米CDCが新データを公表|新型コロナの死亡率が再び下落
新型コロナ(武漢ウイルス)に感染してしまったとき、実際の死亡率はどれくらいなのだろうか?アメリカ疾病管理予防センター(CDC)が新たに発表したデータは、ある意味、驚くべき数字を示している。
今月CDCが発表した「現時点で最善の推定値」によると、武漢ウイルスに感染して死亡する年齢別の死亡率(推定値)は以下の通りとなっている:
年齢層 |
死亡率 |
0歳〜19歳 |
3万4000人中1人 |
20歳〜49歳 |
5000人中1人 |
50歳〜69歳 |
200人中1人 |
70歳以上 |
20人中1人 |
これを生存率に換算すると以下の通りとなる:
年齢層 |
生存率 |
0歳〜19歳 |
99.997% |
20歳〜49歳 |
99.98% |
50歳〜69歳 |
99.5% |
70歳以上 |
94.6% |
CDCのデータは、感染者死亡率(Infection Fatality Ratio = IFR)と呼ばれるものである。以下が実際にCDCのサイトに掲載されたデータ(一部を抜粋)。(上に掲載したデータは理解しやすいようCDCのデータをわずかに四捨五入している。)
感染者死亡率(IFR)には、ウイルスに感染したが病状を一切発症していない人たちも含まれている。
Source: CDC
CDCが算出した「最善の推定値」は実際の数字から外れている可能性があり、上のチャートでもCDCはいくつかのシナリオを描いてそれぞれの推定値を算出している。しかし、いずれのシナリオでも死亡率は非常に低い。例えば20〜49歳の年齢層では、「最善の推定値(シナリオ5)」よりも悪いシナリオ(シナリオ3と4)であっても、感染者死亡率(IFR)はわずか0.0003である。これは、たとえこのウイルスに感染したとしても3333人中1人しか死亡しないことを意味している。
CDCが公表する死亡率は、下落の一途を辿っている。3月、全米がロックダウン(都市封鎖)に陥った時、Dr.アンソニー・ファウチは、死亡率が約2%と見積もっていた。またWHOは約3.4%と見積もっていた。これら値は、共に現在のCDCの推定値とはかけ離れた高い数字である。
これら初期に発表された推定の死亡率は、非常に恐怖を煽るものでありメディアも大々的に報じていた。しかしCDCが新たに発表した死亡率の推定値について、取り上げるメディアはほとんどない。
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