自然免疫はP社製ワクチンより最大13倍もデルタ株を阻止する効果がある=イスラエルの大規模研究
ファイザー/BioNTech社製ワクチンを2回接種した人よりも自然免疫を獲得している人の方が最大13倍もデルタ株に感染するリスクが低いとするイスラエルの大規模調査の結果を、8月27日(金曜)ブルームバーグ通信が報じた。
アンソニー・ファウチ所長をはじめとするバイデン政権の新型コロナ対策アドバイザーたちは、COVID-19ワクチンの「科学的根拠」について、またしても間違っていることが証明された。
イスラエルで行われたこの調査について、「これは、(パンデミック)初期の感染から得られる自然免疫と、現在使用されている最も強力なワクチンによる保護を比較した、実世界での最大規模の分析」とブルームバーグ通信は報じている。
さらにブルームバーグ通信は次のように伝えている:
また、今回の分析では、(パンデミック)初期の感染による保護が時間とともに薄れていくことも示された。ワクチンの防御を突破してデルタ株に「ブレークスルー感染」するリスクは、2021年1月または2月に元々この病気を発症していた場合に2回目の感染を発症するリスクの13倍に達した。これは、流行の初期に発病した人の(再感染)リスクを大幅に上回るものである。
また、自然免疫を持っている人は、ワクチン接種の防御に比べて27倍も症状が出る可能性が低いという。
ニューヨークタイムズ紙の元記者で、科学ジャーナリストのアレックス・ベレンソン氏は、今回の研究は「ワクチンと自然免疫に関するあらゆる議論に終止符を打つのに十分である」と評価している。ベレンソン氏は、新型コロナの感染を防ぐためのワクチンやマスクの効果について繰り返し疑問を呈しており、ツイッターに何度もアカウントを凍結されている。
アレックス・ベレンソン氏の投稿:
1/ Wow. New Israeli preprint shows natural immunity to #SARSCoV2 is FAR superior to the artificial kind – vaccinated people were 13x as likely to be infected and 27x to have symptomatic infections as a matched cohort that was previously infected. And this is with Delta dominant. pic.twitter.com/hhD9h0vyMS
— Alex Berenson (@AlexBerenson) August 25, 2021
【訳】1/ ワオ。イスラエルで発表された新しいプレプリント(査読前の論文)によると、#SARSCoV2(新型コロナ)に対する自然免疫は人工的なものよりもはるかに優れていることが示されているーーワクチン接種を受けた人々は、既に感染した同等のコホート(対象群)と比べて、13倍も感染する可能性が高く、症状が出る可能性は27倍高い。これは主流であるデルタ株の場合。
(原文の大文字強調を太字で表示。)
2/ The paper also shows that offering previously infected people one dose slightly reduced their infection risk (though not enough to outweigh side effects, I would argue). Along with the other emerging data, this paper should end any debate over vaccines v natural immunity…
— Alex Berenson (@AlexBerenson) August 25, 2021
【訳】2/ この論文では、過去に感染した人に1回のワクチン接種を行うことで、感染リスクがわずかに減少したことも示されている(ただし、副作用を上回るほどではないと、私だったら言う)。他の新しいデータと合わせて、この論文はワクチンvs自然免疫のいかなる論争にも終止符を打つべきものだ…
3/ Source: https://t.co/DcCpBoMFWd
— Alex Berenson (@AlexBerenson) August 25, 2021
【訳】3/ 出典: https://medrxiv.org/content/10.1101/2021.08.24.21262415v1.full.pdf
雑誌「サイエンス」はこの論文を次のように説明している:
この新しい分析は、約250万人のイスラエル人が登録しているMaccabi Healthcare Servicesのデータベースに依拠している。同システムの研究・イノベーション部門であるKSMのTal Patalon氏とSivan Gazit氏が中心となって行ったこの研究では、2件の分析で次の発見を導き出している:1月と2月にワクチンを接種した人は、以前にコロナウイルスに感染したワクチン未接種の人に比べて、6月、7月、8月前半には6倍~13倍の確率で感染していた。1件の分析では、同医療制度に登録している3万2,000人以上を比較したところ、症状のあるCOVID-19感染症を発症するリスクは、ワクチン接種を受けた人の方が27倍、入院のリスクは8倍高かった。
デルタ型から身を守るためには、ワクチンよりも自然免疫の方がはるかに効果が高いことは疑いの余地がほとんどないことを、今回の大規模研究は示している。しかし、米国やカナダなどではすでに新型コロナウイルスに感染した人がウイルスから身を守る自然抗体を持っているとはいまだに認めておらず、強引に導入が進められているのは「ワクチン・パスポート」だけである。
ワクチンの普及に成功した最初の国であるにもかかわらず、イスラエルは今、信じられないような状況にある。デルタ型が易々とワクチンの防御を通り抜けているため、毎日の新規感染者数は過去最高レベルに達している。
イスラエルの新型コロナ感染者数の推移
毎日の新規感染者数(黒線) 7日の平均(黄線)
(Graph via Bloomberg)
少なくとも、今回の研究結果は、すでに新型コロナの感染を無事に乗り越えた人には朗報であるが、パンデミックを収束させるためにワクチン接種だけに頼ることの難しさを示している。
この調査を行った研究者たちは次のように語っている:
今回の解析では、自然免疫が、デルタ変異体による感染、症候性疾患、そして入院(が必要な重症化)に対して、より長く、より強く防御することが示された。
しかし残念なことに、この研究では、自然免疫による保護機能にも期限があることが示されている。ワクチンによる保護と同様に、自然感染による保護も時間の経過とともに減少している。
ベレンソン氏がツイートで指摘しているように、「過去に感染した人に1回のワクチン接種を行うことで、感染リスクがわずかに減少した」と同研究は示しているが、今回の研究データでは「ブースターショット(3回目のワクチン接種)」の長期的なメリットについては何も示していない。
今回のイスラエルからの最新データは、新型コロナ・ワクチンがFDAの緊急承認後に宣伝されたような90%以上の予防効果というレベルには遠く及ばないことが示されている。また、他の研究では、mRNAワクチンによって引き起こされる有害な副反応が、これまで考えられていたよりも多く見られることがわかっている。
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