【世論調査】米国でのオールド・メディアへの信頼が過去最低を記録
アメリカ人の間におけるオールド・メディアへの信頼が、過去最低を記録した。左派メディアのアクシオスが、この世論調査の結果を1月21日(木曜)に報じた。
アクシオスは次のように報じている:
社会の中心的組織、特に政府やメディアに対する信頼は、社会を一つに維持する接着剤である。その接着剤が、10年前から目に見えて弱まっており、現在、何百万人ものアメリカ人にとっては完全に消滅した。
アクシオスが引用して報じたのは、エデルマンが毎年行なっている「信頼バロメーター」調査。同調査において、全アメリカ人の半数以下しかオールド・メディアを信頼していないという結果になったのは史上初であるという。SNSへの信頼も、過去最低の27%を記録した。
アクシオスはこの調査結果を次のようにまとめている:
・56%のアメリカ人が次の文章に同意した:「ジャーナリストやレポーターたちは、誤りであったり誇張であることを自ら知りつつ、意図的に人々をミスリードしようとしている」。
・58%のアメリカ人は次のように考えている:「ほとんどのニュース機関は、世間一般に情報を伝えることよりも、特定のイデオロギーや政治的立場を支持することに、より関心が高い」。
・大統領選挙後にエデルマンがアメリカ国民に対して再度世論調査を行った際、これら数字は悪化した。民主党支持者の57%がメディアを信頼していると回答したのに対して、共和党支持者は18%しか信じていないと回答。
以下は、オールド・メディアを信頼すると回答したアメリカ国民の年ごとの比率の推移をグラフにしたものである。
ギャロップによる調査結果は、さらに低い結果を示している。2020年の調査で、共和党支持者たちの間ではわずか10%しかマス・メディアを信頼していないと回答。
そして唯一の保守系ネットワーク局と言われてきたFOXニュースの視聴率が、ここにきてさらにガタ落ちしていると左派系メディアDaily Beastが報じている。
FOXニュースは2020年まで数年間にわたってケーブル局で視聴率をほぼ独占してきた。トランプ支持のメッセージを前面に出すタッカー・カールソン司会者やショーン・ハニティー司会者のおかげであった。
しかし昨年、第1回目の大統領選挙テレビ討論会をFOXの司会者クリス・ウォーラスが務め、始終バイデン候補を擁護する姿勢を示して以降、視聴率に陰りが見え始めた。そして決定的となったのは、大統領選挙当日、どのネットワーク局よりも早くFOXがアリゾナ州でのバイデン当確を打ったことだ。ここで報じたように、失望したトランプ支持の視聴者たちは、OANやNewsmaxに移動している。
FOXニュースの視聴率は、今週3日連続で左翼ケーブル局のCNNとMSNBCに抜かれたと先のDaily Beastは報じている:
水曜、CNNは合計594万1000人の平均視聴者数を獲得・・・それと比較してMSNBCは454万3000人・・・そしてFOXニュースは合計346万4000人だった。
この差は木曜にさらに広がり、CNNが385万4000人の合計視聴者数を獲得したのに対して、MSNBCは平均で332万1000人、そしてFOXは193万5000人だった。・・・
この流れは金曜にも続き、CNNが再び1位を獲得して合計視聴者数は312万1000人、次いでMSNBCの281万6000人、そしてFNXの170万2000人となった。・・・
一方、MSNBCは今週、過去最高の視聴率を記録し、平均で310万人の視聴者を獲得した。
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