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ナットウキナーゼによるスパイクタンパク質の溶解について——「現時点でワクチン傷害の治療に最も有望なものと考える」=ピーター・マカロー医師

Photo via Flickr

ピーター・A・マカロー医師(MD, MPH)筆|2023年2月21日|Courageous Discourse掲載(太字強調はBonaFidr)

 

新型コロナワクチンを接種された人たちから、最も多く寄せられる質問があります。それは、「どうやったらこれを体外に排出できるのですか?」というものです。

 

mRNA製品とアデノウイルスDNA製品は、体内でその遺伝コードがいつどのように分解されるのか、まったくわからないまま導入されました。この製品は長期間にわたって目的のタンパク質を生産することができるよう、脂質ナノ粒子に搭載された合成mRNAヒトのRNA分解酵素(リボヌクレアーゼ)による分解に抵抗力があるよう設計されているようです

 

稀な遺伝子欠損状態(例:ファブリー病のαガラクトシダーゼ)において置換される正常なヒトのタンパク質に対しては、これは有利となるでしょう。しかし、そのタンパク質が病原性のSARS-CoV-2スパイクである場合には大きな問題となります。

 

アデノウイルスDNA(ヤンセン社製)は、デオキシリボヌクレアーゼで分解されるはずですが、まだ十分な研究は行われていません。

 

こうしたことから、スパイクタンパク質を溶解することが、ワクチン傷害を受けた人たちにとって治療目標になります。呼吸器感染症では、スパイクはII型膜貫通型セリンプロテアーゼ(TMPRSS2)、カテプシン、そしてフリンなどの細胞プロテアーゼによって処理・活性化されます。ワクチンでは、全身投与と細胞内でスパイクタンパク質が生産されることにより、これらの手順を回避することが可能になります。その結果、ワクチン傷害症候群の発症は、細胞、組織、そして臓器へのスパイクタンパク質の蓄積によって引き起こされると考えられています。

 

ナットウキナーゼは、大豆を納豆菌で発酵させることで生成される酵素で、経口サプリメントとして発売されています。それは、フィブリノゲン、第VII因子、サイトカイン、第VIII因子を分解し、心血管系への効果が研究されています。私がこれまで実践してきた治療法の中で、そして提案されている全ての解毒剤の中で、ナットウキナーゼとその関連ペプチドは、現時点で患者さんたちにとって最も有望なものであると私は考えています

 

タニカワ他、は、SARS-CoV-2のスパイクタンパク質に対するナットウキナーゼの効果を研究しました。 1回目の実験では、ワクチン受容体に類似した細胞溶解液の調合液の中で、スパイクが時間および用量依存的に分解されることを彼らは実証しました。2回目の実験では、SARS-CoV-2感染細胞でナットウキナーゼがスパイクタンパク質を分解することを実証しました。これは、2021年にオオバとその仲間たちが行った同様の研究を再現したものです。

 

 

ナットウキナーゼは、1gあたりのフィブリン分解ユニット(FU)で服用し、純度により異なる場合があります。クロサワとその仲間たちは、ヒトに2000FUを単回経口投与したところ、投与後、6時間、および8時間のDダイマー濃度、そして4時間の血中フィブリン/フィブリノゲン分解物が、有意に上昇することを示しました(それぞれp < 0.05)。

 

従って、経験的な開始用量は、2000FU12とすることができます。

 

完全な薬物動態的および薬力学的な研究は完了していませんが、市販のサプリメントとして数年間使用されていることから、ナットウキナーゼは安全であることが示されています。主な注意点は、出血多量と、抗血小板薬および抗凝固薬を併用する場合には注意するということです。

 

これらの知見に基づき、ナットウキナーゼやセラペプターゼなどの類似製品は、その前臨床および臨床開発プログラムに十分な資金を投入して加速させる必要があります。

 

目下の問題は、SARS-CoV-2(COVID-19)感染症や経験的早期治療と同様に、時間の緊急性を要しているということです。ワクチン傷害やポストコロナ症候群の治療におけるナットウキナーゼの安全性と有効性を明らかにする、完全に成熟した医薬品プロファイルを得るには、最長で20年かかるでしょう。

 

現在、多くの人々が病気になっていることや、副作用のリスクが十分に低く、高い効果が期待できることから、経験的治療は正当化されると多くの人(医師)が考えています。主治医と相談するか、ホリスティック医学や自然療法医学の専門家で、様々な用途におけるナットウキナーゼの安全性プロファイルを熟知している専門家に相談することを私はお勧めします。

 

【文献】

Tanikawa T, Kiba Y, Yu J, Hsu K, Chen S, Ishii A, Yokogawa T, Suzuki R, Inoue Y, Kitamura M. Degradative Effect of Nattokinase on Spike Protein of SARS-CoV-2. Molecules. 2022 Aug 24;27(17):5405. doi: 10.3390/molecules27175405. PMID: 36080170; PMCID: PMC9458005.

 

Oba M, Rongduo W, Saito A, Okabayashi T, Yokota T, Yasuoka J, Sato Y, Nishifuji K, Wake H, Nibu Y, Mizutani T. Natto extract, a Japanese fermented soybean food, directly inhibits viral infections including SARS-CoV-2 in vitro. Biochem Biophys Res Commun. 2021 Sep 17;570:21-25. doi: 10.1016/j.bbrc.2021.07.034. Epub 2021 Jul 13. PMID: 34271432; PMCID: PMC8276596.

 

Kurosawa Y, Nirengi S, Homma T, Esaki K, Ohta M, Clark JF, Hamaoka T. A single-dose of oral nattokinase potentiates thrombolysis and anti-coagulation profiles. Sci Rep. 2015 Jun 25;5:11601. doi: 10.1038/srep11601. PMID: 26109079; PMCID: PMC4479826.

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