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NY市場でチャイナのIT関連企業と米メディア企業の株価が暴落・・・原因は1社のヘッジファンドに発生した追証(マージンコール)

NY市場でチャイナのIT関連企業と米メディア企業の株価が暴落・・・原因は1社のヘッジファンドに発生した追証(マージンコール)か

閉鎖される前のアーキゴス・キャピタルHP

米国時間の3月26日(金曜)昼頃、ニューヨーク市場でチャイナのITセクターと米メディア・セクターの株が空前の規模で一気に売られ、株価が暴落した。

 

米国は年度末ではないが第1四半期末にあたるため、この時期、利確やリバランスのためにある程度の株式の売却が行われることは予想されている。しかし株価を暴落させるほどの規模で、取引の間を空けない集中した大量の売りに、市場関係者たちからは「何かがおかしい」という声が聞こえていた。

 

この大量売りが発生した当初、約70億ドル(約7000億円)分の株式が一気に売られたと報じられていたが、この日の日中取引を終える頃までには、100億ドル(1兆円)以上の株式が売却されていたことが判明した。これにより、それまで株高を維持していた多くの株式が大幅に下落した。

 

そして一夜明けた3月27日(土曜)朝、ブルームバーグ通信は「‘空前の規模’:ウォール街はゴールドマンサックスのブロック取引騒ぎに考え込む」という見出しをつけ、この不可思議な大量売却の詳細について報じた

 

同報道によると、ゴールドマンサックスがプライム・ブローカー(*)となり、これら株式の大部分を売却していた。現金化された株式には、66億ドル分のバイドゥ(Baidu)、テンセント・ミュージック、そしてVIPShopの株式、次いで39億ドル分のバイアコムCBS、ディスカバリー、ファーフェッチ、iQiyi、GSXテクエデュの株式が含まれている。

*プライムブローカーとは?

顧客(ヘッジファンド)の取引の執行・決済や一部資産管理などを行う主に投資銀行が行う業務の一部である。(出典

 

本件を知る複数の人物によると、匿名の株主(1人もしくは複数)の代理人として、モルガン・スタンレー銀行がさらなる無記名株(unregistered stock)の売り出しを実施したと言われている。

 

この大規模な売り圧力により、チャイナのIT関連株は大幅に値を下げた(ただし、午前中の大量売りが終了した午後、値を戻して引けている。)

Source: Yahoo! Finance

 

そしてアメリカのメディア複合企業のバイアコムCBSは、空前の株価下落となった(ただし、同社も市場が引ける直前に多少は株価を戻している。)

Source: Yahoo! Finance

 

しかし謎はまだ解明されていない。この株式の大量売却の背後には、実際どこのヘッジファンドが隠れいているのか?

 

この謎の答えとなる可能性がある情報を、IPO Edgeが報じた

 

本件に詳しい複数の人物によると、今回現金化された株式は、いくつかの主要投資銀行のプライム・ブローカー口座で保有されており、その口座は、一般的に「タイガー・カブ」と言われるヘッジファンドの1社、アーキゴス・キャピタル・マネジメント(Archegos Capital Management LLCと紐づいているという。(現在、アーキゴス・キャピタルのホームページは閉鎖されている。)

 

すでに廃業したTiger Asia Management LLCの創設者であるビル・ホワン氏(Bill Hwang)が、現在はアーキゴス・キャピタルを運営しているという。同氏のファンドは、バイアコムCBSとディスカバリーの両方の株式を大量に保有していたことが知られており、現在も保有している(た)可能性がある。IPO Edgeはホワン氏に対して電話、電子メール、ブルームバーグ・メッセージを使って連絡を取ろうとしたが、同氏から返事は得られなかったと報じている。

 

IPO Edgeは、ホワン氏のファンドがレバレッジを利用することで知られていると報じている。レバレッジを利用するとは、借金をすることで、自己資本で購入することができる以上の証券に投資すること。

【訳】ビル・ホワンは、今年初め、50億ドルに5倍のレバレッジをかけて運用し、3月までにそれを3倍にした。全く利食い売りしなかった

 

しかしバイアコムCBSとディスカバリーへの投資が3月中旬、彼の帳簿を直撃し、追証(マージンコール)**が発動された。そしてその後、先週になって壊滅

(100%の資産ではないと思うけど、しかし巨額が消失。超残酷な状況)

 

**追証(マージンコール)とは?

追証とは、追加証拠金(ついかしょうこきん)の略です。トレードにて口座の残高(証拠金)以上の損失が出てしまった場合に、業者に追加で支払う必要のあるお金のことです。(出典

 

本件に詳しい1人の人物は、ホワン氏のファンドが投資銀行の1(必ずしもモルガン・スタンレーでもゴールドマンサックスでもない)から追証(マージンコール)を受け、その要求に応じることができなかったと語った。

 

その結果、この投資銀行や他の銀行は、アーキゴス・キャピタルが保有している株式を強制的に現金化し始めた。

 

これは無謀なリスクを冒したヘッジファンド1社だけの終わりなのだろうか。それともより大きな終わりの始まりか?

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