『オバマゲート』に関与したとして捜査対象になっている元FBI弁護士のリサ・ページを、左派テレビ局NBCとMSNBCが法律アナリストとして雇用
元FBI弁護士のリサ・ページは、ロシアゲート疑惑の捜査が行われている最中、党派色をあらわにした不適切なテキストを同僚で不倫相手であったFBI捜査官のピーター・ストロックとやり取りしていたことが判明し、それがきっかけとなりリサ・ページはストロックとともにFBIから辞職に追い込まれている。(二人がやり取りしていた私的なテキスト・メッセージは、本サイトでもここで紹介している。)
そして昨年12月、リサ・ページは、ピーター・ストロックとやり取りしたテキスト・メッセージを記者に公開したのはプライバシー侵害であるとして、司法省とFBIを提訴している。
元FBI弁護士リサ・ページ(左)と元FBI捜査官ピーター・ストロック(右)
(Photo Credit: Leah Millis, Joshua Roberts/Reuters)
現在、ロシアゲート疑惑には根拠がなかったことが明らかとなり、トランプ政権に対するクーデターとも言えるロシアゲート疑惑を仕掛けた責任者を探すための捜査が行われている。(トランプ大統領は、ロシアゲート疑惑のことを「オバマゲート」と呼んでいることはここで紹介した。)
そしてリサ・ページ自身、現在も捜査対象になっているにもかかわらず、左派テレビ局のNBC(地上波)とその関連局であるMSNBC(ケーブル局)は、彼女を法律アナリストとして雇用したと先週金曜に発表した。リサ・ページは、複数の連邦議会委員会による調査対象となっている他、ジョン・ダーラム連邦検事の捜査対象にもなっている。
当然、トランプ大統領はこのニュースを見逃すわけがなく、次のツイートを投稿している:
You must be kidding??? This is a total disgrace! https://t.co/3QdaYCaiZS
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) June 6, 2020
【訳】冗談だろ???これは完全な恥さらしだ。
リサ・ページがMSNBCに法律アナリストとして初出演したときの動画:
JUST ANNOUNCED: @MSNBC welcomes Former FBI Lawyer @NatSecLisa as an NBC News & MSNBC National Security & Legal Analyst. pic.twitter.com/cubW4jCQFm
— MSNBC Public Relations (@MSNBCPR) June 5, 2020
【訳】新発表:MSNBCは元FBI弁護士のリサ・ページを、NBC NewsとMSNBCの全米セキュリティー&法律アナリストとして迎え入れた。
元FBI捜査官ピーター・ストロックとやり取りしたテキスト・メッセージの中で、フリン元中将(トランプ政権発足時の国家安全保障担当補佐官)を偽証させるために罠にはめることは、万が一トランプが大統領選挙に当選してしまった場合の「保険」と語っていたことについて司会者に質問されると、「あれは単なる比喩」と言い訳している。(以下の動画。)
Page says the text messages between her and Strzok, like having an "insurance policy" for a Trump presidency, have been mutilated to death and been used to bludgeon an "institution I love." She says the insurance policy text was an "analogy." https://t.co/GVbey1M1cr pic.twitter.com/XKuN3QTjwy
— Julio Rosas (@Julio_Rosas11) December 18, 2019
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しかし、左派メディアが反トランプの元政府関係者や批評家をコメンテーターとして迎え入れるというトレンドは、今回に始まったことではない。それを最初に始めたのはCNNであった。CNNは、違法行為や不祥事を起こして解雇された政府関係者を次々とコメンテーターやアナリストとして雇用し、自社番組に出演させている。その一人が、これまたロシアゲート疑惑を首謀した一人として捜査対象となっている元FBI副長官のアンドルー・マケイブである。CNNはアンドルー・マケイブにインタビューを行い、彼に法律分析のコメントを求めている。アンドルー・マケイブも、繰り返し連邦捜査官に虚偽の証言をした容疑がかけられており、監察長官(IG)が刑事責任を科す可能性があると言及されている。
元FBI副長官アンドルー・マケイブ(左)と元司法省副長官ロッド・ローゼンスタイン(右)
(Photo via FOX News)
先週水曜には、ロシアゲート疑惑の捜査を行うようモラー特別捜査官を任命した当時の司法省副長官ロッド・ローゼンスタインが上院司法委員会で宣誓証言を行った。その議会証言の中で、アンドルー・マケイブFBI副長官(当時)がロシアゲート疑惑の捜査を進めるために提示した根拠(スティール・レポート)について、「完全には公平で率直ではなかった」と証言した。つまり、当時司法省副長官であった自分には責任がなく、FBI副長官であったアンドルー・マケイブに責任をなすりつける発言を行った。このロッド・ローゼンスタイン元司法省副長官の議会証言を受けて、その数日後、アンドルー・マケイブ元FBI副長官は、ローゼンスタインが「誤った」証言を行ったと非難している。
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このように、到底公平とはいえない立場の元政府関係者たち、しかもいまだに犯罪捜査の容疑者として捜査対象となっている人物たちをコメンテーターやアナリストとして雇用し、好き勝手にトランプ批判を展開させるという姿勢は、もはや報道機関の立場を逸脱している。それは、ジャーナリストとしての使命を放棄した、政治プロパガンダ機関となっていることを示している。自由主義を標榜するアメリカの大手メディアも、中共の国営メディアと大して変わらない状況となっている。
左派のテレビ局に、民主党の政権幹部やその家族が多く勤務していることは以前にも紹介した通りである。
「民主党と主流メディアは一つの大きな家族」:オバマ/クリントン政権の政府高官たちの多くが、その結婚相手もしくは兄弟・親子が大手メディアで勤務している
(Photo via Twitter)
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