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「議事堂襲撃事件」で犠牲となった退役軍人のアシュリー・バビットさんを撃ったのは、公表されている議事堂警察官ではない——「諜報機関界隈では公然の秘密」と関係者が語る

Photo via Flickr

今年1月6日にワシントンDCで発生した「議事堂襲撃事件」で、元空軍兵士のアシュリー・バビットさんが首を撃たれて亡くなった。銃を撃った犯人は議事堂警察官と公表されているが、実際はペンス副大統領(当時)の警護を行っていた特殊任務部隊メンバーであるとSpectatorが6月30日(水曜)に報じた。米国の諜報機関で勤務する内部の人間およびそれに近い人物からの情報として報じた。

 

副大統領の警護を行う特殊任務部隊は、議事堂警察ではなくシークレットサービスから派遣される。1人の情報源とされる人物は、Spectatorのコックバーン記者に対して、このことは「諜報機関界隈では公然の秘密」と語った。

 

Spectatorの記事を投稿したツイート:

【訳】「諜報機関内部およびそれに近い情報源の人物らは、バビットさんは実際はマイク・ペンス副大統領の警護を行っていた特殊任務部隊メンバーに撃たれたとコックバーンに語った・・・そのうちの1人は、これは「諜報機関界隈では公然の秘密だ」とワシントンDCでお酒を飲みながらコックバーンに断言した」。

 

Spectatorの記事は次のように記している:

議事堂警察と司法省が銃撃者を議事堂警察の警官と公表したのは、シークレット・サービスの評判を守るためではないかと、警察当局の関係者たちはコックバーンに示唆した。また、これは1月6日に行われた選挙結果の認証をペンス氏が拒否することを望んでいた議事堂襲撃の暴徒から、更なる怒りや脅迫が彼に向かうことを防ぐための試みではないかとコックバーンは考えている。

 

このような隠蔽工作が行われていることは、なぜ政府がバビットさんを撃ったとされる議事堂警察官に関する他の情報を明らかにしていないかの理由にもなる。銃撃事件に関与した警察官は、ほとんどの場合、公に身元が特定される。この無名の警官の弁護士は、彼のクライアントが命を狙われているために匿名にしていると語っている。しかし、バビットさんの家族は、最愛の親族を誰が撃ち殺したのかを知る権利があると主張している。彼女の夫、アーロン・バビットさんは、この警官の名前を明らかにすると思われる記録へのアクセスを求めてワシントンDC市を訴えている

 

* * *

 

一方、ナンシー・ペロシ下院議長(カリフォルニア州選出・民主党)は、1月6日議事堂暴動を調査する特別委員会のメンバーに、共和党から唯一、リズ・チェイニー下院議員を選出した。7月1日(木曜)に同委員会に指名したメンバーを公表した。

 

チェイニー議員はトランプ嫌いのRINO(名ばかり共和党)と批判され、今年5月に共和党下院議員たちの選挙により圧倒的多数で共和党会議議長の座から解任された

 

この日ペロシ下院議長が選任したと発表した8人の委員会メンバー:

 

  • ベニー・トンプソン下院議員(ミシシッピー州選出・民主党)=委員長
  • ゾーイ・ロフグレン下院議員(カリフォルニア州選出・民主党)
  • アダム・シフ下院議員(カリフォルニア州選出・民主党)
  • ピート・アグイラー下院議員(テキサス州選出・民主党)
  • リズ・チェイニー下院議員(ワイオミング州選出・共和党)
  • ステファニー・マーフィー下院議員(フロリダ州選出・民主党)
  • ジェイミー・ラスキン下院議員(メリーランド州選出・民主党)
  • エレイン・ルリア下院議員(バージニア州選出・民主党)

 

残る5人のメンバーは、下院少数党院内総務のケビン・マッカーシー議員(共和党)が選任する。

 

ペロシ下院議長は、1月6日の議事堂襲撃事件を調査するために、9.11事件を調査したのと同様の特別委員会を設置することを狙っている。しかし先月、ペロシ下院議長が「1月6日特別委員会」を設置するために提出した法案を、上院議会の共和党がバイデン政権下で初となるフィリバスター(議事妨害)を行使して阻止していた。そのため、ペロシ下院議長は共和党の妨害を回避しながらの特別委員会の設置を進めている。

 

この特別委員会の委員長は、少数党である共和党の支持を得なくても召喚できる権限を持つことになる。

 

この決議は、今週中に下院で採決される予定。

 

「1月6日特別委員会」のメンバーを発表するペロシ下院議長の会見動画:

【訳】速報:ナンシー・ペロシは、トランプ前大統領を声高に批判していた共和党のリズ・チェイニー議員が、下院の民主党議員たちとともに議事堂暴動を調査する特別委員会の委員を務めると発表した:「彼女が委員を引き受けてくれたことを私たちは大変光栄に思います」。

 

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