YouTubeはWHOの見解を支持すると表明:新型コロナウイルスに関する対立意見の動画を全て削除する
YouTubeのスーザン・ウォジスキー社長は、CNNとのインタビューの中で、新型コロナウイルス(武漢ウイルス)に関して国際保健機関(WHO)の見解と対立する動画は全て削除すると語った。
WHOは中共の情報隠蔽とデマの拡散に加担した責任が国際社会で問われており、その中立性が疑問視されている。そのような中、YouTubeはWHOを批判する動画も削除の対象にする可能性がある。
世界最大のIT企業グループが言論の検閲と封殺を行っているというのは目新しいニュースではない。YouTubeだけでなくその親会社であるアルファベットも、これまでに自由な言論を封殺しているとして度々批判と訴訟の対象になっている。
■ YouTubeは新型コロナウイルスに関してWHOを擁護する
CNNとのインタビューの中で、YouTubeのスーザン・ウォジスキー社長は、2020年初頭以来、「権威ある情報源」が出所のニュースを報じる動画の視聴回数が75%増加していると語った。同社長はまた、「医学的に根拠のないもの」といった「問題ある情報」を削除することに忙しいとも語った。また、武漢ウイルス予防のためにビタミンCやウコンを摂取するようアドバイスするコンテンツを、YouTubeの利用規約に違反している例として挙げた。また、ウォジスキー社長は、WHOが推奨する内容に反するコンテンツについてはどのようなものでも削除すると語った。
さらにYouTubeが削除しているトピックの例として、5Gネットワークの基地局がコロナウイルスの症状を引き起こしているとする陰謀論を挙げている。たとえパンデミックが起きていないときでも、同社の利用規約に違反する情報については削除しているとも語った。また、YouTubeは急速に変化する状況の一歩先をいくために、「様々な利用規約の変更」を行っているとウォジスキー社長は語った。
■ WHOは新型コロナウイルスの発生源は研究所でないと発表
武漢コロナウイルスが武漢の研究所から発生したという説は、ますます説得力あるものとして報じられている。実際、米国政府も武漢の研究所を含めてチャイナにある生物研究所に対する調査を開始したと報じられている。
しかしYouTubeは、こうした米国政府の正式見解を含むコンテンツですら自社の利用規約に違反したとして理論的には削除することができることになる。なぜなら、今週火曜、WHOは、COVID-19ウイルスは研究所が発生源ではないと正式に発表しているためである。WHOの広報担当者は、4月21日(火曜)、このウイルスは動物が発生源である可能性が高く、実験室で操作された痕跡は全くないと発表した。
USA Today紙とロイター通信はそれぞれ、WHOの広報担当者がいかに新型コロナウイルスがコウモリから人へと種を超えて感染するようになったかは不明であると語っていると報じている。
ロイター通信の記者は、WHOの広報担当者に対して新型コロナウイルスが研究所から事故で逃げ出した可能性があるかについて詳しく見解を求めたが、この広報担当の女性はコメントすることを避けた。武漢ウイルス研究所は、同研究所における雑な安全性プロトコルによりこのウイルスが事故で漏洩したという説を繰り返し否定している。
■ WHOに対して起こされた訴訟
トランプ大統領がWHOに対する拠出金の支払いを一時停止すると発表し、連邦議員の有志グループもWHOに対して中共との関係性を説明するよう要求する書簡を送付している。こうした動きに加えて、全米の中で武漢ウイルスによる犠牲者が多発したニューヨーク州ウェストチェスターの3人の男性がWHOに対して訴えを起こしている。起訴状は、WHOがパンデミックへの対応を誤ったと主張している。また、このパンデミックにより彼らが被った「被害、損害、そして損失」に対して「計算できない(ほど莫大な)」賠償を支払うよう要求している。
USA Todayによると、この訴訟を起こした原告3人の弁護士は、起訴状の中でWHOがその責任を果たしていないと記している。WHOは、チャイナ政府がCOVID-19に対して行った対策についてオープンで誠実に情報を共有するよう担保する義務があったが、それを怠ったと主張している。
YouTubeは、WHOを訴えた原告たちの主張についても自社プラットフォームから排除するだろうか?
*WHOの推奨内容に反するコンテンツは削除すると語っているのは、以下の動画の開始後1:00あたりから。
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