モラー特別検察官の捜査チームが「ロシアゲート疑惑」の捜査終了後に自分たちの携帯電話データを完全に削除していた
2016年の大統領選挙でトランプ陣営がロシア政府と共謀していたのではないかという、いわゆる「ロシアゲート疑惑」について、モラー特別検察官の捜査チームは2年以上の歳月をかけて捜査した。しかし彼ら捜査官たちが使っていた27台以上の携帯電話について、現在、彼らの捜査が正しく行われていたかを調査している監察長官(IG)に提出される前に、これら携帯電話からデータが完全に消去されていたことが明らかとなった。9月10日(木曜)にアメリカ司法省が公開した87ページの報告書でこの事実が明らかとなった。
このニュースについて報じる記者のツイート:
NEWS: At least 27 phones used by the Mueller team were wiped before they could be checked for records.
Some phones just wiped themselves, in other cases there was mass password amnesia that required resets.
Source ppg. 49-52: https://t.co/DUjvvVd8Ke
— Ivan Pentchoukov (@IvanPentchoukov) September 10, 2020
【訳】ニュース:モラー特別検察官チームが使っていた少なくとも27台の携帯電話について、その記録が調査される前にデータが完全に消去されていた。
その携帯電話のいくつかは自動消去されており、その他の携帯電話については大規模なパスワード忘れによって携帯電話が強制的に初期化されていた。
情報源49〜52ページ:https://www.justice.gov/oip/foia-library/general_topics/communications_strzok_and_page_09_04_20/download
https://twitter.com/IvanPentchoukov/status/1304125283855892480?s=20
【訳】アンドルー・ワイズマンは、彼が使っていた特別検察官事務所の携帯電話3台のうち2台についてデータ消去した。
彼は1台の携帯電話を偶然誤ってデータ消去した。
彼はもう1台の携帯電話を、誤ったパスワードを入力しすぎたために(強制的に初期化する設定にしていたため)データ消去した。
自分の携帯電話を偶然誤ってデータ消去した人などいるだろうか?
これら携帯電話のいくつかは、アップルのOSにある「誤ったパスワード」が入力された際の「フェイルセーフ機能」を使ってデータが一掃された。「フェイルセーフ機能」とは、誤ったパスワードが10回入力された場合に、システムがハード・ドライブのデータを強制的に全て削除する機能のこと。
自分の携帯電話のパスワードを忘れてしまい10回連続で入力ミスした捜査官の一人が、「猛犬」の異名を取るアンドルー・ワイズマンである。ジョン・デュラム連邦検事は現在、トランプ陣営に対してFBIと司法省が「ロシアゲート疑惑」の捜査を行っていた最中に不正行為がなかったかを捜査しているが、ワイズマンは司法省の弁護士たちにその捜査を妨害するよう強く働きかけており、デュラム連邦検事の捜査に協力しないよう働きかけていたことが知られている。
Significant-
Special Counsel leader Andrew Weissmann "accidentally" wiped his iPhone twice
How it works:
1) The user/admin selects the "Erase Data" feature
2) User then enters the wrong passcode 10 times.
Weissmann uses a phone for months then forgets the passcode?🤔 https://t.co/QTdfY0YvYN pic.twitter.com/qJY9h9nBsk
— Techno Fog (@Techno_Fog) September 10, 2020
【訳】重要:
特別検察官のリーダー、アンドルー・ワイズマンは、「偶然誤って」彼のiPhone2台についてそのデータを完全消去した。
それがどのように起きたか:
1)ユーザ/管理者は、「データ消去」機能を選択
2)それからユーザは誤ったパスワードを10回入力する
ワイズマンは携帯電話を数ヶ月間にわたって利用していたのにパスコードを忘れたのか?
27台以上もの携帯電話からデータが完全に消去されたことについて、こうした全く信頼性の低い言い訳は続く。
特別検察官補佐のジェームス・カールスが持っていた携帯電話は、「彼が介入することなく自動的にデータを完全消去した」と司法省の記録は記している。
モラー特別検察官チームでトップの検察官であるアンドルー・ワイズマンは、彼の携帯電話を「偶然誤って一掃した」ため、データが失われてしまった。他の捜査チーム・メンバーもまた、彼らの携帯電話を誤って完全にデータ削除してしまったと司法省は語った。
少なくとも他3名のモラー特別検察官チームのメンバーであるカイル・フリーニ、ラッシュ・アトキンソン、そして上級検察官のグレッグ・アンドレスに配布された携帯電話もまた、データが完全に削除された。
それだけでなく、モラー特別検察官事務所は、FBIの弁護士だったリサ・ペイジの携帯電話を紛失した。その後、司法省の監察長官(IG)がその携帯電話を入手したが、その時点までにこの携帯電話は工場出荷時の設定に戻されており、データは全て消去されてしまっていた。FBI捜査官であったピーター・ストロックの携帯電話もまた、監察長官(IG)事務所が入手したが、その中に「重大なテキスト、ノート、リマインダー」は発見されなかった。− National Review
This is an alarming thread spotlighting clear malfeasance during a political and judicial process. If lawyers did this during a court trial, they would be in jail. https://t.co/NpVyvLl45P
— James Woods (@RealJamesWoods) September 10, 2020
【訳】これは憂慮すべき話だ。政治手続きおよび司法手続きが行われる中、明らかな(公務員の)不正行為があったことにスポットライトを当てている。もし弁護士が裁判中にこのようなことを行えば、彼らは刑務所に入れられるだろう。
【関連記事】
「オバマゲート」に関与した人物らの起訴は9月第1週目頃に行われる見込み|ただしオバマ元大統領とバイデン元副大統領が起訴される見込みは薄い
オバマとバイデンは嘘をついたのか?|新たに公開されたストロックFBI特別捜査官の手書きメモが「オバマゲート」の疑惑を再燃
『オバマゲート』に関与したとして捜査対象になっている元FBI弁護士のリサ・ページを、左派テレビ局NBCとMSNBCが法律アナリストとして雇用
BonaFidrをフォロー