香港のデモ参加者、顔認証カメラを妨害するためレーザーを使用
中国本土では、人工知能を駆使した顔認証技術が広く使われており、防犯カメラに映った人物の身元を瞬時に特定することができることが広く報道されている。香港にも同様の監視システムが導入されているため、香港デモの参加者たちは、その監視カメラを妨害するためにレーザー光線を利用して対抗している様子を写した動画がネット上で拡散している。
中国国内で「顔認証」技術が急速に普及 国民監視に悪用される恐れも?
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西側メディアでは、イギリスの新聞Independent紙がこの事実を報じている。
最初にこの動画を報じたのは、香港の地元テレビ局Now TV。
この動画はツイッターにも投稿され500万回以上再生されている。
Hong Kong protestors are on another level. Here they’re using lasers to avoid facial recognition cameras. A cyber war against Chinese artificial intelligence. pic.twitter.com/t1hIczr5Go
— Alessandra (@alessabocchi) July 31, 2019
香港デモの参加者たちは、監視技術を駆使する中国政府に対抗するため、携帯電話の通信にもVPNを使ったり、テキストメッセージも暗号化されたTelegramなどのサービスを使うなどして対抗している。
レーザー光は、監視カメラの光学センサーを完全に破壊するケースもあるという。
中国軍・香港守備隊の司令官、ダオシャン・チェン氏は、サウスチャイナ・モーニングポスト紙のインタビューに次のように答えている:
これら出来事(レーザー光を使ったデモ活動)は、香港市民の生活と安全にとって深刻な脅威であり、『一国二制度』に根底から違反している。これは許容されるべきことではなく、我々はこのことを強く非難する。
さらなる軍事行動が実施されることを匂わせるコメントとなっている。
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