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チャイナは意図的に感染者データについて嘘をついている:米国の機密文書がメディアにリーク

チャイナは意図的に感染者データについて嘘をついている:米国の機密文書がメディアにリーク

ペンス副大統領(左)(Screenshot via CNN)

北京政府は、今週火曜、公式発表データから「無症状」の感染者が1500人以上漏れていたと発表した。こうした「漏れてしまった」感染者数について、北京政府はこれからは報告し始めると約束している(翌日チャイナはささらに50人の感染者数を公式データに追加している)。

しかしこの発表の翌日、北京政府が意図的に感染者数データを低く抑えて発表していると指摘する米国の機密報告書がホワイトハウスに提出されていたことが判明した。この機密報告書は、3人のアメリカ政府高官からメディアに「リーク」された。

この機密報告書では、チャイナが感染発生の規模を意図的に隠蔽しようとしていたと考えられること、さらに、北京政府による封鎖解除の判断はおそらく時期尚早であることが記されている。北京政府が、実は以前から把握していた「無症状」のケースについて、今回「新たに発見された」と言い始めた理由は、時期尚早の封鎖解除により新たに感染者が発生したときの言い訳にするためだと同報告書は指摘している。北京政府は、こうした無症状の感染者が発生しているのはウイルスを「逆輸入」して持ち込む外国人のせいであると非難している。

チャイナによる公式発表データが操作されたものであるという疑いは、初期の頃から指摘されていた。しかし今回、アメリカの諜報機関が北京政府による意図的な感染者データの操作を問題視していることが初めて明らかとなった。国務省のポンペオ長官も、3月初旬にチャイナがウイルスに関するデータを隠蔽していると非難していた。

ブルームバーグ通信はこの機密報告書の「リーク」について次のように報じている

チャイナは、自国内におけるコロナウイルスの発生規模について隠蔽しており、感染者数の合計と死者数の両方を低く抑えて公表していると、米国の諜報機関はホワイトハウスに提出した機密報告書の中で結論づけている。3人の米国政府関係者が語った。

この報告書が機密扱いであるため、匿名を条件に語ったこの政府関係者らは、報告書の内容の詳細については語ることを拒否した。しかし、彼らは、チャイナが公式に発表している感染者数と死者数は意図的に一部しか公表されていないと強調した。このうちの2名は、チャイナが発表している数値はフェイク(偽物)であると同報告書が結論づけていると語った。

このうちの1名の政府関係者は、ホワイトハウスがこの報告書を先週受け取ったと語った。

感染のアウトブレークは、2019年末、チャイナの湖北省で始まった。しかし同国は、たった8万2000件の感染者数と3300人の死者数しか公式発表していない(ジョンズホプキンス大学がまとめたデータによる)。それと比べて、米国内では18万9000人以上が感染し、4000人以上が死亡している。これは公式に発表されたものとして、世界最大のアウトブレークである。

しかしチャイナ国内における真実の死者数については、武漢でこの時期に搬入された骨壺の数は約4万2000個であることが報じられている。また、漏洩した政府文書から、真実の数字は北京政府による公式発表データの最大52倍であることが示されており、北京政府による嘘は様々な形で暴露されている。

さらに本日、ペンス副大統領はCNNに出演し、感染拡大の初期にチャイナ政府が米国に対してもっと包み隠さず真実を語ってくれていれば、状況はよりましになっていただろうと語った

【訳】マイク・ペンスがCNNに語る:「大統領がこのコロナウイルスの脅威を過小評価したことは一度もないと私は考えている」

諜報機関による機密文書がメディアに「リーク」されるということや、ペンス副大統領がCNNにこのように語っていること、また昨日バークス医師が記者団に対して「チャイナが当初公表したデータに欠陥があった」と語っていることは、今後、トランプ政権による初期対応が十分ではなかったと非難された場合の予防線であることは間違いない。

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