「かつての敵国日本とドイツを併合したようにロシアを乗っ取れ」:ビル・クリントン政権の内部文書が記す——情報公開法で機密解除された同文書を入手したとマーティン・アームストロング氏
■ 消えた日本人投資家の資金10億ドルはどこへ?
エドモンド・サフラのレパブリック・ナショナル・バンク・オブ・ニューヨークにある口座から紛失したこの10億ドルは、その後行方がわかっていない。アームストロング氏は当時の状況を次のように説明している。
アームストロング氏:ニューヨークの裁判所は全米の中で最も腐敗しています・・・判事が(法廷での証言を)文字起こしした文書を改竄します。私の担当になった判事は、リチャード・オーウェンという名前でした。・・・この判事は、スティーブン・シファーという名前の人物についていつも冗談を話していました。「私はあいつの弁護士を取り上げてやった。あいつは上に言いつけることもできなかった。ハハハ(笑)」といった感じで、いつもこの人物についてジョークを言っていました。
私は自分の弁護士に、「誰についてのジョークを話してるんだ?」と質問しました。私の弁護士は、「知らない方がいい」と答えましたが、私は「知りたいんだ!ここで笑いものになってるジョークは何なんだ?」と言いました。すると、「彼(オーウェン判事)はこの人物(スティーブン・シファー)の弁護士を取り上げたところ、この人物は自殺したんだ」という回答でした。オーウェン判事はこれが滑稽なことだというんでしょうか?
この一件から、私は法廷でどんな人物と対面しているのかを理解することになりました。彼は全く信じられないような人物でした。
いずれにしても、政府は自分たちが隠蔽する必要があることを、それが何であれ、絶対に隠蔽します。
ニューヨーク銀行での70億ドルの資金洗浄について、2人の人物が有罪を認めました。それは2000年2月のことです。
私は「逆提案(リバース・プロファー)」と呼ばれるものを受けました。つまり、彼らは私を法廷に呼び、「お前が有罪を認めるべき罪状はこれだ」と言いました。「お前が何も盗んでないということは私たちも知っているが」とも言いました。私は「当たり前だ!」と思いました。
10億ドルもの資金が銀行から消えて、それがどこに行ったのか誰もわからないなどということがありえるでしょうか?それは電信為替で送金されたのか、小切手が切られたのか、何かが行われたはずです。
私は彼らに対して、「あなた方はクレイジーなのか?銀行が盗んだんだ」と言いました。すると彼らは、「銀行には触れない」と言うんです。「本気か?」と思いました。最終的に、彼らは「OK、銀行は嘘をついていた」ということに気付きました。
私は日本のすべての顧客に対して、「渡米して訴訟を起こさないと1セントも取り返すことはできないですよ」と告げました。彼らはそうしました。そして私たちは(資金を取り戻すために)協力し始めました。すると、彼ら(裁判所)は私に発言禁止命令を出し、私の顧客を助けることができないようにしたのです。彼らは勝つためであれば何でもします。それは信じられないことです。
■アームストロング氏の経歴を描いた映画「The Forecaster(将来を予測する人)」
アームストロング氏の波乱万丈の人生を描いたドキュメンタリー映画「The Forecaster(意味:将来を予測する人)」が2014年に公開されている。アマゾン・プライムで配信されているが、アメリカ国内からだけは視聴できないよう言論統制されている。アームストロング氏は、「アメリカ以外の国であれば視聴できますよ」と、半ば呆れた様子で笑いながら語っている。
また、この映画の中では、「ロシア乗っ取り計画」についても詳細が語られているほか、AI(人工知能)によるテキスト分析、膨大なデータ解析、周期分析、そして国際的な資金の流れを分析することで金融市場や地政学的な重大出来事を正確に予測する「ソクラテス」についても紹介されている。また、CIAが「ソクラテス」のソースコードを入手しようとコンタクトを取ってきたことも語られている。
アームストロング氏とのインタビューは、いずれも彼の経歴や予測ソフト「ソクラテス」を理解したことを前提にして行われるため、初めて聞く人には理解することが難しいかもしれない。この映画は、それを一度に理解できる内容となっている。
■ 2023年第1四半期、ウクライナ紛争の激化、そして欧州の債務危機から大混乱が始まる
そして9月24日に配信された最新のインタビューで、アームストロング氏は様々な将来予測を紹介している。AIソフトウェア「ソクラテス」が膨大なデータやテキスト文書を元に客観的にはじき出した予測の場合、「私の予測ではない」と時折アームストロング氏が念押しする場面がある。
以下はこのインタビューの中で紹介された将来予測の一部:
▶︎ 「カオス(混沌)」が2023年に到来。「2023年は地獄の1年になるだろう」。
▶︎ 先週の株価下落は「まだ終わっていない」。
▶︎ 「欧州で、彼らは意図的にこれ(エネルギー危機、財政危機)を招いており、これこそクラウス・シュワブの『グレートリセット』だと私は確信している」。
▶︎ 「(欧州の)すべての年金基金が破綻している。ヨーロッパは第2次世界大戦以来、壮大なスケールの財政失策に陥っている。彼らが自立できる手段は一つも残されておらず、ヨーロッパがバラバラに崩壊しているのを、今私たちは目にしている」。
▶︎ 「金融危機は欧州から始まるだろう・・・債務破綻が起きている。彼らに自立できる術は残されていない。欧州の債権市場は、(世界の)すべての銀行の安定性を毀損している。準備金(引当金)は政府の負債と結びついていることを理解する必要がある。これは最悪の事態だ」。
▶︎ 2023年1月までに欧州から資金の脱出が起き、ドル高が加速する。「(政府への信頼が失墜するため)人々は国債を買うことはしないだろう。民間セクターのものであれば何でもいいということになりそうだ・・・(政府支配の)グリッドから離脱できるものであれば人々は何でも買っている」。
▶︎ ケインズ経済学の破綻。「金利を上げても事態は悪化するだけ。供給が不足しているため、金利を上げても不足分は埋まらない」。
▶︎ インフレは2024年末まで続く。
▶︎ 「私たちは『国家債務不履行(ソブリン・デット・デフォルト)』を目の当たりにしている。これが今起こっていることだ。これこそ、バイデンが好き放題に財政支出している理由である。彼はそれを返済する必要がないことを理解しているからだ。最終的に、これ(国家債務不履行)が起きるだろう。これがクラウス・シュワブの計略だ」。
▶︎ 「今年、社会不安は悪化の一途を辿るだろう」。そして来年は本格的な戦争に突入するだろう。
▶︎ 「何かがきっかけとなって、再び政府の崩壊が起こるだろう。それは、ヨーロッパで起きる何かだろう。というのも、彼らには他に選択肢がないため、思い切ったことをするからだと私は考えている。・・・全ての国債がデフォルトする口実として、戦争が必要なのだ」。
▶︎ 2024年の米国大統領選挙が行われない可能性すら出てきたと「ソクラテス」が予測。
▶︎ 「ソクラテス」がはじき出したバイデンの本当の国内支持率は12%以下。
▶︎ 11月の米国中間選挙でまたなりふり構わない不正が行われるだろう。民主・共和のどちらが勝っても、互いに負けを認めない事態になるだろう。
▶︎ 今年11月の中間選挙の3週間前にバイデンは不法移民に投票権を与える大統領令に署名する計画があることが、ワシントンDC関係者の間で噂されている。それが選挙の3週間前である理由は、反対派が最高裁に持ち込む時間的猶予を与えないため。
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