UBSはクレディ・スイス投資銀の分社化撤回に向け協議へ＝ FT紙 -

スイス金融大手UBSは、3月19日（日曜）、経営難に陥ったクレディ・スイスを救済することに合意した。その合意から3日後の3月21日（火曜）、UBSはクレディ・スイスの投資銀行部門分社化計画を撤回する方向で協議に入る見通しと、フィナンシャル・タイムズ（FT）紙が報じた。

FT紙の報道を引用してロイターは次のように伝えている：

[２１日ロイター] – スイスの金融大手ＵＢＳが同業クレディ・スイスの買収を決めたことを受け、クレディ・スイスの投資銀行部門分社化計画の撤回に向けた協議に入る見通し。２１日付の英紙フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）が報じた。

報道によるとＵＢＳは、クレディ・スイスの投資銀行部門「ＣＳファースト・ボストン（ＣＳＦＢ）」の次期トップに就任する予定だったマイケル・クライン氏と交わした契約を解除する方法を検討するため法務チームを編成しているという。

クレディ・スイスはＵＢＳによる救済合併決定以前に、経営再建策の一環として分社化を計画。クライン氏が設立した投資銀行を１億７５００万ドルで買収、ＣＳＦＢと統合した上でスピンオフする方針だった。

クレディ・スイスの買収が決まった直後から、UBSのクレジット・デフォルト・スワップ（CDS）が急騰している。CDSは、企業のデフォルト・リスクを取引するための商品。

【訳】UBSのクレジット・デフォルト・スワップが急騰—クレディ・スイスの厄介な難問（熱すぎて手に持てないホット・ポテト）は、それを持つ手が替わっただけ…

【訳】UBSは、クレディ・スイスとのディールから手を引くかもしれない。

彼らは、有毒なショートポジション（売りから入る空売り）が多すぎるというのが私の推測・・・

物事は本当に急展開してピリっとスパイシーなものになりそうだ

（引用ツイート）クレディ・スイスとUBSのディールは、条件付きのオファーだった。UBSの会長はすでに、このディールは吸収するには大きすぎると考えていると表明している。

GMEは予想を上回る1株当たり16セントの利益を計上した後、UBSはこのディールを打ち切ることを検討している。

【訳】今朝のスイス・メディアが伝えたところによると、スイス政府がUBSとクレディ・スイスのディールを取り持った際、財務アドバイザーがいなかったという。

… 最終的には、スイスの国会と反トラスト当局がUBSとクレディ・スイスの取引を阻止することになるだろう。

クレディ・スイスの株主にとって、まだ終わりではない。

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