ノースカロライナ州で「ドア・ツー・ドア」のコロナ・ワクチン接種が開始
ノースカロライナ州のメクレンバーグ郡が、「ドア・ツー・ドア」の戸別訪問によるCOVID-19ワクチン接種を開始した。エポックタイムズ(英語版)が7月19日(月曜)に報じた。
メクレンバーグ郡の公式HPは、「メクレンバーグ郡のあらゆる住宅街で、オン・デマンドによるCOVID-19ワクチン接種を提供しています・・・私たちの移動式ワクチン接種部隊を注意して待っていてください」と記している。
メクレンバーグ郡が配布しているチラシ(以下の画像)によると、12歳以上であればファイザー社製ワクチン、そして18歳以上であればジョンソン・エンド・ジョンソン社製ワクチンの接種を受けることができる。
メクレンバーグ郡が配布しているチラシ
メクレンバーグ郡の衛生部長、メグ・スリアン医師は、地元テレビ局WBTVに次のように語っている:
私たちが出向いて行き、このように個別に会話をする・・・ちなみに個別に会話することは非常に重要です・・・そしてワクチン接種を受ける準備ができている人と遭遇したり、彼らが抱いている懸念が確認できて、「よし、今すぐやろう」と言ってもらえれば、その場でワクチンが用意されている状態となります。
ノースカロライナ州では、5月からNPOのボランティア要員がCOVID-19ワクチンの情報を広めるために戸別訪問をしてきたが、実際にドア・ツー・ドアによるワクチン接種が行われるのは新たな活動であるとWBTVは報じている。「アクション・ノースカロライナ(Action NC)」のボランティアによる広報活動に続いて行われるこの「移動式ワクチン接種部隊」は、シャーロット市内の集合住宅「サウス・サイド・ホームズ」からスタートした。
ボランティアのリチャード・ドーキンス氏は、ボランティアは「対立的な態度ではない」と述べ、彼らの任務は「噂などを払拭することだ」と語っている。
7月14日の時点で、メクレンバーグ郡の110万人の住民のうち約半数が、少なくとも1回のワクチン接種を終えている。戸別訪問を受けた人たちのほとんどは、すでにワクチン接種を終えたか、打ちたくないと答え、これまで4人がワクチン接種に応じたと報じられている。
しかし隣接するサウスカロライナ州のヘンリー・マクマスター知事(共和党)は、戸別訪問によるワクチン接種に反対している。
マクマスター知事は今月9日、サウスカロライナ州保健環境管理委員会に対し、「州が継続中のワクチン接種の取り組みにおいて、『標的を絞ったドア・ツー・ドア』」の戦術を用いないよう州や地方の医療団体に指示するよう求めた。
マクマスター知事によるこの指示要求は、バイデン政権がワクチン未接種世帯をドア・ツー・ドアで訪問する計画を発表した直後に行われた。
マクマスター知事は、州保健環境管理委員会に宛てた書簡の中で次のように記している:
サウスカロライナ州民がワクチンを接種するかどうかは個人が決めることであり、政府が決めることではない。ワクチン接種を受けるように勧誘したり、強制したり、威圧したり、義務づけたり、圧力をかけたりすることは、州のワクチン接種の取り組みに対する州民の信頼と信用を悪化させる悪い政策である。
政府のワクチン接種チームが、『標的』とされた家主の玄関先や敷地内に予告なしに現れることは、国民の信頼をさらに低下させ、治安を悪化させる可能性がある。
(太字強調はBonaFidr)
一方、サキ報道官など連邦政府関係者たちは、ドア・ツー・ドアで訪問するチームに政府職員は含まれていないと主張し、戸別訪問を擁護している。しかし、戸別訪問を行う「ボランティア」を強化するために、連邦緊急事態管理局(FEMA:フィーマ)の「サージ隊」が編成されると報じられている。
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