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【追加情報あり】新興SNSパーラーを反トランプ共和党が乗っ取る——ジョン・メイツCEOが取締役会から追い出される事態に

新興SNSパーラーを反トランプ共和党が乗っ取る——ジョン・メイツCEOが取締役会から追い出される事態に

パーラーのCEO職を解任されたジョン・メイツ氏(Photo via WSJ)

新興SNSサービスのパーラー(Parler)は、1月29日、同社のジョン・メイツCEOを解任した。メイツ氏が社員たちに送ったメモを、FOXニュースが入手し2月3日(水曜)にその内容を報じた

 

FOXニュースが入手したメイツ氏のメモには次のように記されている:

2021年1月29日、レベカ・マーサー(Rebekah Mercer)が支配権を握るパーラーの取締役会は、私をパーラーのCEO職から即刻解任する判断を下した。私はこの判断を下すプロセスに参加しなかった。

 

現在この会社を支配する人物たちから、従業員や第3者に対して何らかの連絡があったと私は聞いている。このことが、不幸なことに混乱を生じさせてしまったため、私はこのパブリック声明を発表するに至った。

 

このレベカ・マーサーという人物がパーラーの支配権を握ることが何を意味するかについて、次のような解説が行われている:

 

【訳】ワオ!パーラーがRINO(名ばかり共和党)に乗っ取られた。彼らは最近、ジョン・メイツCEOを解任した。そして現在、マーサー家(別名、RINO資金一族)がこの会社を乗っ取っている。このことは、パーラーが、また新たな「反・言論の自由」という、フェースブックのような洗脳サイトになることを意味する。この新たなパーラーでは、真実は全く歓迎されないだろう。これは、「ビッグ・マネー」の人間たちが関わると起きてしまうことだ。彼らはいつもこれ(言論プラットフォーム)をコントロールしてから、それを破壊する。彼らにとってミッション完了だ!

(*「名ばかり共和党(RINO)」の代表格に、リンカーン・プロジェクトがある。)

 

* * *

 

1月6日に起きた議事堂襲撃事件をきっかけに、アマゾンのウェブサービス(AWS)がパーラーへのサービス提供を突然停止して以降、メイツ氏は彼が同社について描いてきた元々のビジョンに対して「常に抵抗」を受けてきたと、この声明の中で記している:

私は終わりが見えないくらい長時間働き続け、パーラーのサイトを復活させるために常に戦ってきた。しかし現時点で、パーラーの将来はもはや私の手の中にはない。

 

私はパーラーの社員たち、パーラーのプラットフォーム上にいる人たち、そしてパーラーの支援者たちに、この会社に対する彼らの不断の努力や献身にお礼を言いたい。彼らは、多様で、労力を惜しまない、そして才能にあふれる素晴らしい個人の集まりだ。そして私は彼らに最大限の尊敬の念を抱いている。彼らの多くは、私にとって第2の家族となった。

 

トランプ大統領がツイッターからアカウントを永久凍結されて以降、トランプ支持者たちは言論の自由を認めるSNSのパーラーに大移動していた。

 

しかしパーラーは、アマゾン(AWS)がウェブサービスを突然停止したため、1月10日深夜から利用できなくなっていた。その後、メイツ氏は、1月末までにサービス復旧できる見込みであると発表していたが、事態は急変しサービス復旧は遅れている。パーラー内部の人物がFOXニュースに話した内容によると、パーラーはそのブランドを刷新しようとしており、サービスの安定性のために社内変更も行われているために、サービス復旧が遅れているという。

 

メイツ氏は、今後数週間は休息する予定であるが、その後、新たな事業を模索するつもりであるとパーラー社員たちに語ったとFOXニュースは報じている:

その後は、私の技術的な才覚、ビジョン、そして私が情熱を感じることができる理念が必要とされ、リスペクトを受けるような新たな機会を探すつもりだ。パーラーで私とこのプラットフォームを支援してくれた全ての人たちにお礼を言う。これは真のアメリカン・ドリームだった:リビング・ルームで生まれたアイディアが相当な価値ある企業になった。私は「さよなら」を言っているのではない。ただ今のところは「じゃあまた」だ。

 

【追加情報】

パーラーのオーナーであるダン・ボンジーノ氏は、ジョン・メイツ氏の声明は真実を伝えていないと批判する動画を投稿した。ボンジーノ氏は元シークレットサービス職員であり、現在は保守系ネット番組のホストとして数百万人の視聴者を持つインフルエンサー。ガンを患い闘病中であるボンジーノ氏は、最後までパーラーでの言論の自由を守るために戦うと誓っている。

 

パーラーにおける言論の自由を最後まで守ろうとしているのは、ボンジーノ氏と他2名のパーラーのオーナーたちであり、メイツ氏はその意見に反対していたと語っている。メイツ氏の声明や、それを報じたFOXニュースは真実を伝えていないと、ボンジーノ氏は語気を強める。ただし、メイツ氏が取締役会により解任されたのは事実であるという。

 

パーラーの「お家騒動」はまだしばらく収まりそうにない。

 

 

 

 

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