米モンタナ州でコロナワクチンを接種した人が献血することを“違法”とする法案が提出される
米モンタナ州で、実験段階のコロナワクチン接種を受けた人が献血することを違法とする下院法案645が、2月17日に提出された。モンタナ州議会のグレッグ・クメッツ下院議員(共和党)が同法案のスポンサーとなっている。
地元メディアのデイリー・モンタナンは2月27日に次のように報じている:
下院法案645は、COVID-19ワクチンを接種した人が献血を行うことを禁止し、ワクチンを接種したドナーが献血することやそうしたドナーから血液を受け取ることを、500ドルの罰金を伴う軽犯罪とする。また、この法案は、医学的に「SARS-CoV-2ウイルス感染による慢性27型急性後遺症」と定義される「ロングコロナ」と診断された人も(献血を行うことを)禁止する。
デイリー・モンタナの記事を投稿したツイート:
【訳】モンタナ州で提案された法案は:
– コロナワクチンを接種した人が献血することを禁止し、ワクチンを接種したドナーが献血することやそうしたドナーから血液を受け取ることを500ドルの罰金を伴う軽犯罪とする。
– 医学的に「SARS-CoV-2ウイルス感染による慢性27型急性後遺症」と定義される「ロングコロナ」と診断された人も(献血を行うことを)禁止する。
「反対派は、州内で深刻な血液不足が生じることに加え、ロングコロナとワクチンの両方について血液検査をする方法がないと述べる」。
モンタナ州における血液供給の約80%は、ワクチンを接種したドナーからのものであることをデイリー・モンタナンは指摘している。しかしワクチン接種者からの血液を輸血された人は、「mRNAワクチンによるスパイクタンパク質を相当量含む血液」を体内に取り込んでしまう可能性が高い。
このような規制を設けると、「患者が死に至る危険性もある」と反対派が主張していることもデイリー・モンタナンは伝えている。
採血団体Vitalantのクリフ・ニューマーク氏は、この法案が可決されると「不必要な死や、良心に照らして受け入れがたい非人道的な死といった患者の不利益」につながる可能性があると述べている。
それに対して、法案支持者たちは、この問題は医療の自己決定権とコロナ注射の影響を受けないドナーから輸血を受ける権利についてのものだと語っている。
同州マイルズシティ在住のジョー・ヴィルハウアーさんは次のように取材に答えている:
私は医療の自由という権利を神が与えてくださったと信じている多くの一人です。それは、(輸血が)必要な時に、遺伝子組み換えのされていない血液にアクセスできることです。これは、健康の自己決定権にとって不可欠なものです。
この報道を受けて、Independent Sentinelは3月2日、「それ(ワクチン接種者の献血を禁止することは)科学的理由がある」と説明している。そして「セーフ・ブラッド(safe blood)」という安全な血液を提供している血液バンクがあることを紹介している。
一方、企業メディアのNewsweekは、「共和党はコロナワクチンを接種した人の献血を禁止しようとしている」という見出しをつけて報じ、医療の自己決定権に関わる問題を、政治問題にしようとしている。
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