精神的にパニックを起こす)」と報告しています。まさに彼が亡くなった日のように。
とある1人のパイロットは、アメリカ国家運輸安全委員会(NTSB)に次のように語っています。
(緊急時にアスカは)非常に不安になり、自分が何を押しているのか考えずに、ただ何かをしたいがために、多くのボタンを押し始めた。
はっきり言って、パイロットにとってそれは命取りになりかねません。そして実際そうでした。
アトラス航空は、アスカを雇用した時、これらのことについて一切知らなかったと言っています。しかしアスカがアトラス航空に就職した時、彼はフライトシミュレーターでの技能があまりに不足していました。フライトシミュレーターは、パイロット全員がそれで訓練を受けなければいけません。会社は、彼だけのためにフライトシミュレーターの訓練を一から再スタートしなければいけませんでした。他のクラスメートは全員、(1回の訓練で)卒業しました。
犠牲者を出したアトラス航空による墜落事故の原因について、予想通り、アメリカ国家運輸安全委員会(NTSB)の最終報告書は次のように記しています。
航空業界の(人材の)選抜と業績測定の慣行における制度的欠陥。それが副操縦士の適性に関する欠陥と(精神医学的に)不適応のストレス反応という問題に対処することに失敗した。
ちなみに、こうしたことは、航空産業が始まって以来、全ての航空会社や軍が(適切な人材の)審査のために行なってきたことです。
そしてアスカの遺族は、息子、夫、兄弟、を失ったわけですが、遺族たちはそのことを知っていました。そのため、彼らは重大な過失があったとしてアトラス航空とAmazonを相手取り、何件かの訴訟を起こしています。具体的に、「彼は機体を操縦する能力が明らかにないにもかかわらず、彼をコックピットでの仕事に就かせた」と訴えています。本当に、なぜ、彼は飛行機を操縦していたのでしょうか?
彼のケースでは、それに対する最終的な答えは出ていませんが、それは自明であるように思えます。
アトラス航空のような航空会社、いえ、全ての航空会社は、パイロットを採用し雇用し続けることに最善を尽くしていますが、彼らの見た目というような無関係の基準でそれを行なっています。
しかし人の見た目は、その人のパイロットとしての資質とは全く関係がありません。飛行機の操縦だけでなく、心臓手術やその他何をするうえでも関係ありません。 人の見た目は重要ではなく無関係です。
しかし、Amazonとアトラス航空の両社のウェブサイトには、「ダイバーシティーが当社の活動において何よりも最重要です」と書かれています。
こちらはアトラス航空のホームページに書かれていることです。
私たちは、多様性(ダイバーシティー)、公平性(エクイティー)、包括性(インクルージョン)(頭文字をとってDEI)を事業戦略およびイノベーションの推進力として活用します… 私たちは、DEI哲学に導かれています。
なるほど、あなた方はそのようですね。しかしその結果を見てごらんなさい。もちろんAmazonも同じことを言っています。
これはまれな例外などではありません。これはアトラス航空にだけ起きていることではありません。これは、米国のあらゆる大手航空会社に起きていることです。
いわゆる「公平性(エクイティー)」と呼ばれるものを優先して、安全性への懸念が無視されています。能力ではなく、見た目で人材を選抜しています。これは常軌を逸したばかげたことです。そして今回のケースでは3人がその犠牲となりました。
ユナイテッド航空は、新たな訓練生のうち50%は、「女性とマイノリティー」にすると約束しています。 ごもっともなことです。最も優秀なパイロットではなく、ある一定の見た目の人を雇うというんですね。
私たちが前に報じたように、(昨年)12月、ユナイテッド航空のサンフランシスコ行き777型機が、海面に墜落する寸前のところまで急降下しました。機体がただただ真っ逆さまに空から落ちました。これらのパイロットたちは、適切な訓練を受けていなかったか、そもそも無関係の基準による間違った理由で雇用されていたようです。これらのパイロットたちは訓練に戻されました。幸運にも、この機体に乗っていた数百人の乗客たちは生還しました。
しかし、このようなことが航空業界全体で起きています。この業界で働いている人なら誰でもいいので、彼らに話をしてみてください。働いているパイロットたちに話を聞いてみてください。航空会社は、「公平性(エクイティー)」の目標を達成するために必死です。つまり、これは彼らがイデオロギー(理念・思想)を優先して安全性を脇に追いやっていることを意味します。その結果、人が死にます。すでに人は亡くなっています。
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