モデルナ社はワクチン販売に伴う「使用料」として米国立研究所NIAIDに4億ドル支払う——NIAID元所長のファウチはパンデミック期間中に個人の純資産を65%も増加
モデルナ社は、同社の新型コロナワクチンの製造に使用された化学技術に関するライセンス使用料として、4億ドル(約544億円)をアメリカ国立アレルギー感染病研究所(NIAID)に支払ったと、2月23日の決算報告で発表した。業界監視団体のFierce Pharmaやニューヨーク・タイムズが報じた。
ニューハンプシャー州にあるダートマス大学、カリフォルニア州にあるスクリプス研究所、そして国立衛生研究所(NIH)*の科学者たちが開発したこのワクチン技術に関して、3年にわたる特許紛争が生じていたが、昨年12月に最終合意に至り契約が締結されたことで紛争は終結した。この技術は、新型コロナワクチンの開発で不可欠な役割を数多く果たし、少なくとも他7つの製薬会社が、モデルナより先にこの技術の使用料を支払っている。
(*国立アレルギー感染病研究所(NIAID)は、国立衛生研究所(NIH)を構成する27の研究所やセンターの一つ。)
モデルナは、今後もmRNA製品を販売するたびにNIAIDに特許料を支払い続けることに合意している。
ニューヨーク・タイムズによると、今回発表された4億ドルの支払いは、製薬会社の利益の一部は共有されるべきだと長年主張してきた連邦政府や学術研究者にとって、「小さな勝利」となるものだという。モデルナは、新型コロナワクチンを全世界で約360億ドル(約4兆9000億円)相当販売している。
モデルナの広報担当者はニューヨーク・タイムズの取材に対し、「合意に至ることは常に私たちが意図していたことであり、そうできたことを嬉しく思っている」と語っている。
モデルナがこの特許使用料をNIAIDに支払う理由は、ワクチンに使われているスパイクタンパク質のmRNAコードを修正するために、政府出資の研究から技術を借用したため。彼らはワクチンに使われたスパイクタンパク質を改変しており、MERSに関する元の研究では、より強い免疫反応を生むためにスパイクタンパク質に2つのアミノ酸を追加していた。
モデルナと国立衛生研究所(NIH)は、ワクチンに使用された遺伝子配列(ワクチン接種者の体内で免疫反応を起こすのを助けるもの)を誰が発明したかに関して、別の係争を抱えており、現在も交渉中。ワクチンの「成功」の鍵となるこのスパイクタンパク技術の開発を支援するため、連邦政府の科学者たちは2020年にモデルナと協力した。係争中のこの案件について、ニューヨークタイムズは次のように指摘している:
国立衛生研究所(NIH)は、同研究所の科学者たちの何人かは何年も前からモデルナと共同研究をしており、その遺伝子配列の設計に協力したと語った。また、モデルナはワクチンの開発と試験、そして連邦政府にワクチンを供給するために、税金が原資の100億ドル近い資金を受け取っている。
モデルナはまた、「mRNA技術のライバルであるP社とBioNTechから特許訴訟を起こされていることに加え、アルブータス(Arbutus)とロイバントの子会社ジェネバント・サイエンシズ(Genevant Sciences)から別の特許訴訟にも直面している」という。P社とモデルナの間の訴訟は、2024年4月にロンドンで開かれる裁判に向かっていると、ロイターが2月18日に報じている。
■ ネットの反応
モデルナが4億ドル(約544億円)をアメリカ国立アレルギー感染病研究所(NIAID)に支払ったという報道を受けて、ネット上ではモデルナとNIAIDの関係は「利益相反だ」と批判が沸き起こっている。
【訳】1) ワオ…
モデルナの昨日の決算発表で、NIAIDに4億ドルの支払いが行われたことが示されている。NIAIDは、NIHを構成する27の研究所の一つ。
つまり、ファウチが率いていたNIHは、これらワクチンのキックバックを受けていた。
利益相反。
【訳】どでかいニュース🚨
モデルナはmRNA注射の特許料として4億ドルを、他の誰でもないファウチがかつて率いていた政府機関に支払ったところ。
人々はこの注射を接種するよう強要され、そして今、政府はその注射からの(売上げ)金を受け取っている。
利益相反?
【訳】モデルナは、かつてDr.ファウチが率いた国立アレルギー感染病研究所(NIAID)から臨床試験の承認を受け、そしてこの「公衆衛生」組織に4億ドルの「特許使用料」を支払ったばかり。
腹黒いことや、利益相反なんて全くない。(←皮肉)
【訳】もし私が正しく理解しているとしたら、ファウチのNIAIDは新型コロナ注射の構成要素(コンポーネント)の所有権を主張し、モデルナから4億ドルを受け取った。
ファウチはなぜあんなに注射を押していたのかしら? 利益相反なんてない、でしょ? ファウチは個人的にいくら受け取ったのかしら?
地方政府から中央政府まで、政府の財務監査を行う非営利組織Open the Books(ひらけ帳簿)の設立者、アダム・アンジェイエフスキー氏は、2月28日(火曜)、FOX Businessに出演し、ファウチの連邦政府職員としての所得について調べたと語っている。その調査報告書は数週間以内に発表する予定だと言い、その報告書の中で「Dr.ファウチの純資産は、2019年~2021年のパンデミック期には、760万ドルから1260万ドルに(65%)増加したことを示しています」と語っている。(以下はその番組動画)
BonaFidrをフォロー