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オールドメディアが伝えない海外のニュース

イスラエルで「ブースターショット」の接種後にもかかわらず14人が新型コロナに感染 うち2人は入院

Photo via Flickr

新型コロナワクチンの接種が進み、「集団免疫を獲得した」と報じられていたイスラエルでは、世界に先駆けて3度目の大規模ワクチン接種となる「ブースターショット」が7月末から開始されている。イスラエルのことを「世界のモルモット」と見出しをつけて報じるメディアがある中、早速、ブースターショットに関する初期データが報じられている。

 

背景情報として、国民の530万人がすでに2度のワクチン接種を終え、世界でも最もワクチン接種率が高い国の一つとなっているイスラエルだが、ワクチンの防御を突破して感染する「ブレークスルー」感染者数が急増したため、ブースターショットの接種が開始されている。

 

しかし、注目されているブースターショットでさえ、新型コロナの感染を防ぐことはできない可能性が出てきた。タイムズ・オブ・イスラエル紙は、8月8日(日曜)、次のように報じている:

保健省の内部データによると、ブースターショットの接種を受けた1週間後に、14人のイスラエル人がCOVID-19に感染したとChannel 12ニュースが報じた。

(太字強調はBonaFidr)

 

先週末、イスラエルのメディアは「深刻な症例」が過去4ヶ月間で最高を記録し、324人以上の患者が入院し、その多くが重体であると報じている。

 

イスラエルの高齢者が3回目のワクチン接種となるブースターショットを受け始めてからまだ1週間余りしか経っていないため、まだ「初期の結果」や「観察結果」が報じられ始めたばかりだが、状況は芳しくない。タイムズ・オブ・イスラエル紙は速報の中で次のように伝えている:

同ネットワーク局によると、これら(14人)の感染者のうち11人は60歳以上で、そのうち2人は入院している。残りの3人は、免疫障害を抱えているために3回目のワクチン接種を受けたという。

 

この数字がより多くのサンプルで確認されれば、世界の主要な保健機関が承認する前にイスラエルが投与を開始したブースターショットの有効性に疑問を投げかけることになる

(太字強調はBonaFidr)

 

新たに感染が確認された今回のケースは、彼らが3回目のワクチン接種を受けた1週間後に行われた検査で明らかになったとChannel 12ニュースは伝えている。免疫障害を抱えているためにブースターショットの接種を受けたという上記3名は、「(60歳未満の)より若い患者」と報じられている

 

このイスラエルからのニュースは、米国の疾病管理予防センター(CDC)と食品医薬品局(FDA)が、米国でもブースターショットの提供を開始するための議論を開始した矢先に報じられている。米国では、早ければ9月にもブースターショットが提供される可能性があると報じられている。

https://twitter.com/WTOP/status/1424375847109136394

【訳】イスラエルのナフタリ・ベネット首相は、急増している新型コロナウイルスのデルタ型から身を守るために、人々は急いで3回目のワクチン接種を受けていると語る。

 

エルサレム・ポスト紙は、「ブースターショット接種後」の新規感染例の詳細を次のように伝えている:

N12が日曜(8月8日)の夜に報じたところによると、これまでにファイザー社のコロナウイルス・ワクチンの3回目の接種を受けたイスラエル人42万2,326人のうち、接種から1週間後に行われた検査で、これまでに14人がこの病気に感染したことが報告されている。

 

感染が確認されたこの14人のうち、11人は60歳以上、そして3人は(60歳未満の)より若い患者であるが彼らは免疫不全の病気を抱えておりリスクが高い。これまでに2人が入院している。

 

イスラエルのブースターショットに関する初期データを報じるツイート:

【訳】イスラエル:JUST IN:イスラエル人14人が、3回目のワクチン(ブースターショット)を接種した1週間後に新型コロナに感染。そのうち11人は60歳以上で、2人は入院している。

 

現在、デルタ型変異株の感染の波が広がる中、3回目のワクチン接種を行っても効果がそれほど見込めない可能性が出てきた。

 

そうであるにもかかわらず、米・国立アレルギー感染病研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は、8月8日(日曜)に左派メディアCNNに出演した際、3回目のワクチン接種を「問題がない限り速やかに」行うことを国民にアピールし始めている。

【訳】「このウイルスはすでに変異しています。私たちは、手強いものの今日扱っているウイルスほどには感染しなかったウイルスから……状況は当然のことながら少し複雑になっています」。

 

– Dr.アンソニー・ファウチは、新型コロナ・ワクチンが新しいデルタ型のウイルスをどの程度防ぐことができるかについて語る。

 

さらに、この番組の中でDr.ファウチが発言した次の箇所をブルームバーグ通信が報じている:

「私たちはそれ(ブースターショット)を別の視点から見る必要があります。私たちは、ワクチン接種を受けた一般の人々にブースターショットの接種を行う前に、そのような人々(高齢者や免疫障害を抱えた人たち)にブースターショットを行うことになるでしょうし、それは問題がない限り速やかに行うべきです」

 

イスラエルと同様、米国でもブースターショットは高齢者と免疫障害を抱えた人たちにまずは優先して提供されることになるだろうとDr.ファウチは言い、さらに次のように語っている:

「(ワクチンによる)保護の耐久性レベルが低下すればすぐに、これらの人々にワクチンを接種するよう勧告が行われるでしょう」。

 

一方、USA Today紙は次のように報じている:

一部の人々はすでに自分の手で問題を解決し始めており、初回にどのワクチンを接種したかに応じて、2回目または3回目の追加接種をすることを決めている。ある医師はツイッター上でこの現象を「ブースター・マニア」と呼んでいる。

 

まだ完全に承認されていない実験段階の遺伝子治療、しかもその効果が疑われる初期データが報じられているにもかかわらず、先を争って接種を急ぐ現象は、まさに「マニア(熱狂)」である。

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