米軍の制服組トップが武漢ウイルスの感染が広がる150の米軍基地を攻撃しないよう潜在敵国に警告:全米では史上初となる全50州と米領に大規模災害宣言が発令される
4月11日(土曜)、トランプ大統領はワイオミング州に対して大規模災害宣言(major disaster declaration)を発令した。これにより全米50州と、アメリカ領グアム、プエルトリコ、バージン諸島、北マリアナ諸島、そしてワシントンDCを含む全ての米国領土に対して大規模災害宣言が発令された。
ホワイトハウスのジャッド・ディーア副報道官は、以下のツイッターで、「大統領が大規模災害宣言を全50州に対して同時に発令するのは米国史上初である」と投稿している。
🚨With @realDonaldTrump’s declaration for WY, the President has now declared for the 1st time in history that a major disaster exist within all 50 states at once. The President continues to respond to the needs of every Governor to protect the health of all Americans. 🇺🇸 #COVID19
— Judd Deere 45 Archived (@JuddPDeere45) April 11, 2020
連邦政府により大規模災害宣言が発令されたことにより、州政府および地方政府は、米連邦緊急事態管理局(FEMA)を通して連邦政府に災害対策支援を要請することが可能となる。
* * *
一方、世界各国に展開する米軍基地でも兵士の間で武漢ウイルスの感染が広がっている。アメリカ軍制服組のトップであるマーク・A・ミリー統合参謀本部議長は声明を発表し、その中で米国の戦闘体制は毀損されておらず、いかなる国も米国を試すべきではないと警告した。
AFP通信は、150カ所の米軍基地と複数の空母で武漢ウイルス感染者が発生していると報じている:
「我々は、いかなる脅威に対しても対応能力を備えている。危機的状況にある中、この機会に乗じようとするいかなる敵対相手が、一切の矛盾したメッセージを受け取らないことを望む。もし彼らがそういったことを考えているとすれば、それはひどい悲劇となるだろう」とマーク・ミリー統合参謀本部議長は木曜語った。
先週、米原子力空母「セオドア・ルーズベルト(USS Theodore Roosevelt)」のブレット・クロージャー艦長(大佐)は、乗組員の間で武漢ウイルスの感染が広がりつつあり、彼らの命が危険にさらされていると支援を求める書簡を国防総省の上層部宛に送っていた。しかしこの書簡がメディアに漏えいしたことから、トーマス・モドリー米海軍長官代行はクロージャー艦長を「バカ者」呼ばわりし解任していた。この対応に批判が集まり、モドリー米海軍長官代行が引責辞任する事態に発展している。
これまでに、米原子力空母「セオドア・ルーズベルト(USS Theodore Roosevelt)」の乗組員のうち10%近くが武漢ウイルスに感染している。
米国防総省は戦略を転向し、米軍兵士の感染者数について詳しく公表しなくなっている。これは潜在敵国に、最も武漢ウイルスにより脆弱性が高まている「攻撃しやすい基地・空母」が察知されるのを防ぐ狙いがある。
BonaFidrをフォロー