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ベルギーが駐韓大使を召還——大使夫人が店員2名を殴打する事件が発生し韓国世論が国外追放を求める

ベルギーが駐韓大使を召還――大使の妻が店舗の店員2名を殴打する事件が発生し韓国世論が国外退去を求める

ピーター・レスクイエ駐韓ベルギー大使とシアン・シュエチ(相雪秋)夫人(Photo via ProHaba.co)

ベルギーは、韓国に駐在している自国の大使を召還した。大使の妻が、ソウル市内にある店舗で従業員2人に暴行を加えたとされる事件を受けての措置。この事件は韓国国民の間で広く怒りを買っていた。AP通信が5月31日(月曜)に報じた。

 

大使の妻が起こしたとされる暴行事件は4月9日に発生したと、CNNは5月18日(火曜)に報じていた。

 

韓国メディアやSCMP紙が投稿した監視カメラの動画:

 

 

 

ベルギーのソフィー・ウィルメス外務大臣は、3年間務めてきたピーター・レスクイエ駐韓ベルギー大使の任期を終了させることが両国の関係にとって最善であると判断した。ベルギー大使館がこれを発表した。レスクイエ大使は、今年の夏に帰国の途につくと言われているが、正確な時期は公表されていない。

 

レスクイエ大使は、自国のために献身的に尽くしてきたが、「現在の状況では、彼が平穏に役割を果たすことはできない」と大使館は今週月曜に発表した。ベルギー政府はまた、レスクイエ大使の妻であるシアン・シュエチ(相雪秋、63歳)の外交特権を放棄し、韓国警察による捜査を可能にしている。ただし、妻の外交特権は一部残っており、刑事裁判や処罰からは保護されている。大使の妻シアン・シュエチ(相雪秋)はチャイナ国籍保持者であると中国語メディアは報じている

 

レスクイエ大使は今月初め、妻に代わって謝罪し、「この店で彼女が受けた扱い方に腹を立てる理由はあったかもしれないが、肉体的な暴力を振るうことは全く容認できない」と語った。妻のシアンさんは2人の店員と個人的に会い謝罪したと大使館は発表している。

 

韓国メディアによると、店員はシアンさんの着ていた上着が盗まれたものではないかと疑ったため、それについて尋ねた際、シアンさんが怒り出したという。防犯カメラの映像には、シアンさんが従業員を突き飛ばして顔を平手打ちしたり、別の従業員の頭を殴ったりする様子が映っている。

 

この事件の後、防犯カメラの映像が韓国の報道機関にリークされれると、数千人の韓国国民が大統領府のウェブサイト上で大使夫人の国外追放を求める請願書に署名していた。しかし、韓国はウィーン条約に加盟しているため、外交官とその家族には刑事訴追からの保護(刑事裁判権の免除)が与えられている。ただし、外交特権は自発的に放棄することもできる。

 

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