テネシー州では先週の自殺による死者数が武漢ウイルスによる死者数を上回る -

世界各地で都市封鎖や自宅待機命令が出される中、それがいつまで続くか終わりの見えない長いトンネルの中にいる状態が続いている。こうした非常事態は、長期化すればするほど経済的に人々の生活をおびやかす結果を招き、それに伴いうつ病、自殺、家庭内暴力などを増加させている。そのため、ウイルス対策のために経済を犠牲にするべきか、それとも経済を優先させるためにウイルス対策を二の次にするべきかという議論がアメリカ国内で高まっている。

そして「ウイルスはもはや問題ではない、経済を優先させるべきである」という、現時点ではまだ少数派の意見を、批判を承知で発言したのがテネシー州ノックス郡のグレン・ジェイコブス市長である。「我々がとっているこのパンデミックへの解決法は良くない」、と毎週発信している動画メッセージの中で語った。さらにジェイコブス市長は次のように語っている：

これまでのところ、我々のCOVID-19への対応は世界経済を犠牲にしている。しかし真実は、病に陥った経済は人々を病気にさせるということだ。・・・

昨年、我々の医務官たちは、管轄内で発生した自殺と確定もしくは自殺と疑われる199件の検死を行った。そのうち、83件がノックス郡で発生していた。直近の48時間で、同じ部署が９件の自殺が疑われるケースで検死を行なっており、そのうちの８件がノックス郡だけで発生している。これはノックス郡において昨年1年間に発生した自殺者の約10％の数である。それがたった過去2日間で発生した。

ジェイコブス市長による動画メッセージ：

ジェイコブス市長は、この自殺者数が「言葉を失うほどショッキング」であると語り、政府による武漢ウイルス対策へのアプローチが果たして正しいのか疑問を投げかけている。

我々が今行っていることは、最善のアプローチなのだろうか？どのようにすれば、我々の経済に悪影響を与えることなく、人々の雇用を守りながら、そして人々が絶望ではなく希望と楽観的な展望を抱けるような方法で、武漢ウイルスに対応することができるのだろうか？・・・

今日、私がお伝えしたい重要なメッセージは、私たちがかつてないほど自分に、そしてお互いに優しく、いたわりの気持ちを持つ必要があるということだ。もし困っている人を見かけたら、ぜひその人に手を差し伸べて欲しい。

＊　＊　＊

2008年のサブプライム・ローン危機を予言し、その実話が映画にもなったマイケル・ビュリー氏も、経済封鎖のほうが武漢ウイルスよりも多くのアメリカ人を死にいたらしめると主張している。ビュリー氏は医師から投資家へと転身した人物でもある。

https://twitter.com/michaeljburry/status/1247981433752137729?s=20