接戦州のペンシルバニア州で何千枚もの郵便投票用紙が紛失か|2016年の大統領選挙で過半数がトランプ候補に投票したバトラー郡で
ペンシルバニア州バトラー郡で、何千人もの有権者が郵便投票用紙をまだ受け取っていないと地元新聞のピッツバーグ・ポスト・ガゼット紙が10月29日(木曜)報じた。
今年バトラー郡の有権者のうち4万人近い人々が郵便投票用紙を申請したが、そのうちの約24%しかまだ返送されていないと地元の政府当局者たちが語った。ペンシルバニア州にある全67郡の中で最低の返送率であるとTrib Live は報じている。次に返送率が低いフェイエット郡ですら、申請された郵便投票用紙のうちの50%がすでに返送されている。
2016年の大統領選挙では、バトラー郡の66%の投票者がトランプ候補に投票し、ヒラリー候補に投票したのはわずか29%だった。バトラー郡はピッツバーグ北部に位置し、登録有権者は約15万人。2020年、トランプ大統領とバイデン候補はともにこの20人の選挙人が割り当てられている激戦州のペンシルバニア州で選挙キャンペーンを繰り返している。
(郵便投票用紙の)申請件数が多かったため、「最初、私たちは郵便局による配達に遅れが起きているからかもしれないと思っていました」、とバトラー郡・選挙管理委員のレスリー・オシュ議長はピッツバーグ・ポスト・ガゼットに語った。
「まだそうである可能性は残っています。しかし、この問題に私たちが気付いたとき、私たちは戦略を変更しました。現在、私たちは有権者たちに対して、もしまだ郵便投票用紙を受け取っていない場合、まだ複数の選択肢が残されていると伝えています。
私たちが主に注力しているのは——この(郵便投票用紙が未達という)問題について心配するにはすでに手遅れであるため——対象となっている人々の投票用紙を私たちが確実に受け取れるようにする必要があるということです」とオシュ議長は付け加えた。
一方、USPS(アメリカ郵政公社)の広報担当者は、「当社は重大な配達遅延やその他の問題について認識していません。現在、選挙管理委員会と密に連絡を取り合っており、当社に委託された投票用紙を探し出し配達するべく作業を行なっています」とピッツバーグ・ポスト・ガゼットに語っている。郵便投票用紙や不在者投票用紙の申込はすでに10月27日(火曜)に締め切られている。
郡当局者のアーロン・シーズリー氏は、30日(金曜)、申請したのに郵便投票用紙が届いていないという問い合わせの電話がバトラー郡に1万件以上かかってきているとCNNに語っている。
「郵便局とピッツバーグの集計センターの間のどこかで何かが起きた」とシーズリー氏はCNNに語った。
「それが何なのか私たちは把握していない。(紛失した郵便投票用紙の数について)私たちは公表していません。なぜなら単純に私たちはそれを把握していないからです」と同氏は語った。
一方、米国郵便事務労働者組合ピッツバーグ支部のチャック・バガー会長は、バトラー郡で紛失している郵便投票用紙が郵便配送施設まで届けられた記録がないとCNNに語っている。
「山積みの郵便投票用紙がバトラー郡選挙管理委員会から運び出され、それが未配達のまま取り残されているというものは存在していない。それら投票用紙が郵便配達の流れに乗ったという記録もそれを示すものも一切存在しない。それを示す書類が存在している」とバガー会長は語った。
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