ケビン・スペイシーによる性的被害を訴えていたノルウェー王女の元夫がクリスマス当日に自殺：スペイシーが「優しさを持って彼らを殺そう」とツイートした翌日 |

映画『ユージュアル・サスペクツ』のカイザー・ソゼ役や、Netflixの人気ドラマシリーズ『ハウス・オブ・カード野望の階段』で権謀術数を駆使する大統領フランク・アンダーウッド役で有名な俳優、ケビン・スペイシーは、数々の性的暴行疑惑がかけられ訴訟問題に発展している。そんなケビン・スペイシーから性的被害を受けたと主張していた1人で、ノルウェー王室のマッタ・ルイーセ王女（48歳）の元夫であるアリ・ベーン氏（47歳）が、クリスマス当日に自殺したと複数のメディアが報じた。

ベーン氏は、2002年〜2017年までマッタ・ルイーセ王女と結婚していた。

「彼が今日、自身の命を絶ってしまったことを、アリ・ベーンに最も近い親族を代表して私が発表しなければいけないことは、私たちにとって非常に大きな悲しみです」と、ベーンのマネジャーであるゲイル・ハコンスンドがNorway Todayに語った。

ノルウェー王室も声明を発表している：

「王女と私もアリ・ベーンが亡くなったという訃報を受けて非常に悲しんでいる。アリは長年、私たち家族にとって大切な一部であり、私たちは彼について心温まる楽しい思い出を持っている。私たちが彼を知ることができたことに感謝している。私たちの孫たちが、彼らの愛する父親を失ってしまったことに私たちは深く悲しんでいると同時に、私たちは彼の両親および兄弟に対して彼らの愛すべき息子そして兄弟を失ってしまったことに深く同情する」とノルウェー王が声明を発表したとE! Onlineが報じた。

偶然にも、彼が亡くなった日は、ケビン・スペイシーがYouTube上に「KTWK (Kill Them With Kindness＝優しさを持って彼らを殺そう)」という題名で動画を投稿した翌日であった。その動画の中で、ケビン・スペイシーは、暖炉に薪をくべながら、Netflixの人気ドラマシリーズ『ハウス・オブ・カード野望の階段』で演じたフランク・アンダーウッドの役柄と同じ話し方で、カメラ目線で視聴者たちに語りかけている。以下がその動画である。

この動画の中で、ケビン・スペイシーは次のように語りかけている。

「君たちが何を考えているかわかっているよ。彼は本気だろうか？（と考えているね。）私は大真面目だよ」と、ケビン・スペイシーはカメラ・レンズを見つめながら語っている。「ハウス・オブ・カード」で「第4の壁」（＊）を取っ払い、彼の役柄が視聴者に語りかけるのと似た方法だ。

「次に誰かが自分にとって気に入らないことをするとき、攻撃に打って出ることができるが、その攻撃の手を止め、思いもよらないことをすることもできる。（つまり）優しさを持って彼らを殺すこともできるんだよ」とオスカー受賞俳優は語っている。　- Washington Examiner

（＊）「第4の壁」とは、演劇で、舞台の役者と観客の間にある見えない壁のことを指す。

ベーン氏による性的被害の訴えに対して、ケビン・スペイシーは直接反応していないとFOXは報じている。

著述家および脚本家であったベーン氏は、2017年にBBCに対して、ノーベル平和賞の受賞式典イベントの会場で、ケビン・スペイシーから予期せぬ無礼な行為を受けたと語っていた。

マッタ・ルイーセ王女（48歳）は、ハーラル王とソニヤ王妃の娘であり、王位継承順位は第4位。

＊　＊　＊

ベーン氏が自殺したというニュースが報じられると、ソーシャル・メディア上では彼の自殺とケビン・スペイシーが投稿した動画のタイミングが偶然にも近いことから、様々な陰謀論や憶測を巻き起こしている：

https://twitter.com/TrumpJew/status/1209983242004287488?

【訳】

5月：ケビン・スペイシーを訴えていた1人が交通事故で死亡

7月：（彼を非難していた）２人目の人物が、不思議なことに告訴を取り下げた

9月：（彼を非難していた）３人目が原因不明の死を遂げた

今日：（彼を非難していた）４人目の人物、アリ・ベーンが死亡しているのが見つかった

私たち（社会一般）はこれに気が付かないほどバカだと彼らは思っているのだろうか？

クリントン夫妻には競争相手がいるように見える・・・（訳者注：ケビン・スペイシーにもクリントン夫妻にも、周囲の都合が悪い人間がどんどん亡くなりその数が増えているということ。）