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【コラム】2020年はグローバル・キャピタリスト元年

【コラム】2020年はグローバル・キャピタリスト元年

「服従しろ」「眠ったままでいろ」の逆説的メッセージを持つロックダウンに抗議するデモ参加者(Photo via Flickr)

CJ・ホプキンス筆|The Consent Factory掲載

 

2020年はグローバル・キャピタリスト元年だった。グローバル・キャピタリストという支配者階級が、民主主義という幻想を排除し、全員に誰が本当は実権を握っているかを知らしめ、彼らに盾突けばどうなるかを知らしめた年だった。

 

過去10ヶ月という比較的短い期間に、全世界における地域社会は、見る影もなく変貌してしまった。憲法によって保障された権利は一時凍結された。デモ抗議活動は禁止された。反対意見を言う者たちは言論封殺された。政府当局者たちは、私たちの生活にとって最も基本的なことを禁止する政令を布告した・・・私たちがどこに行き、いつそこに行くことができ、そこでどれくらいの時間を過ごすことが許されるか、そこで何人の友人たちと会うことが許されるか、私たちの家族といつ、どこで時間を過ごすことができるか、私たちが互いに何を話すことが許されているか、私たちが誰と性行為を行うことができるか、私たちが(ソーシャル・ディスタンスのために)どこで立たされなければいけないか、わたしたちがどのように飲食するか、等だ。このリストは延々と続く。

当局者は、私たちの日常生活において最もプライベートな側面をコントロールする権利を掌握した。私たちは、刑務所の囚人のように管理されており、いつ食事をし、就寝し、運動をするか指図され、良い行いには褒美を与え、常に変更される勝手な規則に少しでも違反すると罰せられ、統一された屈辱的な「制服」(ただしそれは顔にだけ装着するものだが)をつけることを強制され、さもなければそのルールを守るよう容赦なくいじめられ、虐待され、辱めを受けている

 

これらはどれも偶然起きたことではなく、現実に存在しているいかなるウイルスや、いかなる種類の公衆衛生上の脅威とも全く関係がない。

 

一部の読者たちがカンカンに怒り始める前に言うと、私は現実にウイルスは存在していると信じている。数多くの人々が、そのウイルスが原因で亡くなった。少なくとも、彼らの死の一因となった・・・しかし、私たちが直面している全体主義的な緊急措置を、そして社会に生じさせてしまった損害を、ほんのわずかでも正当化するような、本物の公衆衛生上の脅威が存在していることを示す証拠はこれっぽっちもない。いわゆる「パンデミック」についてあなた方が信じていることが何であれ、それはこれほどにも単純なことなのだ。たとえ正式に発表されている「科学」を受け入れたとしても、今回のような性質の健康上の脅威に対応するために、この惑星全体を病的な全体主義の悪夢にまで変える必要はないのだ。

 

こうした考え(地球全体を全体主義的な悪夢にしてしまうこと)は、文字通り、かなり気狂いだ

 

しかしながら、グローバル・キャピタリストは気狂いではない。彼らは、自分たちが何をしているか正確に把握している・・・彼らは、私たちに権力についての教訓を教え込もうとしているのだ。誰がそれを握っており、誰がそれを握っていないかについての教訓だ。歴史を学んだ学生たちには、これは見慣れた教訓だ。さまざまな種類の帝国に共通した一般的なものである。囚人たちの収容所でも見慣れた教訓であることは言うまでもない。

 

この教訓につけられた題名はこうだ。「我々が望むときであればいつでも、お前たちにすることができることは何かをよく見ろ」。この教訓のポイントは自明だ。アメリカ合衆国は、核爆弾を広島と長崎に投下した時、世界にこの教訓を教え込んだ。グローバル・キャピタリスト(そして米軍)は、彼らがイラクや不安定化された中東全体に侵攻したときに、この教訓を再び教え込んだ。こうした教訓は、囚人たちの規律が少しでも乱れ始め、彼らが刑務官よりも人数で勝るということを思い出すと、刑務所でも定期的に教え込まれている。これが、「ロックダウン(都市封鎖)」という概念が生まれた場所だこれは医療用の専門用語ではない。これは刑務所の専門用語だ

 

私たちが2020年を通して経験しているように、グローバル・キャピタリストという支配者階級は、私たちにこの教訓を教え込むことに少しの良心の呵責も感じていない。もし全く不要であるなら、彼らはそうしなくて済むという程度のものだ。彼らは、私たち全員が「自由」で「法の支配」によって統治された「民主主義」の中で生活していると信じることを望んでいる。彼らが私たちから「民主主義的な権利」を一瞬にして奪ってしまうことができ、彼らによる政令を強制するために武装した警官を派遣でき、さもなければ完全な暴力で私たちを支配することができるということを繰り返し思い起こさせるよりも、そのほうがより効率的で危険が少ない。

 

刑務所に入ったことがある人たち、または公然と全体主義的社会とされている場所で生活したことがある人たちは、暴力によって支配されるということに馴染みがある。ほとんどの西欧人は馴染みがない。そのため、それはショックを持って受け止められる。彼らの大多数はそれをいまだに整理することができない。彼らは、何が彼らに直面しているのかを理解することができない。彼らはそれを理解できない。なぜなら、彼らはそれを見る余裕がないからだ。もし彼らがそれをまともに見つめれば、彼らの脳みそは完全にショートするだろう。彼らは、深刻な精神の破綻を引き起こし、完全に機能不全に陥るだろう。そのため、彼らの深層心理が、彼らにそれを見ないようにさせている。

 

それを見る他の人たちは、それがいかに単純なものであるか(つまり教え込まれている教訓)を完全には受け入れることができない。そのため、彼らは、それが何であるかや、その背後にいるのは誰であるかについてのさまざまな種類の複雑な仮説を提示する・・・グレート・リセット(偉大なるリセット)、チャイナ、イルミナティ、トランス・ヒューマニズム、サタニズム、共産主義、なんでもだ。これらの仮説の一部は、少なくとも部分的には正しい。他については、完全な狂気だ。

 

これらは全て、この教訓についての基本ポイントをぼやけさせている。

 

この教訓のポイントは、グローバル・キャピタリスト——単一のグローバル体として活動している全グローバル・キャピタリスト・システム——が、それが望む時であれば基本的にいつでも、民主主義ごっこを凍結することができ、独裁的な暴力によって私たちを弾圧することができるということだ。それは(a)「グローバル・パンデミック」または他の種類の「グローバル危機」を宣言することができ、(b)私たちのいわゆる「権利」をキャンセルでき、(c)大手企業メディアにプロパガンダを何ヶ月にもわたって私たちに浴びせさせることができ、(d)インターネット企業にあらゆる種類の反対意見や、先述のプロパガンダに反論する証拠を検閲させることができ、(e)あらゆる種類の新たな侵害的な「安全」対策や「セキュリティー」対策——これに限らないが、私たちの身体への肉体的な侵害を含む——を導入することができる・・・これはさらに続く。これを読んでいる方々は何を言わんとするかがつかめたと思う。(私たちの身体への侵害は重大だ。だから彼らは刑務所で「虫歯検査」を行うことをこよなく愛し、アブグレイブ刑務所で喜んで虐待を行っていた部隊は彼らの犠牲者たちへ性的な暴行を加えることに執着していた。)

 

そして「パンデミック」は、この教訓のほんの一部でしかない。教訓の残る部分は、グローバル・キャピタリストがトランプを見せしめにする様子を、無理矢理、私たちに目撃させるということだ(もしくは立場によっては、見ることを許されるとも言える)。コービンやサンダースを見せしめにしたように、彼らがサダム・フセインやカダフィ、その他の「非協力的な」外国の指導者たちを見せしめにしたように、彼らの権力に挑戦する外国のどの指導者たちを将来にわたってこれからも見せしめにするように。グローバル・キャピタリストにとって、このような政治的指導者たちが現実的な脅威をもたらすか否かということは重要ではない。彼らの周りに集まってくる大衆の支持者たちが問題なのだ。こうした指導者たちや彼らを支援する大衆が、自身を「左」と「右」のどちらに自認するかは全く関係ない。グローバル・キャピタリストは、そんなことなど全く気にかけていない。こうした指導者たちは、彼らが私たちに教訓を教え込む際の教材にしかすぎない。

 

そして今、私たちはその教訓の終わりにいる・・・「ポピュリズムとの戦争」の終わりにではない。今回の重大なトランプ派たちによるそれの終焉だ。いったん権力の強奪者(つまりトランプ)が大統領職を追い出されれば、ポピュリズムとの戦争はお払い箱になり、テロとの戦いや、過激主義との戦い、その他なんでも、グローバル・キャピタリストが名付けるものとの戦いにシフトするだろう・・・名前などほとんど重要ではないのだ。これら全ては、全く同じ戦いである。

 

彼らがこれをどう呼ぶことにしようとも、今年はグローバル・キャピタリスト元年だ。友よ、これは再教育の時だ。文化革命の時だ。いや、これは共産主義者による文化革命ではない・・・グローバル・キャピタリストによる文化革命だ。過去4年間の例外的状況を記憶の彼方に流し去り、こんなことが2度と起きないよう、グローバル規模の「ニューノーマル(新常態)」強制的同一化(Gleichschaltungを導入する時だ

 

その通り、状況は「ノーマル(正常化)」しつつある。とても「正常」だ。窒息しそうなほど「正常」だ。想像を絶するほど、耐え難いほど「正常」だ。私は単に「コロナウイルス対策」について話しているのではない。これは、過去4年間、ずっと進行中だった。

 

2016年について思い出してほしい。当時、誰もが「正常性」について懸念し、いかにトランプが「正常ではない」かを懸念していた。トランプは決して「正常」と思われるようになってはいけないと。さて、そして現在、私たちはここまできた。さあいよいよだ。これこそ、グローバル・キャピタリストが「正常性」、「ニューノーマル」、病的な全体主義的「正常性」、反対意見を全く容認せず完全なイデオロギー的服従を要求する「正常性」を回復する活動のその一部だ

 

今後、グローバル・キャピタリストが支配する諜報機関や、大手企業メディアにいる彼らの代弁者たちがあなたたちに何かが起きたと告げる時、それは彼らが言う通りに起きたということになる。それが実際に起こったのかは関係なく、そしてそんなことなど起きなかったと言う人たちは誰であろうとも、「過激主義者」、「陰謀論者」、「否定論者」、または他の意味のないあだ名によるレッテル貼りが行われるだろう。そのような非人間的な人たちは、容赦ない扱いを受けるだろう。彼らは情報検閲を受け、言論プラットフォームから追い出され、収益化が無効化され、認証が撤回され、雇用不適格の状態にされ、移動が禁止され、社会的に追放され、病院送りにされ、刑務所に入れられ、またはさもなくば「正常な」社会から抹消されるだろう。

 

人は言われた通りに行動するようになる。人は質問をしなくなる。人は、信じるよう指示されたことならなんでも信じるようになる。あなたはそれを信じるようになる。それが意味があるからなどではなく、ただ単にあなたはそれを信じるよう命令されているからだ。彼らは、誰も騙そうとはしていない。彼らは、自分たちがついている嘘が全く意味をなさないことを知っている。彼らは、自分たちが全く意味を成していないことをあなたたちが知っていることを知っている。彼らは、あなたたちにそれを知って欲しいのだ。それこそが重要ポイントだ。彼らがあなたたちに嘘をつき、あなたたちを操り、あからさまにあなたたちをバカにしていることを彼らは知ってほしいのだ。そして彼らがあなたたちに対して言いたい、したいと望むことならなんでもできるということを、あなたたちに知って欲しいのだ。そして、それがどれほど狂気じみたことであっても、彼らはあなたたちにそれに従って欲しいのだ

 

もし彼らが、あなたたちにつべこべ言わずワクチンを受けろと命じれば、あなたはそのワクチンの中に何が入っているか質問しないし、「副作用の可能性」について不満を言わない。あなたは黙ってそのワクチンを受けるのだ。

 

もし彼らが、あなたの幼い子供にもマスクをしろと言えば、あなたはつべこべ言わずマスクをあなたの子供につけるのだ。あなた方は、子供にマスクをつけることは意味がないことを証明したデンマークの研究を探し出したりはしない。

 

もし彼らが、ロシア人が(2016年の)選挙で不正操作を行ったと言えば、ロシア人が選挙で不正操作を行ったのだ。

 

そしてもし4年後、彼らがあなたに振り向いて、選挙で不正操作を行うことなど不可能だと言えば、選挙で不正操作を行うことなど絶対に不可能なのだ。

 

これには議論の余地はない。これは、グローバル・キャピタリストが証明した、ファクト・チェック済みのファクトなのだ

 

あなたたちは、指定され、色分けされた、ソーシャルディスタンス用の枠内に立ち(もしくは跪き)、そしてこの証明されファクト・チェック済みのファクトを繰り返し繰り返し、まるでオウムのように繰り返す。さもなければ、彼らはどういうわけか新たなウイルスの変異種を発見することになり、あなたたちを再び「ロックダウン」へと投げ込むことになる。彼らは、あなたたちの頭を正しい状態にするまで、これを繰り返すだろう。さもなければ、あなたたちは残る人生をZoomで過ごすことになり、インターネット検閲者以外に誰も目にすることのないコンテンツを、パジャマを着たままデジタル虚無空間の中にツイートすることになる。この選択肢はあなたたち次第だ・・・全てはあなたたち次第だ!

 

もしくは・・・これは単にクレイジーな考えなのかもしれないが、あなたたちはゴミみたいな大手企業メディアの画面を消すことができ、少しだけ自分で調べてみることもできる。そして腹を据えて、少しだけ勇気を奮い起こし、「ニューノーマル」と戦おうとしている残る私たち「危険な過激主義者」たちに加わることもできる。だけどその通り、これには犠牲が伴う。それに、私たちは勝てないかもしれない。でも、あなたたちは自分の子供たちを飛行機で虐待しなくて済むかもしれない。それにこのウイルスを「否定」する必要すらない!

 

以上だ・・・私から2020年最後のコラム。ハッピーな全体主義ホリデーを!

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