下院・民主党議員らが首都ワシントンDCを51番目の州にする法案を可決
6月26日(金曜)、民主党が過半数を占める米下院議会は、首都ワシントンDCを51番目の州にし、またその名前も「ワシントン・ダグラス・コモンウェルス(Washington, Douglass Commonwealth)」と変更する法案を可決した。現在の正式名称は、「ワシントン・コロンビア特別区」。イタリア人の探検家であるクリストファー・コロンブスからつけられた名前であるが、これをメリーランド州生まれの奴隷廃止論者であり、自伝「数奇なる奴隷の半生」の著者であるフレデリック・ダグラスの名前から取ったものに変更している。
フレデリック・ダグラス
(Photo via Pixabay)
下院の共和党議員は1人も同法案に賛成票を投じていないが、下院議会は民主党が過半数を占めているため、232票対180票で可決された。トランプを弾劾裁判にかける投票でも反対票を投じたコリン・ピーターソン下院議員(ミネソタ州選出・民主党)が造反し、反対票を投じた。無所属のジャスティン・アマシュ下院議員(ミシガン州選出)も反対票を投じた。
下院では可決された同法案であるが、共和党が多数派を占める上院では否決される見込み。たとえ上院で可決されても、トランプ大統領には拒否権がある。もし民主党の地盤であるワシントンDCを51番目の州として認めると、民主党の上院議員が2名増えてしまうことがほぼ確実となる。
木曜、民主党の大統領候補であるジョー・バイデン(を操る人々)は、次のツイートを投稿している:
DC should be a state. Pass it on. https://t.co/xUJ1sud76f
— Joe Biden (@JoeBiden) June 25, 2020
【訳】DCは州になるべきだ。(皆に)それを伝えよう。
しかし民主党の議員たちも、共和党が過半数を占める上院議会やトランプ大統領が、単に民主党側だけに利する法案を可決することはあり得ないことを十分知っている。「BLM(黒人の命は大切)」に連帯を示すために、民主党議員たちが集団でアフリカの民族衣装をまとって跪くパフォーマンス(冒頭の写真)をしたように、今回もあくまで民主党による政治的パフォーマンスにすぎない。
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