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スウェーデンの新型コロナ対策は失敗だった?|政府の主任疫学者であるアンダース・テグネル氏が失敗を認める

自宅待機命令を下さなかったスウェーデンの新型コロナ対策は失敗だった?

アンダース・テグネル氏 (PHOTO CREDIT: JONATHAN NACKSTRAND /AFP)

スウェーデン公衆衛生局の主任疫学者であるアンダース・テグネル氏は、同国で新型コロナ(武漢ウイルス)によりあまりに多くの死者が出てしまったと語り、同国のコロナ対策が誤りだったことを認めた。テグネル氏は、スウェーデン政府の中で、緩い新型コロナ対策を立案した主要人物。当時、他のヨーロッパ各国が都市封鎖や自宅待機命令を発令し厳格な対策を実施していた中、スウェーデンでは店舗、カフェ、バー、フィットネス施設などの営業を続ける決断を下していた。テグネル氏は、他のヨーロッパ各国の対策は持続不可能であると批判していた。

スウェーデンでも一部学校を閉鎖するなどの制限はいくつか導入されたが、他人と一定の距離を保つといった感染予防の責任は一般の人々に任されており、政府による自宅待機命令などの強制は行われなかった。

ラジオ番組のインタビューを受けて、テグネル氏は次のように語っている:

もし私たちが全く同じ疫病に直面し、そして現在私たちがその疫病について知っていることをすでに知っているとしたら、私たちはスウェーデンが実施した対策と他の全世界が実施した対策の中間にあることを実施すると思う。

テグネル氏がこのインタビューを行う直前、6月2日までの7日間における人口あたりの死者数として、スウェーデンが世界で最悪を記録している

Statistaが北欧各国の合計死者数の比較を行なっている。

スウェーデンのCOVID-19戦略は逆効果だった?

人口10万人あたりのCOVID-19死者数(2020年6月1日時点)

Infographic: Has Sweden's COVID-19 Strategy Backfired? | Statista You will find more infographics at Statista

ジョンズホプキンス大学が集計している最新データによると、6月1日時点で、人口10万人あたりの武漢ウイルス関連死者数は、スウェーデンが43.24人となっている。フィンランドの5.76人、ノルウェーの4.44人、デンマークの9.94人と比べるとスウェーデンが突出していることがわかる。先週、デンマークとノルウェーは、両国間で観光客の受け入れを6月15日から再開すると発表したが、スウェーデンからの観光客に対しては引き続き入国制限を課すと発表している。

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