2001年のアメリカ炭疽菌事件にはCIAが関与している＝ロバート・F・ケネディJr.氏——人気ユーチューブ番組で語るも動画はいまだ検閲を受けず
ロバート・F・ケネディJr.氏（Screenshot via The Jimmy Dore Show）
９・１１米国同時多発テロの1週間後に起きた「アメリカ炭疽菌事件」には、CIAが関与しているとロバート・F・ケネディJr.（RFK Jr.）氏が語った。米国時間の3月14日（火曜）に配信された人気のユーチューブ番組『ジミー・ドーア・ショー（Jimmy Dore Show）』にゲストとして出演した際に語った。
「アメリカ炭疽菌事件」とは？
アメリカ炭疽菌事件（アメリカたんそきんじけん、英: 2001 anthrax attacks, FBIファイル名：Amerithrax）は、2001年9月18日と10月9日の二度にわたり、アメリカ合衆国の大手テレビ局や出版社、上院議員に対し、炭疽菌が封入された容器の入った封筒が送りつけられたバイオテロ事件である。この炭疽菌の感染により、5名が肺炭疽を発症し死亡、17名が負傷した。
同時多発テロ事件の7日後に発生したこの事件はアメリカ全土を震撼させ、事件の捜査はFBI曰く「アメリカの司法史上最も大規模かつ複雑なもののひとつ」となった。（出典：WikiPedia）
トム・ダッシュル上院議員（当時）とパトリック・リーヒー上院議員（当時）に炭疽菌が入った封筒が送り付けられたのは、この2人の上院議員が愛国者法が可決されてしまうのを阻止しようとしていたからだとRFK Jr.氏は語った。
さらにRFK Jr.氏は、愛国者法は合衆国憲法に対する悪質な攻撃であり、「1969年にニクソン大統領（当時）によって封じられた生物兵器の軍拡競争を再開させた」と語った。
そして故JFK大統領の甥であり、故ロバート・F・ケネディ司法長官の息子であるRFK Jr.氏は、郵送されてきた炭疽菌は、もともとメリーランド州フォートデトリックにあるCIAのウイルス研究所から来たものであることをFBIが捜査でつきとめたことにも触れた。
RFK Jr.氏は、昨年9月、コロンビア大学のジェフリー・サックス教授と対談を行った際にも、この事件で使われた炭疽菌は、CIAが関連する米軍の軍事施設フォート・デトリック由来のものであると語っていた。しかし、今回RFK Jr.氏がこの話をしたのは、ユーチューブで配信されている『ジミー・ドーア・ショー（Jimmy Dore Show）』である。一方、昨年9月のサックス教授との対談番組は、ユーチューブなどビッグテック企業のプラットフォームでは配信されていない。
RFK Jr.氏が出演した『ジミー・ドーア・ショー（Jimmy Dore Show）』の番組動画は、まだ検閲されておらず視聴可能：
ユーチューブで配信されたことで、このことを初めて聞くアメリカ国民が増えているようだ。ツイッター上で番組の切り抜き動画が拡散されている。
元のユーチューブ番組動画は約6万4000回の視聴数なのに対して、このツイートは約120万回閲覧されている。この切り抜き動画自体の視聴回数は約39万3000回：
【訳】 2001年に愛国者法を阻止しようとした2人の上院議員に炭疽菌が郵送され、FBIはその炭疽菌がフォートデトリックのCIAの研究所から来たことを突き止めたと、ロバート・ケネディJrがジミー・ドーアに語る。
「彼らがそれを発見したときには、すでに愛国者法は成立しており、私たちは1兆ドル規模のイラク戦争に突入していました。FBIは何と言ったか？それはエームズ菌株の炭疽菌であり、その出所はフォートデトリックにあるCIAの研究所しかありえない、と言いました。国防総省（ペンタゴン）かCIAの関係者がその（郵送された）炭疽菌に関与していたことは明らかです。なぜなら、これら集団の人間以外には誰も（この炭疽菌に）アクセスできなかったからです」。
2001年の炭疽菌攻撃で有罪になった者は1人もいない。FBIは、フォートデトリックにある米軍のバイオディフェンス研究所に関係する「約４人」の容疑者にフォーカスしていると、2015年5月18日にFOXニュースが報じていた。
その「約４人」の容疑者のうちの1人、科学者のブルース・アイビンス容疑者は、有罪判決を受けることなく、2008年に遺体で発見され、自殺と断定されたことが報じられている。
さらに番組の中で、RFK Jr.氏は、Dr.ファウチへと話題を移し、「Dr.アンソニー・ファウチは、2002年からペンタゴン（国防総省）のために生物兵器の開発を担当してきた」と語った。このことについても、RFK Jr.氏はジェフリーサックス教授との対談の中で語っていたが、初めて聞く人が多かったようだ。
【訳】ロバート・ケネディJr.がジミー・ドーアに語ったところによると、アンソニー・ファウチ博士は2002年からペンタゴンのために生物兵器の開発を担当しており、2014年にはアメリカの研究所から3つのウイルスが逃げ出したため、生物兵器の研究を武漢の研究所に移した―「彼らは（副大統領のディック・）チェイニーから彼らに与えられた資金を受け取った・・・
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RFK Jr.氏は今月初め、「大統領選への出馬を考えている」とセントアンセルム大学で講演を行った際に語ったことが報じられている。
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