【世論調査】2020年、世界各国で政府への国民の信頼が大幅下落——最大の信頼低下はチャイナと英国
アメリカ民主党政権が国民の過半数を信用していないように、アメリカ国民もまた政府への信用を低下させていることが調査結果で明らかとなった。こうした政府に対する国民の信頼の下落は、世界的な傾向であることも示された。
エデルマン・リサーチ(Edelman Research)が実施した最新の信頼バロメーター(Trust Barometer)調査は、世界28カ国、3万3000人を対象に行われた。
この調査では、政府、メディア、NGO、企業に対してそれぞれ国民が信頼しているかを質問している。その結果、特に政府への信頼が失墜している姿が浮かび上がった。
世界の調査結果を総合した「グローバル信頼バロメーター」
(Graph via Edelman Research)
2020年は世界的なパンデミックが猛威を振るった年であり、アメリカでは数十万人がCOVID-19(武漢ウイルス)で亡くなったが、実際にはこの年、アメリカ政府への国民の信頼は3%上昇していた。一方、日本政府への国民の信頼は、昨年6%下落していた。
政府への信頼が高い国と低い国
2020年11月各国における政府を信頼している国民の比率
(右の数値は2019年からの差)
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しかし米国も日本も、オーストラリアやカナダと比べると、政府を信頼していると回答した国民の割合が半数を下回りかなり低いことがわかる。ブレグジット問題で政治が紛糾している英国も、日米より上ではあるが低い。
そして今月、国民からの信頼を下げた比率の高い国から順に並べたものが以下の通りとなっている。
(Chart via Edelman Research)
2020年5月時点と比べて、2021年1月に17ポイントも国民の信頼を下げた韓国が、調査対象国で最も国民からの信頼を失った政府となっている。次いで英国、チャイナ、メキシコ、カナダ、インドと続き、アメリカはマイナス6ポイントとなっている。日本は昨年5月と比べてマイナス1ポイントの微減。
日本は、情報に精通した層の間でも、そして大衆の間でも、世界各国と比べて政府への信頼は低いという結果となっている。
(Chart via Edelman Research)
また、世界中で各情報源に対する信頼も過去最低を記録している。
(Graph via Edelman Research)
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