フェースブックのアプリがiPhoneのカメラにユーザに無断でアクセスしていたことが判明
大手ネット企業からの情報漏洩や、その製品であるアプリやAIスピーカーが秘密裏に個人情報を収集していたというニュースが絶えない中、またフェースブックがユーザに無断でiPhoneのカメラにアクセスしていたと報じられた。英国のThe Independent紙が報じた。しかしフェースブックは、これは単なるバグにすぎないと発表している。
しかしユーザたちは、彼らがフェースブック・アプリを利用している時に、アプリが無断でカメラを起動して録画・録音していたのではないかと懸念している。コンピュータ上の環境とは異なり、iPhoneアプリがカメラにいつアクセスしていたかを調べる手段がないため、フェースブック・アプリが今でも秘密裏にカメラにアクセスして情報収集している可能性があるとThe Independent紙は報じている。
フェースブックは、この奇妙な(アプリの)行動は、コードに間違って書き加えられたバグによって引き起こされているが、写真や動画が同社のサーバに送信されているという兆候はないと語っている。同社は、アップデートをすでにアップルに提出しており、それがバグを取り除くはずだと主張している。一方、この安全性に空いている可能性がある穴は、フェースブック・アプリがカメラへアクセスすることを禁止するようiPhone上で単純に設定変更を行うことで防ぐことができる。
このバグが最初に発見されたのは、アプリが時に全フィードを画面右側に移動させてしまうというバグに複数のユーザが気がついたことに端を発する。メインのアプリの画面下に、異なるスクリーンがあるのが見つかり、それがスマートフォンに内臓されたカメラが撮影している動画だった。–The Independent紙
フェースブックの広報担当者は次のように発表している:
私たちは、最近、フェースブックのiOSアプリのバージョン244が、ランドスケープ(横向き)モードで誤った起動をしてしまうことを発見しました。
先週バージョン246(11月8日にローンチ済み)でその問題を修正した際、私たちは意図せずバグを組み込んでしまい、ユーザが写真をタップする時に、アプリがニュース・フィードに隣接したカメラ・スクリーンに部分的にナビゲートしてしまう動作を引き起こしていました。
このバグにより写真または動画がアップロードされたという証拠を、私たちは一切、発見していません。私たちはこれに対する修正を、本日、アップルに提出する予定です。(太字強調は訳者)
フェースブックの「誠実担当(integrity)」の副社長、ガイ・ローゼン氏は次のツイートを投稿している:
Update: We've confirmed that we didn't upload anything to FB due to this bug and that the camera didn’t capture anything since it was in preview mode. We’ve submitted a fixed version to the App Store which is already rolling out.
— Guy Rosen (@guyro) November 12, 2019
【訳】このバグにより何もフェースブックにはアップロードされていないこと、そしてカメラがプレビュー・モードにある状態から何もキャプチャしていないことを私たちは確認しました。私たちは修正版をアップル・ストアに提出ており、すでに一般公開されています。
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