謎の物体が爆破されたノルドストリーム・パイプライン近くで発見される——犯人特定につながる可能性あり
ロシア政府は3月24日(金曜)に行われた記者ブリーフィングで、ノルドストリーム破壊工作の爆破現場となった海底から、その犯人を特定する手がかりとなる可能性がある物体を回収する活動を支援していると発表した。デンマーク・エネルギー庁(DEA)が、新たに発見されたこの謎の物体を撮影した画像(記事冒頭の写真)を公開している。
ロシア政府のドミトリー・ペスコフ報道官は、定例ブリーフィングで次のように述べている:
これがどのような物体なのか、このテロ行為と関係があるのか――明らかにこれは関係しているが――、そしてこの調査を継続することが決定的に重要である。そして、この調査は透明性があるものでなければならない。
デンマーク・エネルギー庁(DEA)は、この謎の物体の引き揚げ作業に協力するようロシアのガスプロム社(ノルドストリーム2AGの所有者)を招待している。AFP通信によると、この物体が何であるかを確認するための継続的な調査作業が行われていることを最初に公に言及したのはプーチン大統領である:
今月初めにこの物体が発見されたことを明らかにしたロシアのプーチン大統領は、専門家たちがこの物体はパイプラインのその部分に取り付けられていた爆発物を作動させるための信号アンテナである可能性があると確信していると述べた。
…デンマーク・エネルギー庁は、木曜日遅くに、海底にあるノルドストリーム2パイプライン近くに立っている円筒形の物体の写真を公開した。
同庁は、この物体が高さ40センチ、幅10センチの海上用発煙ブイである「可能性」があるとし、「直ちに安全上のリスクをもたらすものではない」と述べた。
一方、ペスコフ報道官は、ドイツ、スウェーデン、デンマークによる現在進行中の調査について、デンマーク政府がガスプロム社に積極的に調査への参加を求めたことは「確かに好ましいニュースだ」と述べた。
ロシアからドイツへ向けてバルト海を走る天然ガスパイプラインを永久に使えなくしようとする隠密爆破事件が昨年9月26日に発生して以来、「通説」は劇的に変化している。当初、欧米の政府関係者やメディアはロシア政府を非難していたが、2月に伝説的なジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏がCIAとアメリカ海軍の秘密作戦であったことを詳細に説明する調査報告書を発表した。
【訳】デンマークは、昨年9月の爆発で被害を受けた海底ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」の横で発見された未確認物体を引き揚げている
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ハーシュ氏によるスクープ報道後、ロシアが自国のパイプラインを爆破したという疑惑はほとんど下火となり(そもそもロシアが自国の利益に反する行為を行う根拠に乏しい)、代わりに主流メディアは、ウクライナの一部のならず者グループが行ったという新しい説を唱えている。
しかし、ロシア政府は、このような困難で複雑な作戦を実行するリソースを持つのは国家と軍隊だけであると指摘し、この新説をばかげた話だと非難している。
「ウクライナのパルチザン」が犯人だというこのばかげた新説は、CIA自身がホワイトハウスを庇うために友好的な主流メディアに植え付けた「隠蔽工作(the cover-up)」だと、ハーシュ氏は彼の情報源からの話として発表している。
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