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「かつての敵国日本とドイツを併合したようにロシアを乗っ取れ」:ビル・クリントン政権の内部文書が記す——情報公開法で機密解除された同文書を入手したとマーティン・アームストロング氏

マーティン・アームストロング氏(Screenshot via ZeeeMedia.com)

アメリカ政府とロシアのオリガルヒによるロシア乗っ取り計画を記した内部文書を入手したと、金融界のレジェンド、マーティン・アームストロング氏が明らかにした。ヒラリー・クリントンがトランプ元大統領に仕掛けた「ロシアゲート疑惑」も、その起源をたどるとこの「ロシア乗っ取り計画」に行き着くという。

ネット番組USAWatchdogが8月9日に配信した同氏へのインタビュー番組で、アームストロング氏は次のように語っている(動画開始後46分あたりから):

アームストロング氏:・・・私はここ6ヶ月間ほどこうした作業を行なっています。(私が今執筆している書籍は)とても物議を醸す内容なので、全ての文章には確実にその裏付けとなるものがあるようにする作業です。(9月24日に配信された別のインタビュー動画では、「この書籍は今週、印刷に入った」と語っている。)

司会者:その書籍のタイトルは何ですか?

アームストロング氏:『The Plot to Seize Russia, Manufacturing World War III(意味:ロシア乗っ取り計画、そしてそれは第3次世界大戦を引き起こす)』です。

司会者:(非常に驚いた様子で)Ohなんてことだ。ということは、彼ら(アメリカ政府、ネオコン)はロシアを乗っ取ろうとしていると、あなたはおっしゃっているのですね?彼らはロシアを占領しようとしている、と。

アームストロング氏:私からはこうとだけ言っておきます。アメリカ情報公開法(FOIA)に基づいて、私は(本件に関する)クリントン政権の全ての内部文書を入手することができました。もちろん彼らが公開したくない文書を除いて、ですが。この内部文書は、2000年の(ロシア大統領)選挙で、(当時のクリントン政権/ネオコンによる)ロシアを乗っ取る策略が存在したことを裏付けています

エリツィンは脅迫されていました。(米露間で)やりとりされた連絡内容や、あのニューヨーク銀行の事件の全容(76億ドルのIMF融資資金がマネロンされたとする事件。詳細は後述)、そしてエリツィンへの脅迫を私は入手しました。私はエリツィンとクリントンの間で行われた会話記録も入手しました

司会者:それ(2000年のロシア大統領選挙)が今のプーチンを生むことになりましたね。

アームストロング氏:その通りです。そもそもこれが原因となって、プーチンが権力の座につくことになりました。

司会者:そして彼(プーチン)は、「お前たちには乗っ取らせない」と言ったわけですね。絶対に。

アームストロング氏:(米国政府への)「セールストーク」はこうでした・・・(ネタバレになるので今は)これだけ言います。オリガルヒたちがロシアを乗っ取ろうとしていました。そして彼らはロシアをNATOに統合させようとしていました。これ(この策略)は全て文書として残されています。そして(ロシア乗っ取りの)理屈というのが、「(米国/西側は)2つの元敵国である日本とドイツを併合したのだから、ロシアも併合すべきだ」、というものでした。

これは憶測でも陰謀論でもありません。私は全て文書として持っています。

司会者:ワオ、ワオ、ワオ。

* * *

マーティン・アームストロング氏は、これまでアジア、欧州、北米の3カ所で毎年有料カンファレンスを開催してきたが、ポスト・パンデミックの現在、年に1度カンファレンスを開催している。今年は11月11日~13日にフロリダ州オーランドで有料カンファレンス「2022 World Economic Conference」を開催予定であり、彼の書籍『The Plot to Seize Russia, Manufacturing World War III(ロシア乗っ取り計画、そしてそれは第3次世界大戦を引き起こす)』を来場者全員に配る予定と語っている。参加費用はバーチャル・チケットが1,500ドルから、現地参加チケットが2,750ドル。このカンファレンスの大きなテーマは、まさに「ロシア乗っ取り計画」についてになるとアームストロング氏は言い、8月時点ですでに3万人以上がバーチャルでの参加登録を済ませているとも語っている。

* * *

何十年も前から進められてきた米国/西側によるこの「ロシア乗っ取り計画」について、後日、アームストロング氏は別の番組でさらに詳細を語っている。

ネット番組ZeeMediaが9月20日に配信したインタビュー動画の中で、アームストロング氏は次のように語っている(動画の冒頭から9:44まで)。

司会者:本日、番組にお越しいただいたのは世界的に有名なエコノミストのマーティン・アームストロングさんです。彼はこのZeeeMediaのレギュラーでもあります。今日は様々なトピックについて話題にする予定です。経済崩壊から、(アームストロング氏が開発した将来予測を行うAI解析ソフト)「ソクラテス」がどのような将来を予言しているかなどです。

まずはショッキングなお話を皆さんにご紹介したいと思います。マーティンのチームが事前に私に送ってくれた情報です。それはロシアを乗っ取る策略についてです。私が読んだ情報は、本当に信じられない内容です。まずはこれから始めましょう。これはまだ世界で報じられていないスクープ情報です。マーティンさん、今日はお越しいただきありがとうございます。

アームストロング氏:いつも番組に呼んでいただき光栄です。

司会者:またお会いできてこちらも光栄です。経済崩壊についての話を始める前に・・・まずは何から話し始めればいいか分からないほどです。みなさんにはこの話を是非とも聞いて欲しいのです。この話を聞けば、なぜあなたが過去に刑務所に行くことになったのか、なぜ起訴されたのかの説明がつきます。あなたが(FBIに)起訴されたそのやり方というのは、前代未聞の(司法を無視した)やり方でした。あなたが言うように、その「ロシア乗っ取り」の問題について、どこから話を始めますか?

アームストロング氏:この話を全てまとめると、「奇怪だ」に尽きます。・・・ほとんどの人たちはまだ知りませんが、私はクリントン政権が機密解除した(政府)文書を入手しました。エリツィンとクリントンの全通話内容などを入手しています。これらはかなり目を見張るような驚くべき内容です。

世の中の「歴史書」から削除されているのは、ロシアが崩壊した1991年のことです。(この時)NATOはロシアに赴き、(NATOに)加盟するようロシアに要請しました。これは、ゴルバチョフに対するクーデターの火付け役となった出来事でした。なぜなら、(ロシア内部の)強硬派の人たちにとって、これはロシアがアメリカへ降伏することを意味していたからです。そのため、彼らはクーデターを計画・実行しました。エリツィンが戦車の上に乗ることになったあのクーデターです。しかし、これは「歴史書」が削除してしまった背景状況です。

司会者:完全にそのようですね。私に事前に送信された情報を見ているのですが・・・これはプレビュー版だということは分かっています。この文書は、クリントン政権が機密解除をしたもので、NATOがロシアに対して加盟するよう要請したことに関するものです。そしてあなたは、「プレビュー版」の情報だけではなく、(米露首脳の)通話記録など全てを入手しているということですね。

アームストロング氏:はい。この段階で、かなりのものを入手しています。面白いことは、ロシアを強奪しようとした本当の人物は、ボリス・ベレゾフスキーだということです

ボリス・ベレゾフスキー(中央)

Photo courtesy of The Forecaster (2014)

彼と彼の7人のオリガルヒたちは、実際、ロシアを乗っ取ろうとしていました。私が入手した文書に最初に書かれていたのは、彼が次のように(アメリカ政府に)「売り込み」を行っていたことでした。つまり、「元敵国の日本とドイツを併合したように、西側はロシアを併合するべきだ」という「売り込み」です。そして彼は、「私たちを支援してくれれば、私たちがこの国(ロシア)を奪取する。私たちは軍隊ではない。単なる実業家だ」と言っていました。これがある種のスタート地点です。

しかしこの段階では彼らの計画はそれほどうまく進んでいませんでした。

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