Apple、Mac Proの組立工場を米国から中国に移転することを決定
Apple社は、Mac Proの新モデルの組立作業を、米国内から中国に移転する計画であることをCNBCが報じた。Mac Proの新モデルは今月初旬に発表され、2019年後半に販売開始される予定。
Apple社は、中国製品に対する関税は、同社にとっても米国経済にとってもダメージをもたらすと警告していた。米中貿易戦争の緊張が高まるにつれ、Apple社は同社の中国国内における製造工程のいくつかを他のアジア各国へ移転する検討を始めている。Mac Proを中国で組み立てるという動きは、Mac Proの組み立てを行う予定の上海の工場が、同社のその他の部品サプライヤーがいるアジア各国に近いため、輸送コストを削減することができるためと報じられている。
Apple社はその声明の中で次のように述べている:
「我が社の全製品がそうであるように、新モデルのMac Proは、カリフォルニアで立案・設計されており、米国を含むいくつかの国で製造される部品を含んでいる。(中略)米国内の30州に製造施設を持っていることや、昨年は全米の9000以上のサプライヤーから600億ドル以上の部品を購入していることを誇りに思う。我が社の投資とイノベーションにより、全米の200万人分の仕事を支えている。最終組み立て作業は、製造プロセスのほんの一部分にしか過ぎない」
しかし、もし米中貿易戦争が悪化すれば、Apple社はMac Proの組み立て工程を中国外に移転する可能性も依然として残されている。ある情報源によると、Apple社は中国以外にアイルランドもMac Proの組み立て場所の一つとして検討したと報じられている。
Image from Apple
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