米国女子サッカーチームの選手たちが、98歳の退役軍人の国歌演奏に背を向け抗議
アメリカ女子サッカーチームは、7月5日(月曜)、日本に出発する前のオリンピック壮行試合として、コネチカット州イーストハートフォードでメキシコのチームと対戦した。その対戦前のセレモニーで、第二次世界大戦に従軍した98歳の退役軍人ピート・ドゥプレさんが国歌をハーモニカで演奏した際、アメリカ人選手の数人が背を向けて抗議のメッセージをアピールした。
スポーツ専門チャンネルのESPNは、数名の選手が抗議の姿勢を示していることに言及はしていないものの、この時の様子をそのまま放送し、その時の動画をツイッターにも投稿している:
98-year-old World War II veteran Pete DuPré played the national anthem on a harmonica before the @USWNT’s Olympic send-off match 🇺🇸 pic.twitter.com/wnrOnZJhkC
— ESPN (@espn) July 5, 2021
【訳】98歳の第二次世界大戦退役軍人であるピート・ドゥプレが、アメリカ女子サッカーチームのオリンピック壮行試合の前に国歌をハーモニカで演奏した🇺🇸
しかし、アメリカ女子サッカーチームの公式ツイッター・アカウントは抗議する選手たちのクロースアップ・シーンを編集で削除した動画を投稿している:
Thank you, Pete! 🇺🇸❤️ pic.twitter.com/BL7kgHbLfg
— U.S. Women's National Soccer Team (@USWNT) July 5, 2021
【訳】ありがとう、ピート!🇺🇸❤️
6月26日に米国内で行われた五輪選考大会でも、ハンマー投げのグウェン・ベリー選手が表彰式で国歌演奏中に抗議のために背を向け大きな議論を巻き起こしている。共和党の議員たちがベリー選手を五輪チームから除名することを呼び掛けていると報じられている。
国歌演奏中に背を向けたアメリカ女子サッカー選手たちも、五輪大会で米国を代表するべきではないという批判が起きている。
今夏の東京五輪大会では、表彰式で星条旗が掲揚されるときに背を向けるアメリカ人選手が続出するかもしれない。
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