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武漢のP4生物科学研究所に米国立衛生研究所(NIH)から370万ドルの研究資金が提供されていたことが判明

武漢のP4生物科学研究所に米国立衛生研究所(NIH)から370万ドルの研究資金が提供されていたことが判明

武漢ウイルス研究所で研究者らが実験を行う様子(Photo via Daily Mail)

チャイナ国内で最高の安全性レベルであるP4認証を受けている生物化学研究所、中国科学院武漢ウイルス研究所(Wuhan Institute of Virology)がコウモリを宿主とするコロナウイルスを研究していたことはすでに知られている。そして、武漢ウイルスの遺伝子の96%が、こうしたコウモリを宿主とするコロナウイルスと共通していると最初に指摘したのは、この研究所の研究者たちであった

この中国科学院武漢ウイルス研究所に、アメリカの国立衛生研究所(NIH)から複数年にわたって370万ドルの研究予算が提供されていたと、4月12日(日曜)Daily Mail紙が報じた

中国科学院武漢ウイルス研究所は、武漢から1600kmも離れた中国南部・雲南省に生息するコウモリを宿主とするコロナウイルスについて研究を行なっていた。そして武漢ウイルスのゲノムは、この雲南省の洞窟に生息するコウモリを宿主とするコロナウイルスにその起源を辿ることができる

Daily Mail紙は次のように報じている:

武漢ウイルス研究所が、この地域で捕獲されたコウモリについて実験を行なっていたことや、このコウモリがCOVID-19の由来であるとすでに判明していること、そして今回、その研究がアメリカ政府からの資金で行われていたことが判明したことで、(武漢の)海鮮市場ではなくこの研究所が感染源であるというさらなる恐怖心に火をつけている。

さらに米国連邦議会のマット・ゲイツ議員の次のコメントを引用している:

武漢ウイルス研究所、そして米国当局が実質的になんの監視権限も持っていないその他のチャイナ国内の研究所で行われていた危険で残忍な動物実験に対して、米国政府の資金が何年にもわたって提供されていたということを知り、私は吐き気を催している。この研究所が、コロナウイルスを世界に撒き散らすことに関与している可能性があるというのに。

米国立衛生研究所(NIH)は、生物医学および公衆衛生に関する研究に対して責任を負う米国政府の主要機関である。米国立衛生研究所(NIH)のウェブサイトには、アメリカ国内の数カ所の学術研究機関に加えて、武漢ウイルス研究所が提携機関として掲載されているとDaily Mail紙は報じている。

また、米国立衛生研究所(NIH)の研究の一環として、武漢ウイルス研究所の研究者たちはコロナウイルスを培養し、それを生後3日の子豚に注入していたとも報じている

さらにこの記事の後半では、中共がコロナウイルスを研究している自国内の科学者たちに対して「口止め」をしていることを時系列で紹介している。

2019年12月末: チャイナの「バット・ウーマン」として知られる研究者、シー・ジェンリは、武漢市内で不思議な呼吸器系の症状を訴える患者が発生したため、自身が勤務している武漢ウイルス研究所に呼び出された。その3日後に彼女はこの新型コロナウイルスの遺伝子配列の解析を完了した。

彼女の研究チームによる解析作業や、その数日後に行われた画期的な発見により、このウイルスは武漢から1600キロ以上離れた雲南省に生息するキクガシラコウモリと関係性があることが示された。

また、彼らの発見により、このウイルスがSARSに似ていることが示された。

2020年1月2日:シー・ジェンリ氏と彼女の研究チームは、この日までに新型コロナウイルスの遺伝子配列解析や関係する試験を完了していた。しかし武漢で76日間投獄されていたガオ・ユー記者(先週解放された)が、その投獄期間中にシー・ジェンリ氏と面談した中で、その解析結果は(政府当局により)口止めされたとシー・ジェンリ氏が語ったと証言している。

2020年1月2日:武漢ウイルス研究所のヤンイ・ワン所長は研究所のスタッフおよび主要幹部たちに対して、この病気に関する情報について公表しないよう口止めを命じるeメールを送信していたことをDaily Mail紙は把握している。

ワン所長は、中国国家衛生健康委員会が、「この感染症に関係したいかなる検査、臨床データ、検査結果、結論をソーシャル・メディア・プラットフォーム上に投稿することや、提携機関に開示することを明瞭に禁止している」と記している。

シー・ジェンリ氏も、「不適切で不正確な情報」は「公衆のパニック」を引き起こすと警告し、初期に地元住人たちに警鐘を鳴らした8人の医師たちが逮捕されたことに言及している内容がソーシャル・メディア上に流出している。それが本人のものであると活動家や香港のメディアが確認している。

2020年1月10日:感染者からのウイルス・サンプルを受け取った上海の教授らのチームが、遺伝子配列の解析結果をオープン・プラットフォーム上に公開。

2020年1月12日:この教授が勤務する研究所は「調整中」という理由で閉鎖される。

この頃、チャイナ国内では、1週間以上武漢市内で新たな感染者は報告されておらず、人から人への感染を示す明らかな証拠はないと伝えられていた。しかしこの時、すでに医療関係者たちが次々とこの病気に感染し発症していた。

2020年1月14日:シー・ジェンリ氏と彼女の研究チームは、この日、新型コロナウイルスがヒトに感染することを発見した。(彼女は、先月オンラインで行われた講義の中でそう語った。)

2020年1月14日:WHOは人から人への感染の可能性を否定する中共の発表をそのまま伝えるツイート(以下)を投稿。

【訳】チャイナ当局が行なった予備的調査の結果、このウイルスが人から人へ感染するという明らかな証拠は見つかっていない。

2020年1月20日:チャイナ政府はこのウイルスが人から人へ感染すると発表(新型ウイルスのアウトブレークについて緊急事態を宣言)。

2020年1月23日:シー・ジェンリ氏の研究チームはこの病気を特定したことを示すデータを科学ポータル・サイト上に公表。その中で、新型コロナウイルスの遺伝子配列の96%が、彼らが雲南省で捕獲したキクガシラコウモリの体内から見つけた別のウイルスのものと一致したことを発表。

2020年2月3日:別のチャイナ国内の研究者グループが雑誌『ネイチャー』に新型コロナウイルスの遺伝子解析結果を掲載し、次の結論を導き出している

武漢ウイルスはCoVZC45CoVZXC21というコロナウイルスに非常に関係性が深い。これら2つのウイルスは、人民解放軍により浙江省チョーチャンにいたコウモリから収集されたコロナウイルスである。武漢コロナウイルスの核様体はその89.1%がCoVZC45ウイルスの核様体と類似している。さらに、「nsp7およびEタンパク質のアミノ酸は100%の類似性を示した」とこの論文では結論づけている。

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