ゴーン被告が、日本政府による陰謀であることを示す「実際の証拠」を持っているとFOXニュースの電話インタビューで語る
今週、逃亡後初の記者会見を開く予定と報じられるゴーン被告が、その会見を前にFOXビジネスのマリア・バルティロモ氏との電話インタビューに応じたとFOXビジネスが報じた。
バルティロモ氏は、先週末、ゴーン被告と電話インタビューを行なったと語っている。昨年4月、バルティロモはゴーン被告の妻へ直接インタビューを行なっていた。
バルティロモ氏によると、ゴーン被告は、彼の逮捕が日産内部におけるクーデターの結果であることや、日本政府が日産とルノーとの合併を好ましく思っていなかったために、日本の司法制度は最終的に日産社内のクーデターに協力したということを示す「実際の証拠」と証拠書類を提示する計画だという。
一方、東京地検特捜部は、ゴーン被告の妻であるキャロル・ナハス容疑者が、昨年4月に行われた証人尋問で偽証を行なったとして逮捕状を取ったと報じられている。
捜査関係者によると、キャロル・ナハス容疑者は、ゴーン被告が2018年11月に逮捕された直後に、特定されていない1人の事件関係者と、複数回、連絡を取ったことについて虚偽の証言をしたという。ナハス容疑者はすでにレバノンに滞在しており、逃亡したゴーン被告と再開したと報じられているため、彼女が拘束される可能性は低い。ナハス容疑者は、ゴーン被告との再開を「私の人生の中で最高の贈り物」と語っている。
ゴーン被告は、バルティロモ記者に対して具体的な関係者の名前を挙げる計画であると伝えている。その中には曖昧な会計上の不正行為を行なった容疑で彼を逮捕することに関して、背後で糸を引いていたと彼が確信している日本政府関係者の名前も含まれるという。
ゴーン被告は、日産のCEO職を辞め、後任の西川氏へその職を譲ることになったことで、彼は「危険な状況」に置かれることになったと語り、西川氏のために日本に留まるのではなく日本を脱出しておくべきだったと今では確信していると語っている。ゴーン被告は、日本の司法制度が不公平であることを予見できずそれを理解できていなかったことについて、「本当に心を乱し、冷静さを失った」とバルティロモ記者に語った。さらに、我慢の限界を超えたのは、彼の妻と話すことが禁止されたことだとも語った。
ゴーン被告の大逃亡劇は、元米陸軍グリーンベレーのマイケル・テイラー氏が主導したと複数メディアで報じられている。彼の逃亡劇は大ニュースとして全世界で報じられているが、日本政府にとってはその大失態が世界中に知られることになった。しかも、東京の自宅からゴーン被告が徒歩で外出する姿が監視カメラで撮影されていたにもかかわらず、彼が新幹線に乗って本州を大移動していたことが報じられたことは、日本国にとって恥さらし以外のなにものでもない。
ゴーン被告は、自身の容疑について「日本以外の法廷であればどこでも」審理してもらうことに前向きであるとも語った。
バルティロモ記者は、ゴーン被告の記者会見は、今週水曜もしくは木曜に行われる予定であると語っている。
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