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米・世論調査は民主党に偏ってサンプリング|NBCとWSJ紙の世論調査はバイデンが14ポイントリードと発表

米・世論調査は民主党に偏ってサンプリング|NBCとWSJ紙の世論調査はバイデンが14ポイントリードと発表

Photos via Flickr

10月4日(日曜)、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙とNBCが共同で行った最新の世論調査結果が発表された。それによると、今年の大統領選挙でバイデンに投票すると回答した人がトランプに投票すると回答した人たちを14ポイント上回った。この結果は、「第1回目のテレビ討論会が、Mr.トランプの政治的地位に重大な影響をもたらしている」ことを示していると両メディアは分析している。

 

しかし、この結果に「重大な影響」をもたらした別の要因がある。それは民主党支持者たちに偏ったサンプリングが行われたということである。質問を受けた人たちのうち、「強く民主党支持」、「それほど強くはないが民主党支持」、「無党派もしくは民主党寄り」と回答したのは全体の45だった。一方、同じように共和党支持と回答したのは全体の36だった。「完全に無党派」と回答したのは全体の13%だった。

 

先月行われた同じ世論調査では、3ポイント「しか」民主党支持者に偏ってサンプリングが行われていなかった。そしてこの時の世論調査結果を理由に、WSJ紙はバイデンが前月と比べて8ポイントも躍進してトランプをリードしているという印象操作を行っていた

 

https://twitter.com/RaheemKassam/status/1312751334446313474?s=20

【訳】ワオ!どうしたらこんなことが起きるんだ?私が説明しよう:

 

この世論調査は、35%が民主党支持者、27%が共和党支持者、38%が無党派支持者というサンプリング(標本抽出)を行った。つまり、民主党支持者が8ポイント共和党支持者を上回っている。

 

前回の世論調査のサンプリングでは、民主党支持者は3ポイント偏って多く抽出されていた。

 

つまり、彼ら(NBCとWSJ紙)はサンプリングの比重を5ポイント変更し、新たに「オーマイガー、バイデンが前回の世論調査から6ポイントもリードを広げた!」と報じている。

 

これ(世論調査)は詐欺業界だ。

 

(引用)第1回討論会の後、NBC/WSJが行った世論調査で、バイデンはトランプとの差を全米で2倍近くに広げ、14ポイントとなった(ただしこれはトランプが入院する前)。

 

 

大統領選挙期間中、こうした世論調査の恣意的操作は何度も繰り返されている。全米で唯一、保守系のテレビ局と言われるFox Newsが行う世論調査ですら、民主党に有利なようにサンプル数が偏った世論調査が行われている。

 

しかしThe National Pulseが指摘しているように、民主党支持者に偏っていない公正な標本抽出が行われている世論調査では、トランプ大統領がバイデン候補をリードしているという結果が出ている。Sunday ExpressとDemocracy Instituteが共同で行っている世論調査がその一例である。

 

Sunday Expressのデービッド・マドックス氏は次のように発表している:

 

毎月行われているDemocracy InstituteとSunday Expressの大統領選挙・世論調査は、民主党のジョー・バイデン候補が45%という得票率に対して、トランプ氏が46%の得票率で現在も勝利する軌道にあることを示している。

 

この世論調査は、トランプ大統領と彼の妻メラニア夫人がCOVID-19に感染したというニュースが報じられた後に実施された。

 

しかし68%の回答者は、トランプ大統領が感染したことは自分たちの投票行動に影響を与えないと回答した。一方、トランプ大統領が感染したことにより、19%の回答者はトランプを支持する可能性のほうが高くなった(“more likely”)と答え、逆に13%の回答者はその可能性は低くなった(“less likely”)と答えた。

 

回答者の3分の2近くがトランプ大統領に同情し、彼の容態を心配していると答えたのに対して、38%の回答者は、彼が感染したことはアメリカ政治で現在起きている分断を引き起こしたことの「報い(カルマ)」だと答えた。

 

重要なことは、フロリダ州、アイオワ州、ミシガン州、ミネソタ州、ペンシルバニア州、そしてウィスコンシン州という激戦州で、トランプ大統領が47%、そしてバイデン候補が43%と、いまだにトランプ大統領が4ポイントもリードしていることである。

 

この世論調査結果を元に選挙人団(electoral college)の票数を予想すると、トランプ大統領が320票、それに対してバイデン候補が218票となりトランプ大統領が勝利することが予想されている。

 

他の様々な世論調査はバイデンがリードと発表しているが、Democracy Instituteは全ての登録有権者ではなく「投票する可能性が高い有権者」や、いわゆる「シャイな票(shy vote)」と呼ばれる世論調査には答えないが投票する有権者だけを対象に調査を行なっている。実際、Democracy Instituteは、2016年にトランプ大統領が勝利することやブレグジットを正しく予想していた。

 

全米の世論調査会社は、99%以上の確率でヒラリーが勝利すると予想していた2016年の大失敗から教訓を学んでいるはずだと思うのが当然だろう。しかし、FiveThirtyEightのような世論調査会社は、今年の大統領選挙でバイデンが勝利する確率は81.2%と予測している。

 

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