【オピニオン】バイデンは武漢の調査をどれほど強く要求するつもりだろうか？研究所からの漏洩を調査するには政治的な対応が求められることは明らか |

エリック・ピーターズ筆｜One River Asset Management最高投資責任者｜2021年5月23日掲載

世紀の世界的な大災害で、地球上では710万〜1270万人の死者を出した。その数は増え続けている。正確にこれがいつ終わるかは誰にもわからないが、最貧国が大きな被害を被っていることだけはわかっている。それはいつものことだ。ヨーロッパやアジアの国々では、第二次世界大戦以降、最も多くの国民の命が失われた。アメリカは、どの戦争よりも多くの犠牲者を出した。子供たちは留年した。経済的コストは急増し、各国の財政は永遠に変わってしまった。欧米では金融政策と財政政策が融合された。インフレが再発した。独裁者たちは、その支配力を強めていった。アメリカでは、大統領が選挙で落とされた。

現在のような緊急時に、世界の指導者たちは、自国のほとんどを災害対策に集中した。しかし、先進国での危機が収束に向かい始めるにつれて、この全ての元凶に目が向けられるようになった。世界の第一線で活躍する生物学者たちは、予備的な分析が科学的な厳密さを欠き、不完全であるように感じていた。二度とこのような悲劇を繰り返さないために、彼らは自分たちが訓練されていること（専門的な調査・分析）を行うことにこだわった。そしてこの真実の探究において、彼らはこの災害が自然発生ではなく、事故である可能性を真剣に検討することになった。

その結果引き起こされている状況に苦しめられている地球上のすべての人は、当然、真実を見つけようとした。しかし、疫学における真実の探求は、地政学における真実の探求とは全く別物である。前者は後者に比べて限りなくクリーンで容易だ。後者をさらに難しくするのは、今回の災害が実験室での事故であった場合の地政学的な影響が、想像を絶するほど大きいということだ。各国はチャイナの責任を問うだろうか？もしそうならば、どのように？戦争賠償？国際債務はどう扱われるだろうか？株式は？これらは問題のほんの一部にしか過ぎない。

地球上の全員は、ウイルスが不運にも自然に人類を襲ったのが真実だと願うべきだ（私はそう願っている）。チャイナ政府は、当然、説明をこのままにしておきたいと思っている。それを疑問視したオーストラリアを彼らは叱責した。もし、実験室からの漏洩と結論づけられた場合、世界をひっくり返すような政治的対応が必要になることを承知の上で、欧米の指導者たちはどれだけ徹底した調査を求めるだろうか？しかし、もし彼らが強く要求しないとすれば、欧米各国の政府は国家安全保障に関してすでに落ちてしまった彼らの信頼をどのように保ち続けるつもりだろうか？

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