米連邦取引委員会(FTC)、「ツイッター・ファイル」の公開を手伝っているジャーナリスト全員の氏名を提出するよう要求=WSJ紙——「連邦政府機関による合衆国憲法への重大な攻撃だ」=イーロン・マスク氏
米連邦取引委員会(FTC)は、Twitter社に対し、オーナーであるイーロン・マスク氏に関連する全ての社内コミュニケーションを提出するよう要求した。マスク氏がTwitter社を買収した直後に実施した大量解雇に関する詳細な情報などをFTCは要求しているが、「ツイッター・ファイル」を発表している全てのジャーナリストの身元についても提出するよう要求している。米国時間の3月8日(水曜)にウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙が報じた。
FTCは社内情報を提出させることを正当化する理由として、人員削減によりユーザーを保護する能力が損なわれる懸念があるためとしている。
WSJは次のように伝えている:
マスク氏が10月27日に買収して以来、FTCは、Twitter社とその弁護士に12通の書簡を送った。その中で、FTCは、Twitter社の記録へのアクセスを許可された「すべてのジャーナリストの正体を明らかにする」よう要請し、また刷新された「Twitter Blue」のサブスクリプションサービス開始に関する情報を提供するよう同社に求めたことも、この文書で明らかになっている。
FTCはまた、この調査に関連してマスク氏の証人喚問も求めている。
FTCが送ったこの要求書簡は、共和党が主導する下院司法委員会が入手したもので、連邦政府機関の「兵器化」に関する火曜日のスタッフレポートにおいてその限定的な抜粋が掲載された。
WSJ紙によると、マスク氏がTwitter社を買収したことに不満を持つリベラル団体の働きかけによりFTCは権限を逸脱したと、下院司法委員会の報告書は非難している。
WSJ紙の報道を受け、イーロン・マスク氏はさっそく「ツイッター砲」を発している。
訳】@ShellenbergerMD バイデン政権は、なぜイーロン・マスクはジャーナリストたちに「ツイッター・ファイル」へアクセスすることを許可したのか、彼にその理由を説明するよう要求している。これは、合衆国憲法修正第1条(「言論の自由」条項)に対するとんでもない攻撃だ。
@elonmusk 政治的な目的のために政府機関を武器化し、真実を抑圧する恥ずべき事例だ!
イーロン・マスク氏のこの返信ツイートは340万回以上、閲覧されている。
さらにスタンフォード大学医学部のジェイ・バタチャリヤ教授が「憲法修正第1条の軽率な侵害」と形容したツイートに対して、マスク氏は次のようにコメントしている。
【訳】@DrJBhattacharya バイデン政権による憲法修正第1条の軽率な侵害は、たとえイーロン・マスクを好きでない人であっても、すべてのジャーナリストにショックを与えるはずです。(越権行為を)制限する原則は何なのか?この審問は、どんなジャーナリストにも及ぶ可能性がある。
@thackerpd 連邦捜査機関が、とある企業とやりとりしているジャーナリストたちの名前を要求するのは、まったく普通のこと。もしも大統領が共和党だったら、世界中がパニックになるだろうが、今は民主党政権なのでNYタイムズはこれを無視するだろう。
@elonmusk これは連邦政府機関による合衆国憲法への重大な攻撃だ。
イーロン・マスク氏のこの返信ツイートは300万回以上、閲覧されている。
この日のマスク氏の「ツイッター砲」には次のようなものもあった。
【訳】@DrJBhattacharya ファウチが研究所漏洩説をつぶすために隠蔽工作を行ったことが誰の目にも明らかとなった今、ここでリマインダーです。彼は、ロックダウンとコロナ緩和対策の科学についても国民を騙そうとしたことを思い出してください。
@elonmusk その通りです。ファウチは国民の信頼を極悪に/言語道断に裏切った。
イーロン・マスク氏のこの返信ツイートは400万回以上、閲覧されている。
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