アメリカ政府はインフルエンザの症状がある人たちに対してコロナウィルス検査を始めると発表
米国内でインフルエンザの症状がある人たちを対象に、武漢ウィルス(COVID-19)に感染していないか検査を行う予定であると、今週金曜、米疾病管理センター(CDC)が発表した。
この記者発表の中で、シカゴ、ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコそしてシアトルの5都市にそれぞれ1カ所ずつ研究所を設置するとも発表した。さらに、この先数日、数週間以内にあらたな感染者が現れるようであれば、この研究施設の数を増やす可能性があるという。
記者会見に臨んだCDC当局者らは、全米でまだ特定されていない新型コロナウィルス感染者がすでにいる可能性があるとも語った。
日本で新たに感染が見つかった日本人男性は、最近ハワイへの旅行から帰国していると報じられていることから、ハワイで感染の拡大がすでに始まっている可能性が高い。
ハワイから7日に帰国、名古屋の60代男性が感染…機内と外出時はマスク着用 – 読売新聞 https://t.co/enJMcotvm5
— 最近のニュース (@w8qb8nz2) February 14, 2020
一方、全米ではインフルエンザ・シーズンのまだ半ばだというのに例年以上の感染者数が出ている。全米の医療機関は、今季これまでに2600万人がインフルエンザに感染し、1万4000人が死亡したと報告している。
「現在はインフルエンザについて検査を行っている。(この発表の)意味は、インフルエンザの検査に陰性判定が出た患者を検査するということだ」と、CDCの全米免疫および呼吸器疾患センター(National Center for Immunization and Respiratory Diseases)ディレクターであるナンシー・メッソニアー氏は語っている。つまり、これまで例年以上に人数が爆発的に増えている米国内の「インフルエンザ患者」の中に、すでに新型コロナウィルスの患者が紛れ込んでいる可能性があることをCDCが疑っているということになる。
米国内では現在、15名の新型コロナウィルス感染者が特定されており、600名以上が隔離されている。
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