米国の銀行では預金の引き出しが相次ぎ2008年のリーマンショック以来最大の減少 まもなく「第二波」到来——豪の大手銀行は一部支店で現金引き出しサービスを終了
シリコンバレー銀行(SVB)の破綻をきっかけに起きた全米での銀行取り付け騒ぎは、一旦は落ち着きを取り戻したように見えるなか、銀行からの預金引き出しの「第二波」がまもなくやってくると、バークレイズ銀行のストラテジスト、ジョセフ・アベイト氏が語った。
ブルームバーグは3月30日、次のように伝えている:
最初の(預金引き出しの)波は、シリコンバレー銀行が破綻した直後の、銀行の支払能力に対する懸念に関連するものだった。アベイト氏は、この波は「ほぼ終わった可能性がある」と言う。
しかし、シリコンバレー銀行の破綻は、預金者が現在得ている預金金利の低さを世間に知らしめたかもしれない、と彼は言う:
「最近の預金の安全性に関する騒動は、『眠った』預金者を目覚めさせ、預金残高をマネー・マーケット・ファンド(公社債投資信託)に移すという、預金離脱の第2波を起こすだろうと私たちは確信しています。今週まで、預金者は、保険の上限を超える残高が抱える無担保リスクにほとんど注意を払っていなかったようです。また、預金者たちは、彼らの預金に低金利しか支払われていなかったこともほとんど無視していたようです」。
全米の銀行からは、すでに2008年のリーマンショック以来、最大の預金が引き出されている。
【訳】米国の銀行では、(2007年~2008年の)大金融危機以来、最大の銀行預金の減少が起きている
グラフタイトル:米国商業銀行の預金引出し
ピーク水準からの引出し(%)
一方、オーストラリアの大手銀行ANZは、支店での現金引き出しサービスを終了する。デイリー・メイル紙は、「紙幣の廃止が迫る」と、3月29日に次のように報じている:
オーストラリアで最大手銀行の一つが、一部の支店で窓口での現金引き出しができなくなることを認めた。
ANZ銀行はサービスの一部を縮小しており、一部の支店では現金の取り扱いを中止している。
その代わりに、顧客がお金を引き出したい場合はATMに誘導されることになるが、ATMもオーストラリアの国中で減少が続いている。
ANZによると、インターネットバンキングに移行するオーストラリア人が増えているため、同銀行にお金を預けている顧客は全体の8%に過ぎないという。
しかし、これ(支店窓口での現金の取り扱い停止)は、現金に頼っている高齢者や障害者に大きな不利益を与える可能性があると、キャッシュレス化に反対する人たちは警告している。
BonaFidrをフォロー【訳】現金の終わりが近い。
彼らはすべてをデジタル化し、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を導入して(通貨を)プログラム可能にすることで、みなさんのお金の使い方をコントロールできるようにしようとしている。
最終的に、彼らは、みなさんのデジタル通貨(CBDC)を失効させたり、特定の商品の購入には使えなくしたりすることができるようになるでしょう。