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新型コロナとワクチンについて「ファクト・チェック」を行う組織が、J&J社の株式を大量保有する財団から出資を受けている——「連邦議会で最も企業献金が少ない」トーマス・マッシー下院議員が指摘

新型コロナとワクチンについて「ファクト・チェック」を行う組織が、J&J社の株式を大量保有する財団から出資を受けている ––トーマス・マッシー下院議員が指摘

トーマス・マッシー下院議員(Photo credit: Gage Skidmore via Flickr)

トーマス・マッシー下院議員(ケンタッキー州選出・共和党)は、4月24日(土曜)に投稿したツイートで、オンライン上で広く知られるファクトチェック組織と、製薬企業のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)社との間に金銭的な利害関係があることを指摘した。このような「ファクトチェック組織」が、特にJ&J社の新型コロナワクチンに関する「ファクトチェック」を公平に行うことができるだろうかと同議員は疑問を呈した。

 

新型コロナ(武漢ウイルス)やそのワクチンについての「誤解」を解くためにFactCheck.orgが取り組んでいるプロジェクトは、総資産の15%以上にJ&J社の株式を保有する財団から出資を受けている。マシー議員がこの事実を指摘した。

【訳】ここには何も見るべきものはない・・・(訳者中:当然皮肉でこう言っている。)

 

CDCの元所長が、現在この財団のCEOであり、この財団がワクチンについてファクトチェックするFactCheck.orgのプロジェクトに出資している。この財団の資産の約15%はJ&J社の株式。

 

もしあなたがFactCheck.orgはワクチンに関するバイアス(偏見)のない情報源であると考えているなら、ご愁傷さま。

 

FactCheck.orgのホームページでは、同プロジェクトを「SciCheck’s COVID-19/Vaccination Project(SciCheckの新型コロナ/ワクチン・プロジェクト)」と呼んでおり、次のように説明している:

SciCheck(科学チェック)の新型コロナ/ワクチン・プロジェクトは、ロバート・ウッド・ジョンソン財団からの助成金で実現している。ここで述べられている見解は、必ずしも財団の見解を反映するものではない。

 

新型コロナやワクチンに関する正確な情報に触れる機会を増やす一方で、誤った情報の影響を減らすことを目的としている。このページでは、よくある質問への回答や、誤った情報についてそれが虚偽であることを証明する記事へのリンクを掲載している。

 

マッシー議員が投稿したツイートには、2019年12月付けの最新のジョンソン財団の財務報告書(以下の画像)が添付されている。同財団が保有する1190万ドルの資産のうち、約190万ドル分がJ&J社の普通株であると記載されている。これは同財団の総資産の15.9%が、J&J社の株式に投資されていることを意味する。

 

 

マッシー議員の指摘を受けて、FactCheck.orgは早速4月26日(月曜)に反論メッセージを投稿している。同メッセージのタイトルは、「SciCheckと我々は透明性にコミットしている」。

 

* * *

 

トーマス・マッシー下院議員は、MITの大学院を卒業したエンジニアであり、多くの特許を保有している。起業家として成功した後、地元ケンタッキー州で政治家に転身した。共和党の議員であるが、党派で政策を決めない政治思想の持ち主であり、リバタリアンであると報じられている

 

2020年公開のドキュメンタリー映画『ザ・スワンプ(The Swamp)』の中で、マッシー下院議員は自身が米国の連邦議会の中で最も企業献金が少ない政治家であると誇らしげに語っている。

 

映画『ザ・スワンプ(The Swamp)』の予告動画:

 

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