FRBは権力を集中させCBDCを導入するために中小・地域銀行を意図的に潰している＝FOXタッカー・カールソン氏 |

米国時間の10月13日（月曜）、FOXニュースの番組ホスト、タッカー・カールソン氏は、もし私たちが大きな声をあげなければ、政府が支配するデジタル通貨（中央銀行デジタル通貨＝CBDC）が現実のものになってしまうと全米の視聴者に訴えかけた。

ロバート・キヨサキ氏が「FRBは消防士でもあり放火犯でもある」と表現するように、タッカー・カールソン氏は、先週のシリコンバレー銀行（SVB）破綻と前後して全米で起きている銀行取り付け騒ぎは意図的に引き起こされたものであることを言外に匂わせながら、次のようにアメリカ国民に警鐘を鳴らした：

私たちが知っているのは、バイデン政権が（SVBの）これら預金を「緊急対策（backstopping）」として救済しているということです。しかし、それは今回の物語の終わりではなく、ある意味で始まりなのです。

ここで一旦立ち止まって、自問自答してみましょう――彼らはこれ（救済）を行うことで、どんな見返りを得るつもりなのだろうか？と。絶対に何かの見返りがあるはずです。この質問については、今考えている人があまりに少ないようです。…

彼らは今回、何をするつもりだろうか？と自問しなければいけません。

そう、私たちは銀行の統合を目前に控えていることを知っています。大きな銀行が小さな銀行を食うのです。それは競争の低下を意味します。統合が進むということは、政府の支配が強化されるということです。

では、その支配力を使って彼らは何をするつもりなのでしょうか？すべての条件が同じだとすると、もし人々が騒ぎ立て、大きな圧力をかけなければ、デジタル通貨、つまり政治家が支配する通貨が誕生することになります…。そんなことは起きないと思ってますか？もちろんそれはやってきます。彼らはそうなることを望んでいます…

…あなたたちは地方銀行に預金を持っています。そして地方銀行は、彼らが買ったときよりもずっと価値が下がっている長期国債を、あなたたちが知っているよりもずっと多く、大量に保有しているのです。つまり、その銀行はリスクを抱えているのです。それはまた、あなたのお金が危険にさらされていることを意味します。

しかし、アリゾナ州のマーク・ケリー上院議員（＊）は、そのことをあなたたちに知られたくない。なぜ彼らはあなたたちに知られたくないのでしょうか？それは興味深いことです。そのような検閲は、実際に人々を粉々に打ち砕いてしてしまうかもしれません。

だから私たちは、「なんらかの大惨事にどれくらい近づいているのか？」という当然の質問を問わなければいけません。

（＊）トマス・マッシ下院議員（共和党）は、今週月曜、「FBI、財務省、FDIC、下院、そして上院とのZoom会議（で）、・・・一人の民主党の上院議員から、銀行取り付け騒ぎにつながるようなソーシャルメディア上の情報を検閲するプログラムはあるのか、という主旨の質問があった」と暴露ツイートを行っていた。その翌日、この「民主党の上院議員」はマーク・ケリー上院議員（アリゾナ州選出）であると伝えられている。

■「損失は納税者が負担することはない」はウソ

ジョー・バイデンは、3月13日（月曜）に行ったテレビ演説で、SVBとシグナチャーバンクの預金を全額保証するという緊急対策を政府が行うことを決定したことに関連して、「損失は納税者が負担することはない」と明言した：

納税者が損失を負担することはない。私はそれを繰り返し言います――納税者が損失を負担することはありません。その代わり、その資金（救済資金）は各銀行が預金保険基金（DIF）に支払う手数料から捻出されます。

しかしバイデンのこの発言は、完全な真実ではない。

ウルフ・リクター氏は、彼の最新記事で、次のように記している：

最初に、FRBがその費用（SVBの預金を救済する資金）を負担します。FRBはその預金をカバーするために必要な資金を印刷し、FDICに渡します（そして、SVBの資産売却の売却益が、損失をカバーするために拠出されます）。（この時点では）「SVBの破綻処理に伴う損失は、納税者が負担することはない」。

その後、FDICは、保険に加入していない預金者を救済したことで発生した損失を、他の銀行に請求することになります。そして、FRBは最終的にFDICからお金を取り戻すことになるのでしょうか？声明にはこうあります――「保険未加入の預金者を支援するために預金保険基金（DIF）に生じた損失は、法律で定められた通り、各銀行に対する特別査定によって回収される」。