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中国共産党がカナダ政府に少なくとも過去30年浸透していることを示す“証拠”がある=引退したカナダ人スパイが下院議会で証言——「マルロニー元首相から今のジャスティン・トルドー首相まですべてのカナダ政権は共産中国の浸透工作を受けている」

ミシェル・ジュノー=カツヤ氏(PHOTO courtesy of Radio-Canada / Olivier Lalande)

アンソニー・マードック筆|LifeSiteNews掲載|2023年4月5日 

(太字強調はBonaFidr)

 

オタワ(LifeSiteNews – 引退した1人のカナダのスパイは、少なくとも過去30年間すべての連邦政府(政権)が、ある時点で「共産中国の工作員らによって不正にアクセスされてきた」と述べ、彼の主張を証明するために(関係者の)「名前」を挙げて「証拠」を提供する準備があると述べた。

 

カナダ安全保障情報局(CSIS)のアジア太平洋デスクで勤務していたミシェル・ジュノー=カツヤ氏は、下院倫理委員会が最近開いた会合で、一部の連邦選挙区が中国共産党の工作員たちの「狩場」になっていると指摘した。

 

Blacklock’s Reporter(有料記事)によると「同じような選挙区、特に中国系カナダ人の居住者が多いところが常に狙われていることがわかりました」とジュノー=カツヤ氏は証言している。

 

「こうしたところは、(チャイナの)領事館の狩場です」とも同氏は語った。

 

ジュノー=カツヤ氏は、カナダ保守党(CPC)のマイケル・バレット議員から、彼が言及している選挙区(の具体的情報)と、「干渉の証拠」、あるいは「カナダ政府がこれらの活動を知らされている証拠」を同委員会に提供できるかどうか質問された。

 

それに対してこの元スパイは、「はい」と言い、「それを取りまとめる」よう試みることは可能だと回答した。

 

私たちには証拠がありますし、名前も把握してあり、これらのこと全てがいつ起こったかもわかっています」とジュノー=カツヤ氏は語った。

 

それからこの元スパイはさらに口を開き、カナダ安全保障情報局(CSISは「少なくとも過去30年間」にわたるチャイナによるカナダでの内政干渉について把握していると語った。

 

ブライアン・マルロニー元首相(在任期間:1984年~1993年)から今のジャスティン・トルドー首相まで、すべての連邦政府(政権)は、共産中国の工作員らによって不正にアクセスされてきました。どの政権も、いずれかの時点で情報を知らされていました」と彼は述べた。

 

保守党も自由党もすべての政権が「カナダ安全保障情報局(CSIS警告を無視することを選びましたとジュノー=カツヤ氏は指摘している。

 

彼は、「あらゆる」政権が、「中国政府の代理として行動する影響力ある工作員たちによって浸透を受けている」と語っている。

 

どの政権も、チャイナについて疑わしい意思決定を下したことがあり、それは内部から行使された干渉によってのみ説明できます」と彼は語っている。

 

その理由について、ジュノー=カツヤ氏は、政府がその意思決定プロセスに影響を与えることを許すのは2つの理由からだと述べている――「党派心と、そのメッセージのコントロールに成功した影響力のある工作員です」。

 

どの首相も、あるいはそのスタッフたちも、この脅威の深刻さを無視することを選びました」と彼は語っている。

 

同委員会の議員たちは、中国共産党の浸透がこれほど深く、これほど長く続いてきたことに驚いているようだった。

 

ブロック・ケベコワのルネ・ヴィルミュール議員から、すべての連邦政府(政権)がチャイナによって不正アクセスされ、カナダ安全保障情報局(CSISの警告を無視したのかと問われたジュノー=カツヤ氏は、「はい」と答えている。

 

また、同委員会では、元CSISエグゼクティブマネージャーのダン・スタントン氏も証言し、政治家は「外国からの干渉」にとって「容易な」標的であると述べている。

 

このような干渉は、「その範囲とスピードの両面において、国家安全保障上の脅威として古典的なスパイ活動を凌駕している」とスタントン氏は述べている:

標的とする国の政治家たちに影響を与え、彼らを操ることができるのに、国家の弱点と私たちが考えるところに近づくことができるのに、なぜ他国の機密を盗むリスクを冒すでしょうか。

そして、チャイナは裏工作の「Aチーム」であり、世界で最も裏工作が得意な国であるとスタントン氏は述べている:

彼らの洗練されたレベルと傲慢に近い自信は、対外諜報活動の観点からおそらく最も困難な脅威となっています

ジュノー=カツヤ氏は昨年、チャイナを含む外国政府から金銭を受け取っている政治家が、同国(カナダ)にとって本物の脅威であることを明らかにしている。

 

特にジャスティン・トルドー首相が過去にチャイナの「ベーシックな独裁国家」を賞賛し、自国以外に独裁国家をお気に入りの国としていることを考えると、多くのカナダ人が外国の工作員による干渉の可能性を懸念している。

 

カナダのデイビッド・マルロニー元駐中国大使は最近、LifeSiteNewsに対し、チャイナによるカナダの選挙干渉の疑いについて独立した公的調査を開始しようとしないトルドーの姿勢は、共産主義政権を強化するものでしかないと語っている。

 

マルロニー元駐中国大使はまた、トルドーの不作為は、「いかなる程度であれ外国からの内政干渉の深刻さを無視しており、すべてのカナダ人の民主的権利を守る政府の責任を愚弄するものである」と語っている。

 

カナダのハン・ドン議員は数週間前、20212月にチャイナの外交官に、共産中国政権に囚われている2人のカナダ人の解放を遅らせるよう依頼したとする報道が流れた数時間後に自由党を離党している。

 

カナダ保守党(CPC)をはじめとする野党は、数週間前からトルドーに対し、チャイナの選挙介入スキャンダルについて、完全で独立した公的調査を開始するよう要求している。

 

トルドーは、全野党の議員が要求した完全な公開調査の代わりに、この疑惑を調査する「独立特別報告者」を任命している

 

先週、下院倫理委員会での証言で、中国系カナダ人の映画監督チュック・クワン(Cheuk Kwan)は、中国共産党の代理人がバスに乗せられた大勢の人々を連れて、彼らが好む指名候補者に投票させるのを直接目撃したことを暴露している

 

数週間前、LifeSiteNewsは、カナダの国家安全保障機関からの2件の新しいレポートが、共産中国政府が2019年の連邦選挙でカナダの政治家候補に資金提供していたとされることを明らかにしたことを取り上げた。

 

(LifeSiteNewsの記事はここまで)

* * *

 

これと関係して、4月11日、ピエール・エリオット・トルドー財団のプレジデント、CEO、そして理事会メンバー全員が辞任したことが広く報じられている。

 

National Postは次のように伝えている:

チャイナ政府が画策したとされる2016年の寄付金が政治問題化していることを理由に、ピエール・エリオット・トルドー財団の理事会は辞任した。

 

その名前の由来となった人物(ジャスティン・トルドーの父)が亡くなった2年後の2002年に設立されたこの財団は、チャイナの慈善家であるジャン・ビンとニウ・ゲンシェンからの20万ドルの寄付金が、2014年に就任したばかりの自由党党首ジャスティン・トルドーに影響を与えるという中国政府による計画の一部だったという詳細がグローブ・アンド・メール紙に報じられ、厳しい視線が注がれている。

【訳】怒り:ジャスティン・トルドーは、トルドー財団の理事会全員による衝撃的な辞任について記者から質問され、保守派に怒りをぶつけた。

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