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「これは政権転覆の試みだ」とトランプ大統領がFBIを激しく非難:公開されたFISA調査報告書でFBIによる不正が明らかに

FISA report

今週月曜、司法省の監察長官(IG)であるマイケル・ホロウィッツ氏がまとめた調査報告書が公表された(報告書はこの司法省のサイトで公開されている)。ホロウィッツ監察長官は、2016年の大統領選挙前に、FBIがトランプ陣営のスタッフに対する盗聴を行うため、裁判所に提出したFISA捜査令状が正当に行われていたかについて司法省の内部で調査を進めてきた。トランプ大統領は、FISA捜査令状の濫用に関するこの調査報告書は、FBIが「証拠を捏造した」こと、さらに(FBIが)「法廷に虚偽の申告を行なった」ことを証明していると語った。

 

さらにトランプ大統領は、この日、ホワイトハウスで面会していた共和党の上院議員らに対して次のように語った:

 

【訳】トランプ:「監察長官による報告書が先ほど公表されたが、私はそれについてブリーフィングを受けた。我々の国に対して行われたこれらの事柄について、不名誉なことが起きてしまった。こうした事態は、二度と大統領に対して起こされるべきではない。信じられない。私が思っていたよりもずっと事態は深刻だ」

 

トランプ大統領は、さらに「これ(調査報告書)を見たことで、今日が非常に悲しい日となった」と語り、またFBIによるトランプ陣営への捜査が「たくみに仕組まれていた」ということ、そして諜報機関による職権濫用が「おそらく、我々の国の歴史の中でかつて決して起きたことがないこと」だと主張した。また、「彼らは証拠を捏造し、彼らは法廷へ虚偽の申告を行なった。これは政権転覆の試みであり、多くの人々がそれに関わっていた。しかし彼らの行為は見つかってしまった」とも語った。

 

保守系メディアのEpoch Timesは次のように報じている

 

トランプの要請を受けて語った元フロリダ州司法長官のパム・ボンダイは、彼女の法執行機関での経験を引用しながら、「アメリカ国民は、これが国民にも起こりうるということに恐怖を抱くべきだ」と語った。

 

この甚大な誤りに加担していたFBIの捜査官や職員たちのほとんどは、FBIを退局しているかもしくはその役職から異動させられていると、FBIのクリストファー・レイ長官はホロウィッツ氏に宛てた書簡の中で記している。同書簡もまた月曜に公表された。司法省(の内部で関わった職員)についても同様である。

 

一方、司法省のマイケル・ホロウィッツ監察長官が発表した調査報告書では、トランプ陣営を捜査していたほぼ全員がトランプ大統領に憎悪を抱いており、少なくとも一人のFBI弁護士が証拠を捏造したことや、元MI6のスパイであるクリストファー・スティールの信頼性について彼らは誤った情報を伝えていたことを認めているが、彼らが抱いていた偏見は捜査の正当性を傷つけるものではなく、その捜査手順は健全に行われたと結論づけている。

 

しかしホロウィッツ監察長官は、FBIがトランプ陣営のアドバイザーであったカーター・ペイジ氏を盗聴するための捜査令状の申請書類の中で、「深刻な不正確性と脱落」があったことはFBIの責任であること、また、FBIの捜査官らはその申請書類が「細心の注意を払って正確性」を期するための「基本的な責任を果たすことを怠った」とその過失を認めている。

 

ロイターの記者は次のようにツイートしている:

 

【訳】監察長官は、FBIの職員たちの間に政治的なバイアスはあったが、それはFBIによる捜査を開始する決定に影響を与えなかったと結論づけた。

 

【訳】FBIはスティール氏の信頼性、スティール氏が過去にFBIの捜査に対して行なった貢献について誇張していたと監察長官は結論づけた。

 

一方、保守系の調査報道を行なっているトム・フィットン氏は次のようにツイートしている:

 

【訳】監察長官:トランプ大統領をターゲットにした、カーター・ペイジに対するFISA捜査令状には17件の「エラー」があった。これらエラーに対する筋の通った説明は一切行われていない。

 

司法省のウィリアム・バー長官は、次のように声明を発表している:

【訳】監察長官の報告書により、米国大統領選挙に対して侵害的な捜査がFBIによって開始されたことが明らかとなった。また、私の見解では、この捜査は、取られた手順を正当化するには不十分な、ほとんど存在しない疑惑を元に開始された。

 

保守系メディアのジャーナリストは次のようにツイートしている:

 

【訳】バー司法長官:「捜査によって生み出された証拠は、一貫して(トランプ陣営の)無罪を証明していた。しかしそれでもなお、選挙キャンペーン期間中、そして(その後も)トランプ大統領の政権内部の奥深くまで、捜査と盗聴が強引に押し進められた」

 

また別の保守系メディアの記者は次のようにツイートしている:

 

【訳】FBIは、カーター・ペイジとジョージ・パパドプロスに関して、彼らがトランプ選挙陣営に参加する「以前」にも、そして参加した以降も、彼らに関する極秘の人間による情報源を活用していた!

 

一方、ウィリアム・バー司法長官の指示のもと、同時並行で2016年の大統領選挙について捜査を行っているコネチカット連邦地検のジョン・ダーラム連邦検事は、ホロウィッツ監察長官の調査報告書に異議を唱える声明を発表している:

 

監察総監室の任務、およびホロウィッツ氏と彼のスタッフが行なったその総合的な作業とそれをまとめた報告書に対して、私は最大の敬意を抱いている。しかしながら、我々の捜査は、司法省の内部部署からのみ情報を収集することに限定されていない。我々の捜査は、米国内そして米国外におけるその他の人物や組織から情報を収集することを含んでいる。今日までに収集された証拠を基に、我々は、監察長官が取りまとめた報告書の断定事項や、いかにFBIの捜査が開始されたかに関する報告書の結論の一部について、我々は同意しないという提言を、我々が捜査を継続していた先月、監察長官に対して行なった。

 

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