大手メディアと民主党は、ハンター・バイデンのeメールを「ロシアによる陰謀論」と全否定|しかしハンター・バイデンの代理人と名乗る弁護士がノートブックを取り戻しに10月13日(NYポスト記事掲載の前日)に修理店に電話をかけていた
今週水曜、木曜とNYポストが立て続けにハンター・バイデンの秘密のeメールをスクープ報道したが、ABC、NBC、CBSの全米3大ネットワーク局は水を打ったようにこのニュースを一切報じず、ニューヨークタイムズ紙やワシントンポスト紙の左翼新聞も数日間、沈黙を続けた。
10月15日(木曜)に予定されていた第2回目の大統領選挙テレビ討論会がキャンセルされたため、この夜、ABCがジョー・バイデン候補を招き「タウンホール・ミーティング(市民と対話する集会)」を放送した。しかしその司会者を務めたジョージ・ステファノポリスは、全米を騒然とさせているハンター・バイデンのeメールについてジョー・バイデンに一切質問をしなかった。
ただし3大ネットワーク局のうちのCBSだけは、勇気あるボー・エリクソン記者がジョー・バイデンに直撃インタビューを試みている:
I asked Joe Biden: What is your response to the NYPost story about your son, sir?
— Bo Erickson CBS (@BoKnowsNews) October 17, 2020
He called it a “smear campaign” and then went after me. “I know you’d ask it. I have no response, it’s another smear campaign, right up your alley, those are the questions you always ask.” pic.twitter.com/Eo6VD4TqxD
【訳】私はジョー・バイデンに次のように質問した:「あなたのご子息についてのNYポストの報道に対して、どのように反応されますか?」
彼はこれを「中傷キャンペーンだ」と呼び、それから私への攻撃を始めた。「君がそれについて質問するだろうと知っていたよ。私はなんの反応もしない。あれは単なる中傷キャンペーンだ。あんた方お得意の。あれは君たちがいつも聞く質問だ」。
■ 反撃報道を始めた左派メディアと民主党
NYポストの1本目の記事が報じられた2日後、まず最初にAP通信が匿名の情報源の話として、NYポストが掲載したこのeメールや写真がロシア人スパイによって「ハッキング」されたものであるかをFBIが現在捜査中であると主張する記事を掲載した。このAP通信の匿名報道を引用して、ABC NewsやChicago Tribune紙など多くの主流メディアが後追い報道している。
しかし弾劾裁判でトランプ大統領の無罪が確定し、それどころかロシアゲート疑惑の捜査が完全なでっち上げであったことが明らかになっている今、このニュースを鵜呑みにするアメリカ国民はどれほどいるだろうか。
ツイッター・ユーザはこのようなブラック・ユーモアを投稿している:
Rumor is Peter Strzok is heading the investigation https://t.co/ZAVVql4SJH
— Stalingrad & Poorski (@Stalingrad_Poor) October 16, 2020
【訳】噂によると、ピーター・ストロック(ロシアゲート疑惑を捏造することに加担した元FBI特別捜査官)がこの捜査を主導しているらしい。
下院情報特別委員会のアダム・シフ委員長(カリフォルニア州選出・民主党)は、ロシアゲート疑惑を追及する急先鋒を務め、全米放送されたテレビ中継で彼はトランプがロシアと共謀していることを示す証拠を持っていると豪語していた。そのシフ委員長が、今週CNNに出演し次のように語っている:
On CNN, Intelligence Committee chair Adam Schiff says New York Post Hunter Biden story 'comes from the Kremlin.' Anchor seems to agree. Would be more persuasive if they provided evidence that 1) story is false, and 2) it 'comes from the Kremlin.' pic.twitter.com/JBILBs3YT3
— Byron York (@ByronYork) October 17, 2020
【訳】CNNに出演し、下院情報特別委員会のアダム・シフ委員長は、ハンター・バイデンに関するNYポストの報道は、「クレムリン(ロシア政府)が発生源」と語った。司会者もそれに同意しているようだ。1)報道が誤りである、そして2)情報はロシア政府が発生源であるという証拠を彼らが提示することができていれば、より説得力があっただろう。
クリス・マーフィー上院議員(コネチカット州選出・民主党)もこの陰謀論を完全に支持しており、ジュリアーニ元NY市長が、ロシア政府が作り上げた反バイデンのプロパガンダの「主要な標的」になっていると断言している。以下はマーフィー上院議員が投稿したツイート:
2/ Russia knew it had to play a different game than 2016. So it built an operation to cull virulently pro-Trump Americans as pseudo-assets, so blind in their allegiance to Trump that they’ll willingly launder Kremlin constructed anti-Biden propaganda.
— Chris Murphy 🟧 (@ChrisMurphyCT) October 17, 2020
Guiliani was a key target.
【訳】2)ロシアは、2016年とは違う策略を講じなければいけないことを知っていた。だからロシアはトランプ支持派のアメリカ人を疑似スパイとして悪意を持って選抜するという作戦を構築した。トランプへの忠誠心のあまり盲目となっているために、彼らはクレムリン(ロシア政府)が構築した反バイデン・プロパガンダを、その出所がわからないように嬉々として洗浄する。
ジュリアーニは、主要な標的にされた。
主要メディアの見出しは同じような陰謀論で溢れている。
【ニューヨーク・マガジン(10月15日付け記事)】トランプの選挙陣営はまさに今、ロシアと共謀しているというクレイジーな仮説を私は立てている
【マザー・ジョーンズ(10月14日付け記事)】ジュリアーニとNYポストは、ロシアのデマ情報を拡散している。これはメディアにとって大きな試練。
先月、ジョー・バイデン支持を正式に表明した左翼メディアの筆頭、ワシントンポスト紙は、そもそもジョー・バイデンは一切なにも間違ったことはしていないという独自の「調査記事」を掲載している。
NYポストの記事へのリンクを数日間にわたってブロックしていたツイッター社は、このワシントンポスト紙の「調査記事」のサマリーを大々的に掲載している。ツイッターは強引な検閲を3日間も続けて行ったことについて、何も反省していないようだ。
しかもツイッター社は、いまだにNYポストの公式アカウントの凍結解除を行っていない:
Day 3 @nypost account access has not been reinstated.
— Emma-Jo Morris (@EmmaJoNYC) October 17, 2020
【訳】3日目。NYポストのアカウントはいまだに回復していない。
このワシントンポスト紙の記事の中で、「当時、副大統領だったバイデンは、ウクライナの検事総長を解任するために同国の政府関係者に圧力など一切かけていない」と報じている。しかしその証拠は示していない。それどころか、ジョー・バイデン自身が、自分の力でウクライナの検事総長を解任してやったと豪語している動画がすでにネット上に広がっている。ワシントンポスト紙の記事は、この動画について説明を行っていない。
しかし、NYポストがスクープ報道したeメールについて、事実を一つずつ丁寧に見れば、左翼メディアによる「ロシアの陰謀論」は偽りであるとすぐに暴くことができる。また、コンピュータ機器修理店にノートブック・コンピュータを預けた人物がハンター・バイデン本人であることは、当日の彼の行動(携帯電話のGPSや通話記録)や、近所の監視カメラに映った映像、ノートブックから検出される指紋、そして修理店の注文書に彼が署名した自筆のサイン等を調べれば確認できる。
【10月21日追加】コンピュータ修理店の注文書に記された署名の筆跡と、ハンター・バイデンが去年、法廷に提出した公式文書の筆跡が一致しているとデイリー・メール紙が報じている(以下は筆跡を比べた画像)。修理店の注文書は乱雑にサインされ、法廷に提出された文書は丁寧にされているという違いはあるが、基本的に一致していると報じている。
(Photos via Daily Mail)
さらに、このコンピュータ危機修理店のオーナーは、最初にFBIや連邦議員たちに通報し、彼らから返事がなかったためにルーディ・ジュリアーニ氏にアプローチしたという事実も見逃してはいけない。
『ハンター・バイデンのeメールは本物である|ラリー・C・ジョンソン筆』
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