ニュースレター登録

Loading

オールドメディアが伝えない海外のニュース

米オハイオ州イーストパレスティーンの住人は「すでにDNAの変異を起こしているかもしれない」集団訴訟で主張——全米各地で危険物を積載した列車やトラックの事故、飛行機のニアミスが続出【映像】

オハイオ州イーストパレスティーンの貨物列車脱線事故現場から立ち上がる黒煙(Photo courtesy of kanekoa.substack.com)

 

■ 全米で続出する列車脱線事故と飛行機のニアミス

鉄道労働者のとある組合は、オハイオ州イーストパレスティーンで2月3日に起きたノーフォークサザン鉄道の脱線事故を受けて、そもそも保守整備の基準が低下しているのではないかと疑問を呈している。

脱線事故の防止に重要な役割を果たしているのが、路側ホットボックス検出器(HBD)である。これは、赤外線センサーでベアリングや車軸などの過熱を検知し、無線信号で乗務員に異常を知らせる装置。

アメリカ国家運輸安全委員会(NTSB)が火曜日に発表した報告書によると、脱線の原因となった鉄道車両は、車輪のベアリングが過熱していた。NTSBは脱線事故の原因を調査中で、2週間以内に仮報告書を発表する予定。

連邦鉄道局(FRA)の報告書によると、路側ホットボックス検出器(単に「ホットボックス」とも呼ばれる)は、通常、鉄道に沿って25マイル(40km)ごとに設置されている。2017年の米国鉄道協会の調査によると、これらを使用することにより、1990年以降、車軸や軸受に起因する列車事故が59%減少したことに貢献している。

鉄道信号員組合(Brotherhood of Railroad Signalmen)の関係者によると、人員が減少していることにより、これらの設備に対する保守点検の回数が減っているという。

連邦鉄道局(FRA)には、ホットボックスの使用や保守点検を義務付ける規制はない。

国家運輸安全委員会(NTSB)の報告書によると、イーストパレスティーンのホットボックスは、列車が脱線する直前に乗務員に通知していた。

イーストパレスティーンよりも前に、他のホットボックスが乗務員に通報したかどうかは不明。イーストパレスティーンから約20マイル(30km)離れたオハイオ州セーラムの産業施設にある監視カメラが撮影した映像がフェースブックに投稿されている。その監視カメラ映像では、列車の車軸がすでに燃えていたことが示されている

 

そして、今週、テキサス州ヒューストン近郊やミシガン州デトロイト近郊でも次々と危険物を積載した列車が脱線事故を起こしている。

2月14日にテキサス州ヒューストン近郊で発生した列車脱線事故を伝えるツイート:

【訳】🚨#速報:ヒューストン近郊で発生した列車脱線事故に救急隊が対応。

📌 #ヒューストン|#テキサス州

当局者たちは、テキサス州ヒューストン近郊でまた別に発生した甚大な列車脱線事故の対応に追われています。スプレンドラ警察によると、「危険物」を積んだ16両以上の鉄道車両がクラッシュしました。これにより、ユニオンパシフィックには事故現場の大気質を監視するよう指示が出ました。

 

2月16日にミシガン州デトロイト近郊で発生した危険物を搭載した列車脱線事故について、ミシガン州選出のリサ・マックレイン下院議員(共和党)が次のようにツイートしている:

【訳】また別の列車脱線事故が発生したのに、(運輸省の)ピート・ブティジェッジ長官はどこにもいない。

列車は文字通り線路から落っこちているのに、彼が議論できるのはグリーン・ニューディールと左翼の優先課題だけ。ピート市長(*)はいつになったら責任を取って彼の仕事をするのでしょうか?

(*民主党から2020年大統領選に出馬する前、オハイオ州の隣、インディアナ州サウスベンドの市長だったことから、愛称として「メイヤー・ピート(ピート市長)」といまだに呼ばれることがある。)

 

このほかにも、2月1日にアラバマ州、2月13日にサウス・カロライナ州でも列車の脱線事故が起きており、2月だけで少なくとも5件の貨物列車脱線事故が全米で起きている。

 

さらに、危険物である硝酸を積載した車両事故が高速道路でも起きている。

【訳】アリゾナ州ツーソン近郊の高速道路I-10で、硝酸を積んだタンクローリーが横転した様子を撮影した新たな映像が公開されました。危険物アラートが発令され、事故の半径1マイル(1.6km)以内の人は屋内退避するよう指示されています。

 

列車やタンクローリーのほかにも、今週、米国陸軍のブラックホーク・ヘリコプターが米国内で墜落したニュースも報じられている。

【訳】たった今入った情報: 米軍UH-60ブラックホークヘリコプターがアラバマ州ハンツビルで墜落し、乗員全員が死亡した。

 

こうした運転中の事故は航空機でも頻発している。最近、航空機によるニヤミス事件や重大インシデントが頻発していることを受けて、米連邦航空局(FAA)は、航空災害の引き金となりかねないこれらのニヤミス事件やアクシデントを検証するため、専門家チームを編成している。

今週火曜、米連邦航空局(FAA)のビリー・ノレン長官は「行動要請覚書」を発表した。その中で安全専門家チームを指定し、彼らが「米国の航空宇宙システムの構造、文化、プロセス、システム、そして安全努力の統合状況を調査する」と明記している。さらにノレン長官は次のように記している:

私たちは航空史上最も安全な時代を経験しているが、これを当然だと考えてはいけない。最近の出来事は、私たちが自己満足に陥ってはならないことを思い起こさせるものである。

 

ノレン長官がこの覚書で記している「最近の出来事」として、以下の航空機インシデントがある:

  • 2022年12月18日:ユナイテッド航空のボーイング777-200がマウイ島沖で太平洋の海面にまであと800フィートというところまで急降下するというインシデント
  • 2022年12月18日:ハワイアン航空の機体が極度のタービュランスに巻き込まれ25人の乗客が負傷
  • 2023年1月11日:コンピューターの「不具合」により全米で全てのフライトが強制着陸
  • 2023年1月16日:ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港でデルタ航空の飛行機が飛び立つ際にアメリカン航空の機体が滑走路を横断したインシデント
  • 2023年2月4日:テキサス州のオースチン・バーグストロム国際空港で滑走路にいたサウスウエスト航空の民間機の上にフェデックスの貨物機が着陸しかかるというニアミス・インシデント

 

 

■ オハイオ州イーストパレスティーンの列車脱線事故に関する映像

川の魚や農場の家畜、ペットのネコやキツネなどが大量に死んでいる様子や、水質検査の結果などが数多く投稿されている。以下はその一部をまとめたもの。

イーストパレスティーンから10マイル(約16km)東に住む女性が、家で飼っていた「ニワトリたちが徐々に衰弱して死んだ」と語っている:

 

イーストパレスティーン郊外の水質を検査したところ、極めて憂慮すべき結果が出ている。様々な試薬で色が変化したことから、「この水の中には、明らかに何か(化学物質)が大量に混入している」 。

 

 

 

 

 

 

BonaFidrをフォロー

執筆者

error: コンテンツは保護されています。